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覚え書き3/5 小説同人誌を作る

どうにか目次まで作った。
あとはノンブル、ヘッダー、奥付だ。


ノンブルの調整

これはもう簡単。
上部の「挿入」の真ん中辺りにある「ヘッダーとフッター」の「ページ番号」を選択。
「ページ番号の書式設定」から好きな「番号書式」を選んで「開始番号」を3Pからにする。
個人的にノンブルはページ下部の外側に入っていたらいいなと思うので、位置を設定。
何故3Pからなのかは表紙が入るからだそう。
なんかそういうもんらしいのでそうしておく。
「ヘッダーとフッター」の中央辺りにある「オプション」の「奇数/偶数ページ別指定」をオンにしておくのを忘れないようにする。
これで全ページにノンブルが入った。
ついでだからこの時点で各話タイトルを入れたページ数を確認し、目次のところに入力していく。
やったー、目次とノンブルができたので完成にまた一歩近付いたぞ!
……地獄の前振りである。

ヘッダーの調整……の前に奥付を作る

はい、一般書籍の確認タイム。
出版社によって縦書きと横書きの違いはあるものの書いてあることは一緒。
ついでにGoogle先生にも同人誌の奥付について聞いておく。
るるるさんがコツを公開してくださっていたのでこちらも参考にする。

必要なのは「同人誌タイトル」「発行年月日」「著者名」「サークル名」「印刷所名」「連絡先」。
特に印刷所によっては「印刷所名」と「連絡先」が入ってないと印刷してくれないこともあるそうで。
あー……まだ印刷所決めてなかったや。まぁあとでいいか。空白。
連絡先はSNSだけだと不十分と見なされるようなので個人サイトのURLかメールアドレスがいいようだ。
……個人サイトは遺跡となったのでメールアドレスを入れることにする。
この時点で「同人誌の奥付って縦書きに向かないな……」と思ったので横書きにすることに。
目次やタイトルページのようにテキストボックスを使って入力していく。
発行年月日はイベント参加予定の10月にしておいた。現時点ではまだ6月だったけど。

ヘッダーの設定……の前に忘れていた本文あれこれの調整をする

本文に記号(⁉や――)やルビが入っていることを忘れていた。
そのままだとうまく印刷できないので調整する。
まずはルビ位置の調整。
拡大するか自宅のプリンターで仮印刷してみるとわかるのだが、ルビの位置が初期設定のままだと気持ち悪い。
気持ち悪いというか離れすぎてて隣の文字に引っかかってる。とても邪魔。
ルビを振った文字を選択し「Shift+F9」を押すとなんか英字や数字の訳わからん呪文みたいなのが出てくる。フィールドコードと言うらしい。
なんかよくわからんがここの数字をいじるとルビの位置などを調整できるらしい。
なので初期数字より小さな数字を入れる。ここでは「hps9」と「up6」にしてみた。
もう一度範囲を選択し「Shift+F9」を押すともとのようにコードが消える。
また拡大か仮印刷をして確認するとちょうどいい位置にルビが表示されていた。
今度は全ページ選択してF9、全ルビのフィールドコードが出たら「hps9」に全置換。「up6」も全置換。
コードを消して完了。これで全ページのルビの位置が調整された。
こちらを見ながらやってみたので詳しくはhttps://kappanosara5.jimdofree.com/word/rubi-offset/を参照。

次は記号。
⁉や‼という記号、今回は使わなかったけど英字(A~Z)や数字(0~9)は縦中横機能を使う必要がある。
これは簡単。
上部の「ホーム」にある「段落」にある横に伸びたAみたいなアイコンをクリック。ぺろっと出てきた中に「縦中横」とあるのでそれを選択。終わり。
漏れがないようにだけ気を付ける。

最後に「――(ダッシュ)」。
ダッシュは2つ続けて使うのが一般書籍などでの文章作法とされている。わたしも好きでよく使う。
でも「……」と違って――はよく見ると繋がってくれていない。特に縦書きだと印刷すると明らかに「― ―」と離れているのがわかってしまう。
これだと見栄えがどうにも悪い。
なんとかする方法はいくつかある。
1、ダッシュではなく空欄を作り、その空欄に取り消し線を引く。
2、縦書き小説用のダッシュに切れ目がないフォントを探す。
3、ダッシュではなく罫線を使う。
4、ひとつのダッシュを伸ばしてふたつ分の長さに見えるようにする。
5、そもそもダッシュを文章中で使わない。

この辺。
5は問題外。だってそういう文体なんだよ、わたしは……。
3はweb上ワード上ではうまく見えるが印刷すると不具合が出るらしい。そら罫線だからな……。なので却下。
フォントは「源英こぶり明朝v6」を使っているのだけれど、縦書き小説特化とは聞いていたけどダッシュ繋がってないなぁ……と思ったので、今回は4の方法を試してみることにした。
1の方法は最初の製本でやってみたけれど、ちょっと横に寄ってる気がして尻の座りが悪かった。
さて、ダッシュをいじっていくことにする。
上部「ホーム」の「編集」をクリックするとぺろっと出てくる中にある「置換」を選択。
置換後のところに「―」(ひとつのダッシュ)を入力。
「オプション」をクリックして右下にある「あいまい検索(日)」をオフにして、更に「書式」ボタンから「フォント」をクリック。
「詳細設定」にある「文字幅と間隔」の「倍率」を200%に変更。
これを全置換すれば完了。
詳しくはこちらhttp://howto.fanweb.jp/archives/301

(やっと)ヘッダーを設定する

今回の本ではより一般書籍に近付けるべく、ヘッダーにタイトルを入れたいと思っていた。
また一般書籍を確認する。右(偶数ページ)に本のタイトル、左(奇数ページ)に各章タイトルが入っているのが一般的なようだ。
「ヘッダーとフッター」の中央辺りにある「オプション」の「奇数/偶数ページ別指定」をオンになっているのを確認して偶数ページになるヘッダーに本のタイトルを入れる。位置は「上からのヘッダーの位置」を7mmにして中央揃え。
これでダララララーッと偶数ページにタイトルが入った。
次は各話タイトルを入れるわけだが、ここで問題発生。
やり方としては「セクション区切り」とやらを使うらしいというのは検索しまくった結果わかった。
ただセクション区切りをどう扱えばいいのかわからなかった。
何度説明ページを見てもわからん。理解力が来い。
参考にさせていただいたのはこちらhttps://sakusaku-office.com/word/post-7303/のページ。
いやちゃんとできた今ならわかるよ。ある程度。わかりやすく書いてくれてるよ。
でも作業当時はマジで意味わからなくて頭から煙出るかと思った。
とりあえず作業しやすいようにどこから区切りになっているのかわかるように「ホーム」の「段落」にある矢印二つが向き合ってる「編集記号の表示/非表示」をクリック。
これをするとどこからセクション区切りをしているかわかりやすくなる。
さて、いよいよセクション区切りを使っていく。
どこから切ればいいのか、と最初のページから見直すとガッツリとタイトルや目次のページまでノンブルとヘッダーが入っている。
一般書籍を確認するともちろんそこにノンブルとヘッダーはない。
ここで軽く絶望。
え……もしかしてこれ消さなきゃ……?
はい、セクション2が1つ目の短編の本編開始である9Pになるように、8Pにカーソルを合わせ、上部「レイアウト」の「ページ設定」にある「区切り」をクリック。その中から「次のページから開始」を選択。これで区切りができた。
次に「ヘッダーとフッター」を選択、「ナビゲーション」のところにある「前と同じヘッダー/フッター」をオフに。これをしないと前のセクションと同じヘッダーとノンブルの設定になってしまうので注意。
そして再びの地獄
あちこち入力し直しである……。
どうして各話タイトルが前セクションにも表示されているの?
何故ノンブルが全消えするの?
セクション区切りしてるよ~という表示のせいでズレていく本文ページ。
セクションを区切ってノンブルとヘッダーを入力して、セクションを区切ってノンブルとヘッダーを入力して、セクションを……すみませんこれあと何回やるんですか?(8編なので倍の16セクション、更に奥付があり調整が必要で19セクションになった)
先に目次にページ数入力しておいてよかった……自力で数えなきゃならんところだった。
なんせノンブルを非表示にしたいページの次のセクションで毎回「ページ番号」→「ページ番号の書式」の「連続番号」にある「開始番号」を変えなきゃならんかったので。
セクション区切りでノンブル&ヘッダーなし、ノンブル&ヘッダーありを交互に作っていく必要があるのでセクションの数は短編の数の倍になるという。
め、め、め、面倒くせぇ~~~~。
でもやると決めたのは自分なので半泣きになりながら作業を続ける。
最終的に何故か最後の奥付のページが偶数ページなのに奇数ページとか表示されててスペースキャット状態。
もう……もうわからん……勘弁してくれ……。
なんとか直したけどこれはなんでそうなったのか未だにわからないという恐怖。更にどうやってなんとかなったのかもわからない
ただただ恐怖。
この時点で6月末。
結局セクション区切りに何時間かけたんだろうか……。正直、今はもうやりたくない気持ちでいっぱい。
でも出来上がりを見るとヘッダーとフッターの設定がしっかりしてるだけで一般書籍っぽさマシマシなんだよなぁ~。
多分次もやる。アホなので。

原稿本文の完成!!

やったー、完成だーっ!!
え、完成でいいよね……? 大丈夫だよね?
見直しは何度でもしよう。何度やっても不備の恐怖はなくならないから。
あと誤字脱字もなくならないから。つらい。
あとはこれをPDF変換すれば入稿……

……

……いや待て、まだ印刷所決めてねぇ!!


更に次回に続く!

よろしくお願いします。