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コロナ禍が地方の中小企業のネット戦略に与える影響についての考察1


私は地方都市で、中小企業のインターネット戦略の専門家という任務に就いて13年目。日々中小企業のネット戦略を考えて仮説を立て、実行した後分析を繰り返しています。今も日々、各商工会議所等で、中小企業様の経営相談に乗る毎日です。

そんな私のところに、最近急増しているのが、大手上場企業様からのネット通販参入のご相談。 中小企業様からのネット通販参入のご相談も通常より倍増です。 たまに意見交換している、楽天の担当者さんも、普段の10倍のご依頼があったとのこと。

言葉は悪いですが、猫も杓子も「ネットで販売したい」んです。では、この状況が作る近未来はどうなるのか?

楽天さんが10倍ってことは、普段1000件@月の申し込みがあるとすると、1万件になるということ。(→数字は仮説です)そんなペースで新規参入があるとどうなるんでしょうか? 

新規参入店舗はある程度広告予算を持っています。特に大手企業様はきちんと予算取りしてから参入してきますので、ストアマッチ広告や、RPP広告、オーバーチュア、アドワーズは値上がりしてくるかと思います。

現在でも、特に、ストアマッチ広告は顕著に値上がりしています。私自身、クライアント様のストアマッチ広告で1位表示させるための価格が10倍に上がってるのを確認しました。また、アドワーズもキーワードによりますが、247円@1クリックが平均値となっています。一般的な1000分の1の新規顧客獲得率だと、企業様が1人の新規顧客を獲得するのに、247000円もかかるということです。ネット広告業界はバブルが始まっていますね。

ネットで販売するのがとても難しい時代になってくるかと思います。GAFAはさらに儲かる事になるんだと思います。

中小企業、小規模企業、大企業によって、ネット戦略は異なります。

ネット広告に依存するタイプの戦い方は、今後は難しくなります。もちろん、今も熾烈な争いになりつつある、MEO対策は、更に熾烈になるかと思います。SEO対策・MEO対策が主なメニューになっているITコンサルは、結果を出すのが難しくなり、継続が難しくなるでしょう。

一方、クラウドファウンディング型の通販というのは、コロナ禍みたいなのは追い風になるタイプのショップだと思います。クラウドファウンディング型の通販に出せる商材であれば、それを使う事をお勧めします。

あまりにも長くなるので第1回はこの辺で。






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