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UFC観戦雑記【2022年6月①】

6月備忘録です。
今月はなんだか時間が結構あったり
そんで持って良い試合が多くて
書いてたらかなりの量になってしまい
まさかまさかの2部制でお届けします。
相変わらずな内容の薄さですがまず①からお付き合いください。

①ダン・イゲvsモブサル・エフロエフ (6/4 UFC Vegas56)

10位イゲと13位エフロエフによるフェザー級ランカー対決。
イゲはジョン・チャンソン、ジョシュ・エメットに連敗中。
ギャビン・タッカーには秒殺KO勝利も、その前にはカルヴィン・ケイターに判定負けと
長きに渡りランキングに名を連ねてはいるもののなかなかランカークラスには勝てていない。
対するエフロエフはMMA戦績15戦全勝。
前戦ハキーム・ダオドゥに勝利しランキング入り。
も今回は約一年振りの試合。
vsランカーは今回が初になるはず。
イゲとしては正念場の、エフロエフとしては真価が問われる一戦。

まずはイゲが踏み込んでストレートから左。踏み込みにパワーあるなー。
エフロエフはしっかりガードするも、吹き飛ばされるようによろける。
タッカーをKOした時もこんな感じで出会い頭にストレートぶち込んでたな。
そりゃ失神するわ。と改めて思わされる立ち上がり。

しかしエフロエフの打撃スキルが個人的には目立った印象。
圧をかけて打撃打ってそのまま組み付くようにテイクダウンを狙っていくスタイルで
手数も出すしどんどん圧をかけるのにイゲが踏み込んでくるとスッとバックステップできる。
すごくバランスが良い印象。
そして下がる時(相手が打ってくる時)は、左手は前に伸ばして、右手は顔を覆うようにブロッキング。
ディフェンス能力も高い。

また踏み込んで打ってくるイゲに対して
前蹴り、膝、右のパンチ、バックキックなどカウンターのバリエーションも豊富。
特に膝のタイミングが良い。
1R目の膝はモロ入ったでしょう。
よく耐えたなイゲ。
そして右のパンチのカウンターも良い。
身体を左へ倒して右の拳だけを相手の顔の前に置いてくるようなカウンター。
相打ちのリスクが減る。

1.2R共にラウンド終盤にはパンチからそのまま足にしがみつくようにタックルへ入ってテイクダウン。
ロシア人に多い気がするけど、
綺麗な打撃じゃなくともしっかり打ち込むからそのまま組み付けるのよな。
テイクダウンを取る時間も良いし自分のストロングポイントをきちんと理解したゲームメイク。

3Rは早い時間で、前進して打撃打ってくるイゲに対して、脇を差してテイクダウンからコントロール。こうなると盤石。
残り30秒でなんとかイゲ立ち上がるもパンチにタックル合わせ再度テイクダウンでタイムアップ。
エフロエフ判定勝ちで無敗記録更新。

いやあ強い。
というかなんかひとつ完成されてる感あるな。
この試合に勝ったエフロエフは10位にランクアップ。
次は誰か。
個人的にはランキング下になってしまうが一度流れたイリア・トプリアとの無敗対決は見たい。
噛み合うとも思う。

ランキングを見てみるとフェザーってストライカー多いなー。
勿論なんでもできる選手ばかりだけど。
ゴリゴリのレスラータイプはいないし、組みの選手もブライス・ミチェルくらいか。

Twitterのタイムラインを見てるとエフロエフつまらん的なツイートが多かったことに驚き。
細かい動きも多いし発見も多い。
おもしろいけどなー。


②マイケル・トリザノvsルーカス・アルメイダ (6/4 UFC Vegas56)

MMA戦績13勝1敗アルメイダのUFCデビュー戦。
アルメイダはとにかくローを軽快に出す!
蹴り込むというよりは置いてくるようなロー。
パンチの打ち終わりなどに置いてく。
パンチも綺麗だし、お手本のような対角線コンビネーションも見せる。
こんだけポンポンとローを蹴る選手もMMAではなかなか珍しいのでは。
1R終盤に左フックに対して、左フックを合わされダウンを喫するも、
逆に2&3Rと左フックでダウンを奪い返したアルメイダ。
このダウンがフィニッシュに繋がりTKO勝利も、ちょっと博打感はあるよなー。
コンビネーションにもう少し緩急が欲しいところ。
ただすごく打撃が綺麗で好きな選手。
テイクダウンディフェンスも良かったすね。


③デイモン・ジャクソンvsダン・アルゲタ (6/4 UFC Vegas56)

備忘録を読み返すと毎月一試合はチョイスされてるなー『根性枠』ですね。
今回はデイモン・ジャクソンに敗れたダン・アルゲタですね。
アルゲタは、代打出場で確か1週間ちょっと前に決まった感じ。
今回はフェザー級戦も、本来はバンタム級の選手。現役のLFAバンタム級王者。
ショートノーティスで適正体重ではないけど楽しみにしてました。
試合は1.2Rとジャクソンが組みで上回りコントロール続ける展開。
1.2Rを確実に失ったであろうアルゲタは3R打撃でどんどん突っ込んで勝負。
距離を潰して左右のパンチ・肘、そしてそのままテイクダウンも狙っていきます。
3Rは恐らく取り返したものの結果は判定負け。
ナイスガッツでした。
組みの強いジャクソンには組み負けたものの、組みにも自信はありそう。
次は言わずもがな適正階級バンタム級で見たい。


④ニクラス・ストルツvsブノワ・サン・デニ (6/4 UFC Vegas56)

好きだなあブノワ・サン・デニ。
先述したエフロエフのようにガンガン打撃使って圧かけてから組み・テイクダウンを混ぜていくスタイルの選手は好きなのですが
このサンデニは蹴りが良い!!
スッと詰めて左のハイ、ミドル。
打撃で詰めてタックル→テイクダウン。
終始コントロールして最後はリアネイキドチョークでフィニッシュ。
打撃も良かったけどベースは組みの選手。
テイクダウン能力もコントロール能力も高い。


⑤グローバー・テイシェイラvsイリー・プロハースカ (6/11 UFC275)

昨年10月にヤン・ブラホビッチに勝利し42歳で念願のUFC王者となったテイシェイラの初防衛戦。
テイシェイラは現在6連勝中。
初防衛戦の相手は元RIZIN王者、日本・RIZINで育ったと言っても過言ではないでしょうプロハースカ。
こちらも12連勝と大型連勝中。
テイシェイラは2013年のUFC日本大会でサイン会で会っていて、プロハースカの試合はRIZINで何試合も生観戦しているし
とにかく思い入れの強い2人によるタイトルマッチ。
どっちにも負けてほしくないというのが正直なところ。

個人的な戦前予想はテイシェイラ。
プロハースカは早期決着が多く未知数な部分も未だ多いが
イメージとしては短距離走の選手。
対してテイシェイラは長距離の選手のイメージ。
打撃から組み付いてテイクダウンで削って削って、サブミッションを狙うのが最近のスタイル。
5R戦の経験もあるし、
テイクダウンディフェンスにもやや難ありな気もするプロハースカに対して相性が良い気がする。

ただこの試合はライトヘビー級戦。
一発で試合が決まる、ひっくり返ってしまう。
特にプロハースカの打撃はライトヘビー級の中でもトップクラスだろう。
無駄な力が入っておらず、そこからこんな強く打てるの?というのは打撃を打ってくる。
めちゃくちゃ脱力してるのに体感がしっかりしている。木のよう。
打撃のリズムやタイミングも変則的で読みづらいから不意にあの打撃を貰うと一発で効かされるだろう。

テイシェイラ予想としながらも
前半はプロハースカ、後半はテイシェイラの予想。

試合開始。
プロハースカは腰を落とした低い構え。
スイッチ、フェイントを多用。
そしてテイシェイラの手を触っていく。
この手を触っていくと言うのは、触られる側からしたら嫌だろう。
無闇にパンチ出せないしタックルにも行きづらくなるはず。
プロハースカが先手を取っている印象。
そのままスタンド、打撃で勝負したいプロハースカだったが
テイシェイラがストレートを放ちそのままシングルレッグで足を掴み、引き上げるようにしてテイクダウン→パウンド。
なんとか立ってスタンドに戻すプロハースカ。
スタンドに戻すと打撃で圧をかける。
ノーモーションのストレートが良い。
テイシェイラもパンチ打って応戦し、またもパンチからシングルレッグでテイクダウン→パウンド。
やっぱしっかり打撃を打つからタックル取れるんだよなー。
逃れるプロハースカにバックチョーク狙うも前に落とされ、プロハースカが上になりパウンドを打って1R終了。
テイシェイラのラウンドでしょう。

2R
タックルを警戒してか上体を前に倒しクラウチングスタイルのプロハースカ。
スイッチもするし、打撃が多彩。
そして緩急を付けている。
頭を下げてから前蹴りや膝。
打撃の圧が強くテイシェイラは後退。
テイシェイラが固まるとストレート、アッパー、肘、膝と多彩に打撃をまとめる。
テイシェイラはなんとかタックルを狙うも早くも切られ続ける。
発汗もあるだろうが既に力がないようにも見える。
テイクダウンに至らない。
タックルを防ぐプロハースカは上から鉄槌、立つとまた多彩に打撃で攻め立てる。
やや防戦一方。
もプロハースカが膝を出しバランス崩したところで、テイシェイラは押し倒すようにしてバックへ回る。
テイシェイラがパウンドを打って2Rも終了。
打撃では完全にプロハースカ。
圧倒していたとも言える。
が終盤にパウンドまとめてしっかりダメージも与えたであろうテイシェイラの印象も強い。
難しいラウンド。

3R
このラウンドもプロハースカは打撃勝負。
テイシェイラはテイクダウン狙い。
プロハースカはテイシェイラのタックルを何度も切り、切ってはスタンドへ戻す。
先に疲労が見えたのはテイシェイラ。
スタンドではやはりプロハースカの打撃が良い。
ストレート、肘、ボディと良く入る。
テイシェイラのタックルを切っては上からパウンド打ち込む。
しかしプロハースカが肩固め狙ったところでテイシェイラが上を取り返しパウンド打ち込んで3R終了。
これはプロハースカのラウンドだろう。
テイシェイラの疲労度合いを見てももう5Rまでは行かないだろと言った感あり。
次で終わってもおかしくない。

4R
しかしこのラウンド先に打撃で前に出たのはテイシェイラ。
もう駄目かと思ってた。気持ちがすげえ。
しかしイリーも打撃で負けるわけにはいかない。
まず前蹴りやボディへまとめておいてから上へパンチ集める。
テイシェイラは左ボディ→左フック。
これが効いたか後退するプロハースカにタックルでテイクダウン。
肩固めを狙う。
一度目は浅かったがリセットして極めにかかる。
二度目はなかなか入っていたように見えたがプロハースカは回転して逃れ、上になる。
下になったテイシェイラは足がもう効いていない様子。
プロハースカのパウンドが結構入ってる。
これはあと数発綺麗に打たれてると止められてもおかしくない。
逆転TKOあるか、と思ったらテイシェイラは下から潜ってバックへ。
今度はバックチョークを狙うも外され、プロハースカが再度上になりパウンドを打って4R終了。
このラウンドも難しいな。
パウンドもらった時はやばいと思ったけど全体的に支配してたのはテイシェイラかな?
スタンドでのパンチでもダメージを与えていたし。

ここまで僕個人的な見解は
1.4テイシェイラ
3プロハースカ
2は微妙だけど個人的にはテイシェイラかなと。
39-37でテイシェイラ支持です。

最終5R
抱擁からスタート。
二人ともめちゃくちゃ良い表情。
なんか分からんけど青春て文字が浮かぶ。分からんけど。
まさか最終まで行くとはなー。
とにかく凄い試合。
最後まで見届けなければと言った使命感のようなものに襲われる。

このラウンドも先に打撃で前に出たのはテイシェイラ。
テイシェイラのストレートがヒット。
これにプロハースカはグラつく。確実に効いている
そのままパンチ打ち込めば終わるような気もしたが
グラつくプロハースカにテイシェイラはギロチン狙い。
しかし滑るように外れてしまいプロハースカが上になる。
もプロハースカはスタンドへ戻す。
やはり打撃勝負か。
しかしプロハースカの反応も悪くなっているか、テイシェイラのパンチも当たる。
テイシェイラのストレート→左フックが当たり後退するプロハースカ。
これもダメージ有り。
しかしここも打撃で深追いせずタックルでテイクダウン狙うテイシェイラ。
プロハースカはなんとか防いでスタンドに戻すも
テイシェイラはパンチからしつこくタックルを狙い、遂にテイクダウン成功。
この時間でのテイクダウンは大きい。
これはもうテイシェイラだな。
コントロールするテイシェイラだったが
プロハースカがケージを蹴って回転するようにして上を取り返す。
まじか!!
この時残り約1分。
上からパウンドを打つプロハースカ。
サイドポジションへ移行しマットヒューズポジションから殴りたいか
ここでブリッヂで逃れようとするテイシェイラにバックチョーク。
しかし足も組めてないしコントロールできてないし乗りすぎ。前に落ちてるでしょ。
と思いきやまさかのテイシェイラタップアウト!!
ま・じ・か!!
残り30秒での大逆転劇!!
WOWOW高坂さん曰く『前締め』と言うらしい。
極まってないと思ったし、まさかプロハースカがサブミッションで勝つとは想像もしてなかった。

いやーとにかく凄い試合だった。
4R終了時に39-37でテイシェイラ支持とは書いたものの
まさにシーソーゲームで
どのラウンドにも互いが見せ場を作り、どっちに転んでもおかしくない展開が続いた。
全く気の抜けない緊張感の半端ない試合だった。
そしてなんとも幸福感の強い試合だった。
テイシェイラが敗れた悔しさに、プロハースカが王座戴冠した嬉しさに、シーソーゲームの緊張感に、大逆転劇の興奮に、ただ見ていただけだけど達成感。
とにかく幸福感の強い試合だった。

4.5Rはテイシェイラの地力の強さが出たかと思ったが
それをひっくり返したプロハースカ。
Twitterで『結局プロハースカは強いのか分からないまま』的なツイートを目にしたが
まさに同意で
MMA打撃は一級品だけど
MMAトータルの実力としてはテイシェイラが上だったろう。
テイクダウンもされたし、終盤は逆にダメージ大のパンチを貰った。
ただプロハースカは所謂『持っている選手』なのだろう。
今回のテイシェイラ戦も、前回、前々回のオーズデミア戦、レイエス戦も
ピンチを乗り越えて劇的な勝利を手にしてきた。
そしてまだ29歳と若く発展途上。
最初に書いた通り未だ未知数な感が強い。
これから更に成長して長期政権を築く可能性もあるし、すぐに王座陥落する可能性もある。
スター性のあるとにかくおもしろい選手だ。

テイシェイラは敗れたけれども
全く評価の落とさない試合だった。
3Rあたりで疲労感強く厳しく思われたが
4.5Rと盛り返して底力を見せ付けた。
まさに鉄人だった。
ただ4.5Rともにパンチでダメージを与えてからも組みに拘ったのが勝敗を分けたのかなー。
以前のジョン・ジョーンズに挑んでいた頃のテイシェイラだったらもっとイケイケで倒しに行ってたかも知れないし
けど今もあの頃のイケイケ感だったらきっと王座戴冠はなかったよう僕は感じる。
本当難しいなと思わされるね。

僕はこの試合でよりテイシェイラが好きになった。
けど正直もう引退でも良いんじゃないかと思う。
そりゃプロハースカとのリマッチは盛り上がるだろうけど
次闘ったらプロハースカは全く別人になっている可能性もある。
29歳と42歳だし成長速度は流石に全然違うと思うし
ラキッチやアンカラエフと言った新世代の台頭も著しい。
この年で王座戴冠を成し遂げたテイシェイラがリマッチでどう修正してくるかと言うのも物凄く興味深いけど。


⑥ヴァレンティーナ・シェフチェンコvsタイラ・サントス (6/11 UFC275)

シェフチェンコ7度目の防衛戦。
シェフチェンコは8連勝中。
UFCでの2敗はいずれもアマンダ・ヌネスに喫したものだし
言わずもがな女子フライ級の絶対王者。
シェフチェンコが負ける姿が想像つかない。
7度目の防衛戦の相手はサントス。
4連勝中でMMA戦績は19勝1敗。
正直に言うと、僕は女子は分からない。
男子の試合ほどチェックしていないし
流石にシェフチェンコの試合は何試合も観ているけど
サントスはあまり印象に無かったのが実のところ。
まあシェフチェンコ勝つでしょ。って感じで見てました。

試合開始
スッと中央を陣取るシェフチェンコ。
どっしりずっしり構えて左右のロー。
蛇が蛙を睨みつけているよう。
サントスは小刻みに上体を振ってリズム取っているけども。
一気に踏み込んで左右パンチ打って行くサントス。
シェフチェンコはこれを躱して四つ組み、ケージへ押し込む。
組み力も強いシェフチェンコ。
そこから差し上げて振るようにしてテイクダウン狙うもこれは失敗。
サントスがバックを取りコントロール。
バックチョーク狙いながらコントロール続け1R終了。
コントロールの時間も長くサントスのラウンドかな。

2R
変わらず中央を陣取りどっしり構えるシェフチェンコ。
シェフチェンコが踏み込んでパンチ打ち込んだところで1R同様四つ組みの展開。
しかしこのラウンド、ケージへ押し込むのはサントス。
テイクダウン狙い押し込み続けるサントスは、シェフチェンコの足を外から掛けるようにしテイクダウン成功。
下になったシェフチェンコは肘、十字、フットチョークと下からも仕掛けるも
サントスは対処してコントロール。
しかし残り1分半のところでブレイク、スタンドへ。
ここでブレイクかいな?
まあサントスはもっとコツコツパウンド打っておきたかったな。
スタンドへ戻るとパンチの交錯からシェフチェンコが首投げでテイクダウン。
もサントスが上を取り返しコントロールし2R終了。
このラウンドもサントスだろう。

3R
早くも後のないシェフチェンコ。
サントスはもう無茶しない。
打撃も見えている。
派手なKOが多いから錯覚するけどシェフチェンコは待ちのファイターなんだよな。
自分から行くとなるとバックキック系の大技や飛び込んでのパンチ。
ポイントをリードされて相手が出てこなくなると厳しいな。
サントスのパンチに合わせて組み付きテイクダウンするもすぐに立たれ
今度はサントスにケージに押し込まれる。
2R同様、外から足をかけてテイクダウン→コントロール。
決まらなかったもののバックチョーク仕掛け続け印象も強い。
このラウンドもサントスだな。
1〜3Rと3つ取った計算。
あとは流せば勝てる。

4R
あれ?サントス右目腫れてる。
3R目になんかあったっけか?
もう後がないと言うか、倒すしかないシェフチェンコ。
手数を増やしてきた印象。
シェフチェンコの前蹴りがローブローに入り一時中断。
あら?バッティングの映像流れてるけど今のじゃないよな?この中断はローブローよな?
まあ3Rだっか4R序盤だったか定かでないが、とにかくバッティングでサントスは右目を腫らしたよう。
偶発的とは言えこれは大きい。可哀想。
よりによって右目。
左ハイ得意なシェフチェンコに対しては最悪。
分かってか左のキックを増やした感のあるシェフチェンコ。
サントスは見えてないか、パンチも当たり出してる。
シェフチェンコは手数、コンビネーション増やし圧をかける。
サントスはなんとか組み付いてテイクダウンしたいけど
距離が近くなった時に出すシェフチェンコの肘も良い。
残り20秒でパンチ躱してサントスがテイクダウン成功も、このラウンドはシェフチェンコ。

5R
右目開いてないなサントス。
シェフチェンコは元々ポーカーフェイスだけど余裕ありそう。
やはり打撃で仕掛けケージへ詰めるシェフチェンコ。
サントスは組み付くもシェフチェンコが首投げでテイクダウン。
しかし上になったのはサントス。
シェフチェンコはケージ蹴って逃れようとするもサントスがバックへ回りチョーク仕掛ける。
しかしこれは乗り過ぎて前に落ちるようにし
スタンドへ戻る。
スタンドへ戻るとなんとシェフチェンコがタックルで飛び込んでテイクダウン。
そのままコントロール続けタイムアップ。
5Rもシェフチェンコ。

個人的には
1〜3Rサントス、
4〜5Rシェフチェンコで
48-47 サントス。
これは固いと思うんだが。

結果はまさかのスプリットでシェフチェンコ。
まじか。
場内はブーイングに、Twitterもサントス支持多いな。
1がシェフチェンコに付いたのか?

普通にサントス勝ったと思ったけど
サントスはバッティングで右目腫らしたのが運の尽きだったか。
4から明らかに動き落ちたもんな。
対してシェフチェンコは
今回ばかりは負けだと思ったけど
やはり絶対王者だなーと言った感も強い。
僕がそう思ったのは5R目終盤にタックルでTDを取ったシーン。
試合を見てると両者共に打撃も組みもできるけど
大まかな図式としては打撃のシェフチェンコvs組みのサントスだったと思うんですよ。
実際サントスが組みで上回ってたし。
そんな中で終盤にタックルでテイクダウン。
相手の土俵に入り込んで、相手の土俵で勝った。的な。
王者の意地というか強さを見た気がする。
ここでテイクダウンしちゃうんだもんなー。

とここで思い出したのは
2011年のDREAMフェザー級タイトルマッチ高谷裕之vs宮田和幸。
接戦の末にスプリットで高谷選手が勝つんだけど
最終3Rの終盤にオリンピックレスラーの宮田選手からタックルでテイクダウンを奪ってみせた。
あの瞬間にあ、高谷勝ったなと思った覚えが強く残ってる。
ちょっとお門違いな気もするし
シェフチェンコvsサントスに関してはあのテイクダウンがあってもなくてもサントスだったと思いますけどね。

次はダイレクトリマッチでしょうか?
もう女子フライ級は焼け野原状態ですし。


⑦ジャン・ウェイリー vs ヨアンナ・イェンジェイチック (6/11 UFC275)

女子MMA史上最高の死闘とも言われたウェイリーvsイェンジェイチックの第二戦が約2年3ヶ月の時を経て実現。
イェンジェイチックは何があったか前回のウェイリー戦から2年3ヶ月ぶりの実戦。
対してウェイリーは、イェンジェイチック戦後はローズ・ナマユナスに2連敗。
唐突に組まれた感もあり、もっと良いシュチュエーションで見たかったなと言う思いもあるけど
第一戦を観たら期待せざる得ないすよね。

試合開始
フェイント多用するヨアンナ。
めちゃくちゃ動きキレてる。
早くもパンチ交錯する場面も。
パンチから組み付いてテイクダウン狙いはウェイリー。
バックから殴り続け、後ろに引き倒すようにしてテイクダウン成功。
テイクダウンすると肘、パウンド強烈。
これはダメージあるだろう。
なんとか立つヨアンナ。
打撃交錯して1R終了。
ウェイリーのラウンド。
ヨアンナ序盤の動きのキレすごく良かったけど、組みで差がありそう。
ウェイリーこんなに組み強いか。
肘、パウンドでダメージもあるだろうし2R以降ヨアンナは厳しそうだな。

2R
打撃勝負したいヨアンナ。
左右のロー、パンチ打って行く。
ウェイリーも打ち返し一歩も引かない。
ウェイリーはサイドキックが良いな。
あれを出されると詰めきれない。
打撃で徐々に圧をかけてケージを背負わすのはヨアンナも、
ウェイリー組み付いて逆にケージに押し込む。
ウェイリー首投げもこれは失敗。離れる。
離れるとまた打撃で圧かけていくヨアンナ。
ヨアンナがパンチで突っ込んだところに
ウェイリーはサイドキックからそのまま回転してバックブロー。
これがヨアンナの側頭部に直撃しそのままKO。
これは衝撃的。
サイドキック良いなとは思ってたけどこう作用するとは。

WOWOW高坂さんも言ってたけど
ふたりともバージョンアップしてたなー。
見応えのある試合。
ウェイリーは引き出しが増えた印象。
ヨアンナはめちゃくちゃ動き良かったように見えただけに残念。
もう少し試合して試合感を取り戻して欲しい。
組みに難ありなのかもだけどまだ全然チャンスあるでしょう。


⑧アンドレ・フィアーリョvsジェイク・マシューズ (6/11 UFC275)

とにかく仕事をする男フィアーリョのUFC4戦目。
今年の1月に代打出場でUFCデビューして半年間で4試合目ってどういう計算やねん。
毎回おもしろいから大歓迎ですが。
現在2連続KO勝利&パフォーマンスボーナス獲得中。
今回も期待しちゃいますよ、そりゃあ。
対するマシューズはショーン・ブレイディに敗れて以来1年3ヶ月振りの実戦。

試合開始
オクタゴン中央はフィアーリョ。
マシューズはフットワーク。
フィアーリョは圧をかけるも、動きが少ない印象。
圧をかけきれず遠い。
マシューズは見切っているか、フィアーリョのパンチに、ジャブやフック、ローを合わせる。
特にジャブとローが良いな。
前手をぷらんと下げて所謂フリッカースタイルから速く真っ直ぐなジャブ。
フィアーリョは入れないし、強引に入ったところにもマシューズのパンチの方が当たる。
残り20秒で打ち合いも当ててるのはマシューズ。
しかし最後の最後でフィアーリョのパンチ当たりダウンするマシューズ。
ただそこまでのダメージは無さそう。
危険だけどフィアーリョは打ち合いに持ち込みたいよな。
ダウンあったけど1Rはマシューズかなー。
もう既に試合を支配してる印象。

2R
1R同様にどっしり構えて圧かけるフィアーリョとフットワークのマシューズ。
フィアーリョ圧かけるもマシューズの下がりながらのパンチを合わされる。
マシューズの左フック当たり後退するフィアーリョ。
今度はスイッチした状態で右フック、戻してアッパーとヒット。
フィアーリョはダメージが足に来てる。
左右スイッチ繰り返しながら、踏み替えながらの左右のパンチが強く良いなマシューズ。
なんとか持ち堪え圧をかけ直したフィアーリョも、マシューズの右ストレートがヒットし再度後退。
ケージに詰めてストレート、左フックを打ち込みマシューズKO勝利。

いやマシューズ強え!!
スマート!!
ジャブはボクサーのようにすごく綺麗なのに、構えを左右入れ替えながらパンチ打ち込んだりとMMA的な打撃も上手い。
左右どっちのパンチも的確だし強力。
これは良い選手だわ。


⑨ジャック・デラ・マッダレーナvsラマザン・エミーフ (6/11 UFC275)

1月の備忘録にも書きました個人的に推しているマッダレーナのUFC2戦目。
当日はWOWOWにて放送を見ていましたが、ショーン・オマリー、パディ・ピンブレッドに次いでスター候補として期待されている?らしい。
個人的に推してはいるけどそんな感じなのか?そんな感じはしないけど。
とにかくボクシング技術が高くスマート。
距離の設定も抜群の印象。

スタンスの広いオーソドックス構えのマダレナ。
ジャブ多用。ボディジャブも。
やはり綺麗なボクシングするなー。
エミーフもパンチ打つがマダレナはしっかり反応して打ち返す。
マダレナ、サウスポースタイルにスイッチ。
エミーフはシングルレッグからバックへ回り、マダレナは回転して逃れようとするもエミーフがコントロール。
マダレナがなんとか立とうとしたところ、いやエミーフが立たせる隙を与えた?ところにアナコンダチョーク。
やばい。これは極まってる。
しかしなんとか凌いだマダレナは立つと膝。
そして離れる。
スタンドへ戻るとパンチで圧をかけて行く。
ケージを背負わせると多彩なパンチから最後はボディでフィニッシュ。
マダレナ逆転KO勝ち!!

いやこの勝ち方は痺れる。
しかも最後はボディて!!
スター候補ってのにハテナマークだったけど
この勝ち方はスター性ありますわ。


⑩マハシャテvsスティーブ・ガルシア (6/11 UFC275)

6連勝中の中国マハシャテのUFCデビュー戦。

キックからパンチで突っ込んできたガルシアに下がりながらの右ST一閃。
UFCデビュー戦を見事なKOで飾った。
まだまだ粗さは目立つし、ガルシアは不用意に飛び込み過ぎの感は強いけども
KO前に最初にダウンを奪ったストレートもそうだし、序盤に合わせたテンカオなど
打撃がスマートで綺麗だし下がりながらの攻撃が上手い。
なんと言ってもマハシャテはまだ22歳。
日本人の新規契約がなかなか無い中で、中国人ファイターがちょいちょいいるなと思っていたけど、いやあ中国も育ってるんだな。
先述したように粗さは目立つし、レスラータイプやもっとジリジリと圧をかけてくるタイプに苦戦しそうだけども
ここからどう化けるか。



とりあえず①はここまでです。
振り返るとUFC276はメインカード全部書いてるしミーハー感半端ないですね。
②も書くので是非お付き合いくださいませ。

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