50歳のうち24～25歳　エンジニア編

配属されたのは、映像系の部署。
同期５人が、４つの課にそれぞれバラバラに。
私は、男の子一人と一緒に。
部長は、なかなか面白い人だった。
女子は、その部に歴代配属されるようで１つ上にも女子の先輩がいました。
事務の担当は、すべて派遣社員でした。
うちの課には、かわいい若い女の子がいました。

課の中でもグループが分かれており、私のグループは５人でした。
隣の先輩が私の指導役でしたが、今までにあったことのない人でした。
なぜだかわからない自信に満ち溢れていました。
打ち合わせと言われミーティングルームへ行くと仕事の話は全くせず、
自分の趣味の音楽の話を永遠にする。
週末にライブに来ないか、と誘ってくる。
今なら、セクハラ？パワハラ？で訴えられるレベルです。
その自信は、どこから？？？
私は、毎日仕事一緒だけど、屈しませんでした。
大きい声で、「行きたくありません！」と答えていました。
それでもぜんぜん、めげない人でした。

私の誕生日、引き出しにネックレスが入っていました。
その時も机の上に「受け取れません！」と紙に書いて置いておきました。
そんな毎日なので、周りも当然知ってるのですが、
私の前は、事務の女の子に同じようなことをしていたようです。
なぜか、１つ上の先輩だけスキップされ、毎年恒例のことだったようです。
その人は、私が結婚で退社して少しして辞めたそうです。
今も自信に満ち溢れているのかな。

ランチタイム、広い食堂で皆、食べていましたが、
仲がよいわけでもないのに、部の女性が皆で食べていました。
お昼くらい気を遣わずに過ごしたい。
私は、初めから同期の男子と食べていました。
あるとき女子のお茶タイムに誘われ、参加しました。
そこで見た光景は、優しい先輩がお局様にお付き合いについて問い詰められるというものでした。
皆が知ってる社内恋愛をあえて、皆の前で確認するという。
お局は、「私は定年まで働く！」と宣言しておられました。
私が結婚して退職するときも「一番入って間もないのに寿か！」と言われました。
きっと今も元気に働いていると思います。

思い返せば、いろんな方がいました。
高学歴だけど、どこか抜けてる人、急に踊りだす女の先輩、今でも仲良くしてもらっている方もいます。

２人目の部長さんの時、不幸があり会社で葬儀をまとめることがありました。
その時、手伝いの件で部長から自宅に電話がありました。
母が電話口で「鈴木くんから電話！」って、部長だよ！
ということがあり、辞めるまで笑い話でよく話題にされました。

忘れられないことは、いくつもある。
広い工場にポツンと朝まで一人でデバックしたこと、その時に品管の方がたくさんのお菓子を買ってきてくれた。
花粉症に急になったのもこの頃だった。
今から２５年以上前って、信じられないな～。