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やわらかくうすい青色《あおいろ》と こくあざやかな青い色 これは うみ? 青と青とのさかいめを ぼうっとながめていたならば あれあれ なにかがみえてくる くらく大《おお》きなまあるいあたま があらわれた ぬぬぬぬぬぬ くろいからだに ハートのしっぽ とぅるとぅる輝《かがや》くひとつめ ぎょろり ぐあっと からだをもちあげたらば 白《しろ》いおなかもみえてしまう 潮《しお》をふきふき こう言《い》った 「これがうみだと思《おも》うかね」 どぷんとあたまをしずめたら しぶ
今から十七年ほど前のことだっただろうか。 ある朝目覚めたら両親はもうとっくに起きていて、テレビの音が聞こえてきた。 何を言っているかは聞き取れないけど、もう朝と呼ぶには遅すぎる時間であることはわかった。 母はトーストを用意してくれていた。 他人の食べ物が美味しそうにみえるのと同様に、母が焼いてジャムを塗ってくれたトーストはいつもより美味しそうだ。 黒いお皿にのったそのトーストは少し緑がかった茶色、というよりは緑にも茶色にも見える色をしていた。 クラゲ入りピーナッツ