2020年5月に注目した旅行業界情報(SpaceXの民間企業初の有人宇宙船打ち上げ、羽田発着枠政策コンテストの結果発表など)
2020年5月に気になった旅行に関するニュースを紹介します。
まずは旅行者、観光業者共に見ていただきたいニュースから。
SpaceXの民間企業初の有人宇宙船打ち上げ
SpaceXが民間企業初の有人宇宙船打ち上げに成功したというニュースです。
今回はNASAとのミッションということもあり、観光との関連性は薄いように思われますが、今回の成功、今後の打ち上げの成功が順調に進めば、早ければ来年にも民間人向けの宇宙観光旅行が始まるということで取り上げました。
民間人の宇宙観光がはじまる確かな一歩目と言えます。
NASAの専用YouTubeページ
ニュース記事
ゴールデンウイークの2日間限定!自宅でイルカに会える「無観客イルカパフォーマンス」ライブ中継を初開催
京都水族館がGWの2日間、無観客のイルカパフォーマンスライブ中継を行いました。
自分たちが今できる価値提供を行うという点で、非常に面白い取り組みだったと思います。
また、旅行者視点で見れば、こうしたコンテンツを探して楽しむのも1つですし、旅行に行けるようになった際の行き先候補を探してみるのは面白いと思います。
コトバス オンラインバスツアー
コトバスがZoomを活用したオンラインバスツアーを開始しました。
コトバス以外にも、オンラインでのツアーを開催しているところは多くなっていますが、他のオンラインツアーと比べて面白いのが「旅のしおり」「旅先の料理」が実際に届く点、現地のお土産物店でガイドのおすすめの商品を購入(オンラインお土産ストアは開設予定とのこと)できる点です。
値段も通常のバスツアーと比べてもお手頃感もありますし、zoomがあれば参加できるようになっています。
観光庁 Go To キャンペーン
観光庁が観光需要を促すため、Go To キャンペーンを計画しています。
いくつかの事業イメージが出ていますが、旅行という点では対象期間中に旅行商品を購入すると、代金の1/2相当のクーポンを付与するというものになっています。
詳細は6,7月には出てくるかと思います。
羽田発着枠政策コンテストの結果発表
羽田発着枠政策コンテストの結果が発表されました。
結果は以下のとおりですが、注目は「羽田空港 - 三沢空港」「羽田空港 - 下地島空港」が僅差のため1年間のトライアル運行を実施となった点が注目です。
1位:鳥取空港
2位:石見空港
3位:山形空港
4位:大館能代空港
5位:三沢空港
6位:下地島空港
7位:佐賀空港
観光業関連で気になったクラウドファンディング
観光関連のクラウドファンディング開始を多く見る機会のある月でした。
多くは内容もしっかりしており、リターンも考えられ、支援されている方も多くいますが、今回はその中でも気になった2つを紹介します。
山小屋エイド基金
登山をする人なら聞いたことがある人も多い「山と渓谷社」が立ち上げたプロジェクトです。山小屋支援のもので、山小屋に均等に分配される内容になっています。
2020年5月末時点で目標金額の15倍以上集まっており、残り日数を考えても日本のクラウドファンディングの中でも上位の金額が集まりそうな状況です。
航空科学博物館
成田空港近くにある航空科学博物館。
私も一度ジャンク市に訪れたことがある場所ですが、こちらも入館者数減少の状況からクラウドファンディングを開始しました。
2020年5月末時点で目標金額を大幅に達成しており、こちらも残り日数を考えても目標を大きく上回る金額が集まりそうです。
リターンもあるので、クラウドファンディングで支援された金額がそのまま利用というわけにはいかないものの、普段から多くの人に愛される場所であることの重要性がわかりますね。
続いては旅行者視点の話題です。
ANA機内で使われていたドリンクカートが販売
ANAで利用されていた機内搭載カートが台数限定ですがA-styleストアに出品されています。
こうした普段手に入らない航空会社の商品を購入できるチャンスが有るというのは面白いと思い紹介しました。
※在庫に限りがあるようなので、アクセスした際にはすでに売り切れの場合があります
富士登山ルート、2020年は通行規制が入り開山なしへ
かなり残念なニュースですが、2020年は富士登山のルートが通行規制になり、入山できないという発表が山梨県と静岡県から発表されました。
世界初、国際宇宙ステーションの宇宙アバター「space avatar」操作体験の実証始動
ANA、acatarin(ANAグループ)、JAXAが国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で宇宙アバター事業創出に向けた実証プログラムを開始すると言うニュースです。
内容としては、きぼうに設置されたアバターを一般の人でも操作体験できるというものです。注目としては、きぼうの中から宇宙や地球を眺められるという点です。
民間の宇宙旅行は近づいていますが、最初はどうしても金額的負担が大きくなりますが、こちらであれば疑似体験で宇宙を感じることができるようになりそうです。
ここからは観光業者視点のニュースです。
2020年4月、訪日外客数が前年同月比99.9%減の2,900人
JNTO(日本政府観光局)が発表した2020年4月の訪日外客数のデータが発表されました。
昨年同月比99.9%減少の2,900人という結果で、1964年以降最小人数の結果とのこと。なお、出国した日本人数も3,900人と99.8%減となっています。
今後、落ち着けば回復傾向に入るとは思うものの、急速に戻ることは考えづらく、インバウンドメインだった事業者は国内旅行者を以下に取り込むかもポイントになってくると考えられます。
今月は以上です。
※タイトル画像はフリー写真素材ぱくたそさんの写真を利用しております
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