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インターハイ個人戦 展望&注目選手

さて、明日はついにインターハイが開催されます!
今回は各クラスの展望とともにME.JME.WEは注目選手(各校1名)を紹介していきたいと思います。

今年のインターハイのテレイン&コース情報

今年のインターハイ、すなわち第37回中高選手権の個人戦は「あいの土山」にて行われます。あいの土山では2019年9月の京大京女を最後に大会は行われておらず、滋賀県という立地からもほぼ全ての選手にとって未知のテレインとなっております。

コースセッターは筑波の藤原考太郎さん

こちらは各クラスのコース情報となっております。距離は全体的に控えめなものの、登距離が非常に大きくなっており、MEは6%越え、WE/JMEに至っては7%に迫ろうとするレベルとなっております。タフなレースが待ち構えているのでしょう。
それではクラスの様子を見ていきましょう。

ME 

インターハイで最も注目されるクラスであり、今回選手権クラスの中では最も戦力が拮抗しているクラスでもあります。
優勝候補筆頭は麻布の小林選手・吉岡選手あたりでしょうか。特に吉岡選手は前年度準優勝であり、今年は優勝した伊藤選手がいないため、期待は高まります。他にも麻布の谷選手・西尾選手・佐原選手なども状況次第では優勝争いに割り込む実力はあるでしょう。
一方浦和を見てみますと、昨年度4位の福嶋選手が目立ちますが、高2の平田選手・菅崎選手・兼城選手・漆谷選手らも十分に優勝の可能性はあるでしょう。
高1世代を見てみますと、共に練馬所属の桐朋の平選手や麻布の浅井選手も優勝.入賞争いに入ってくることでしょう。
MEクラスに出走する選手の多くはこれが最後のインターハイであるため、悔いなく走り切ってもらいたいところです。
それでは、各校の注目選手を見ていきましょう。

⭐︎小林透哉選手(麻布高校2年/ES関東C)

まずは麻布高校から小林選手。U-18フォレストランキングではトップに位置しており、今大会の優勝候補筆頭と言えるでしょう。インターハイ全国選考会でもあった4月開催のジュニアチャンピオン大会では優勝しており、実績も十分でしょう。直近においても東大夏場所3日目大会にて好タイムを記録。コンディション面においても万全と言えるのではないでしょうか。ただ、不安な点としては普段通りのレースが展開された場合はほぼ優勝確定に見えますが、小林選手はこれまでのインターハイではミスが多いという点が挙げられるでしょう。いずれにせよ、最も期待されている選手に間違いないでしょう。

⭐︎平田海生選手(浦和高校2年/練馬OLC)

次は浦和高校から平田選手。浦和高校には多くの速い選手が在籍しておりますが、ここでは平田選手に注目していきます。平田選手をはじめ、浦和高校の選手は麻布や桐朋と異なり高校入学後からオリエンティアとなった選手ばかりですが、今年の浦和はかなりの強さを誇っています。その中でも平田選手は波が大きいものの、調子が良い時には1番速い選手ではないでしょうか。ジュニアチャンピオン大会では3位入賞であり、先日行われたトータス合宿においてはメニュー.ファシュタ共に非常に速く、まとめレースでは上級生徒の中では唯一の完走を達成しておりました。先日には練馬OLCに入会してモチベーションも高く、優勝候補と言えるのではないでしょうか。

⭐︎平隆広選手(桐朋高校1年/練馬OLC)

桐朋高校からは平選手を注目選手といたしました。注目選手の中では唯一の高1世代ではありますが、その実力は申し分ないと言えるでしょう。4月こそ調子を落としておりましたが、6月の東大OLK大会M18A入賞など、着実に調子を取り戻してきており、優勝争いにも入ってくるのではないでしょうか。昨年度大会においても終盤まで優勝争いをしたものの、最後の最後でミスしてしまい入賞圏外、でしたのでその経験がどう活かせるかが注目です。

⭐︎中村涼太選手(千葉高校3年)

県立千葉高校唯一の男子エリートは高3の中村選手。
オリエン経験は1年弱ではありますが、元陸上部部長というだけあって圧倒的な走力を持っています。本職はスプリントながらも、最近はフォレストも速くなってきており、今回のインターハイに備えては数十パターンの予想コースを組んで対策しているようでかなり怖い選手と言えるでしょう。

⭐︎小林亮太選手(東海高校2年)

最後に紹介するのは東海高校の小林選手。中日本選考倍率13倍という激しい選考を突破してきたのが小林選手。現時点では他の選手に比べて情報が少ないものの、昨年度インターハイや全日本で活躍していた松岡選手や横山選手、石原選手より速いことを見るに相当な実力であることが想定されます。東西小林対決にも注目です。


JME

続いては男子中学生選手権クラスのJMEを見ていきましょう。
まず優勝候補筆頭は桐朋の畑田選手で間違いないでしょう。しかし、一段下がると激戦区であり、桐朋の宮脇選手.宮治選手。麻布の澄川選手や千葉の水野選手。そして駒東の伊藤選手など優勝のチャンスがある選手が数多くいる印象です。
また、MEとは異なり中規模校からの出場があることにも注目すべきでしょう。農三の荒井選手や中附の神林選手.池田選手には期待が高まります。
そして、今年の注目ポイントとしては中1の新人選手。麻布の平野選手と伊藤選手が先輩相手にどこまで戦えるか見守っていきたいところです。
それでは各校の注目選手を見ていきましょう。

⭐︎畑田裕志選手(桐朋中学校3年/練馬OLC)

まずは桐朋中学から畑田選手。U-15世代では圧倒的な実力をもっており、MEでも入賞争いに加われる実力と言えるでしょう。多少ミスしたとしても優勝は硬いのではないでしょうか。ただ、先日行われた桐朋の部内杯では先輩を抑えて優勝したものの、2秒差の2位に宮脇選手がいたり、最近伸びてきている宮治選手もいたりするため、油断した場合は万が一が起こるかもしれません。

⭐︎澄川祐樹選手(麻布中学3年/横浜OLクラブ)

麻布中学からは澄川選手に注目していきましょう。麻布中学校内では今のところ敵なしですが、この舞台では桐朋勢相手にどこまで戦えるのでしょうか。先日まで留学していたために麻布の合宿はこれませんでしたが、トータス合宿で中級クラスにて再び基礎を叩き直した成果は出るのでしょうか。澄川選手もまた調子の波が大きい選手であり、優勝の期待が高まります。

⭐︎水野舞人選手(千葉中学3年/京葉OLクラブ)

千葉中学校唯一の男子中学生エリートが水野選手。本職はスプリンターではありますが、ファレストにおいても世代トップレベルのスピードを誇ります。先日行われたトータス合宿においては、澄川選手より上の上級クラスでメニューをこなしており、より速くなっていることが期待されるでしょう。畑田選手や澄川選手と優勝を争うことになるのではないでしょうか。

⭐︎伊藤拓生選手(駒場東邦中学3年/ES関東C)

続きましては駒場東邦の伊藤選手。今回のJMEクラスの中では競技歴最長であり、非常に期待感が高くなっている。大会参加回数が少ないものの、ジュニアチャンピオン大会5位をはじめ、重要なレースでミスらず勝ち切る選手であり、インターハイという大舞台でこそ、結果を出すことが期待されます。昨年度大会では、兄の和生選手が優勝していたこともあり、同じような戦略で行くのかが楽しみなところです。

⭐︎野本凜太郎選手(東海中学2年)

最後に東海中学を代表しますのが、注目選手唯一の中2である野本選手。実際の情報は一切流れてきておらず、謎に包まれているものの、岡崎大会でのMB3位や椛の湖ロングセレでのJHMS1位。そして東海合宿においてはJMEで落合選手に勝っての1位と相当な実力があるように思われます。非常に楽しみな選手です。

WE

それでは女子高校生選手権クラス、WEを見ていきましょう。
今年の優勝候補はなんと言っても白百合の山本美沙選手で間違い無いでしょう。
しかし、次点と言える選手が多いのが今年のWE。白百合の山本瑛里選手や大成の落合選手、宝塚北の石井選手や中附の小笠原選手、千葉の大野選手など多くの有力選手がそろっている。
それでは注目選手を見ていきましょう。

⭐︎山本美沙選手(白百合高校2年/渋谷で走る会)

山本美沙選手は今年のインターハイの最有力候補である。その実力はJWOCのロングで2桁順位を取るほどであり、山本美沙選手に勝つことは簡単ではないだろう。今年のインターハイにおいてWEは最もアップ率が高い(6.8%)中、ウイニングを何分切ってくるかにも注目である。

⭐︎落合美那選手(大成高校1年/OLCルーパー)

続いては落合選手。落合選手はこれまでに唯一あいの土山に入っている(それも2回以上)こともあり、期待が高まる。東海合宿とトータス合宿の2連戦でより速くなっていると思われる。特に同期の山本瑛里選手との勝負には注目していきたい。

⭐︎石井柚花選手(宝塚北高校/OLP兵庫)
こちらはOLP兵庫の石井選手。これまでの選手と比べると大会参加回数は比較的少ないものの、ジュニアチャンピオン大会にてミスをしていたとはいえ山本美沙選手に勝ったという功績は大きい。今大会もミスなくこなせば再び勝つことがあるかもしれない。

⭐︎大野知沙子選手(千葉高校1年)

最後の注目選手は千葉高校の大野選手。オリエンテーリングは今年の6月に始めたばかりではあるが、急激に成長しつつある。登りでの速さを活かしきれば同期の山本瑛里選手や落合選手、石井選手に勝てるかもしれない。

JWE

今回JWEに出場する選手は洛北中学2年の深川選手のみである。完走することを祈りたい。

M18A

M18Aも相当な激戦である。有力選手としては東海高校1年の松岡選手.横山選手.土屋選手.石原選手.石川選手とME相当の実力を持った選手が集まっている。他の学校としては麻布高校の中村選手や浦和高校の大久保選手.内倉選手も注目である。

M15A

こちらのクラスでは桐朋が強い。長谷川選手や犬飼選手はJME出場相当のタイムを出しており、この2人は優勝候補と言えるだろう。東海を見ると花見選手も優勝候補と言えそうだ。

M18N

18歳以下初心者クラス。全員武相高校であり、誰が勝つかは全くの未知数

M15A

未来のエリートオリエンティアである中1のクラス。麻布の石橋選手が優勝候補か。


というわけで全8クラスを見ていきました。
本場は明日8/26
選手の皆さんは全力を出し切りましょう!
大学生.社会人の方々は応援よろしくお願いします!

 

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