見出し画像

趣き

ダサイタマ、田舎者、都心こそ至高。
うんざりだ。私は都心が嫌いだし、渋谷新宿池袋なんてもってのほかだ、苦しくなる。
都心ディスをかましておきながら、私は地元埼玉に対する誇りは持ち合わせていないし、埼玉を好きかと言われたら微妙だけれど、とにかく都心はあまり得意ではない。
理由は明確にあって、趣きがないからだ。
同じ都心で比較するなら山手線を始めとするJR各線と小田急線や京王線ならば後者が好きだ。ユーザーに失礼と思われるかもしれないが、都心にいない人にも分かりやすく伝えるなら、私からすると後者は少し寂しげでちょっぴり古ぼけていて、味がある電車だ。都心のようになんでも新しく最新を取り込めばいいわけじゃないということを伝えたい。

どういうことかといえば私は最新の電車に、新作のスマホ、Apple Watch、AirPods、全身最新装備で乗り込む乗客という構図が苦手だということだ。こう言う人に限って着ているものは頭の先から足の先まで古着なのだけれども。
趣きがないと時間が早く感じるのだ。
ガタンゴトン(到着)、ピンポン(ドア開く)、ガヤガヤガヤ(人増える)、ガタンゴトン(出発)、そしてまたすぐ「まもなく1番線にー」ガタンゴトンである。息つく暇もない。
もう少しゆっくりしたらどうだろうか。ひと呼吸くらいさせてほしい。

そう思っているからこそ地方の、電車は1時間に1本しかありません、まして単線です、なんていう環境は憧れる。確かにクソ不便だろうけど。

なんでもそうだろう。最新は便利だけど趣きはない。趣きというのは時間や経験が育てるからだ。
最新は過ごしてきた時間つまり歴史がないから、それを見て感じる時間も早い。歴史があればあるほどゆっくりに感じるのだ。
そういう意味でわたしはゆっくりと、趣きを感じて過ごしたい。
私と深い付き合いの人間は苦しみを乗り越えたり経験していることが多いし、これからも趣きのある人間と関わりたいと思う。
恋愛でも友情でも、ゆっくりと愛し愛され成長し合い生きていきたい。


あとがき
忘れたくない気づきがあったのであとがきという言い訳をして記す。このNOTEを書きながら気づいてしまったのでね。私の恋愛趣向は年上女性である。つまりは趣きを求めてるのかもしれない。駄文失礼。大蛇足が出現してしまいました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?