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皐月賞2021 各馬評価【連載企画】

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2021年の皐月賞各馬評価です。
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記事一覧

皐月賞(GⅠ)・レース展開について<事前編>

枠が発表となりました。 早速、レース展開について考えていきたいと思いますが、「事前編」と打ったのは、降雨の状況、馬場状態、結果を受けての騎手心理など、様々なファクターが明日1日レースをやる前と後でガラッと変わりそうだなと思うためです。 なので、あくまで金曜時点で考えられること、として見て頂ければ幸いです。 なお、各馬のテンの速さはこちらを参考にしております。 有力馬2頭の枠ダノンザキッドの評価を見て頂いた方は分かると思いますが、私は「内外を見ながら自由に動ける、真ん中

【連載】皐月賞(GⅠ)・各馬評価Ⅷ<ルーパステソーロ&レッドベルオーブ&ワールドリバイバル>

さて、いよいよ最後のパートになります。 明日、枠が決まりましたら、各馬の戦法、位置取り、展開予想などを書いていく予定です。 各馬評価⑭ ルーパステソーロ寸評含めて書けないなというのが正直なところ…苦笑 頭数が揃わなかったために出られたようなもので、重賞やOPを勝ったわけでもトライアルで権利を取ったわけでもない馬で、1勝クラスすら勝っていないのはイルーシヴパンサーとこの馬だけ。 イルーシヴパンサーはまだ1600mを使っていたり、フリージア賞で2着だったりと見せ場もありまし

【連載】皐月賞(GⅠ)・各馬評価Ⅶ<ヨーホーレイク&ラーゴム>

各馬評価⑫ ヨーホーレイク 基礎スピード:F(中距離上位条件級) トップスピード:34.9秒(紫菊賞、きさらぎ賞時) 持続力:B(並) 瞬発力:A(良) 寸評:時計が速い勝負に不安。前が崩れてどれだけ来れるか。 新馬戦、紫菊賞と連勝し、その後重賞でも好走を続けている馬。 この馬の特徴はタフな馬場への耐性。4戦して最も速い馬場差が-0.4で、あとはすべてプラス方向の馬場差しか経験していません。しかも上がり3F推移を見ると、新馬戦こそ最後はややバテていますが、あとの3つのレ

【連載】皐月賞(GⅠ)・各馬評価Ⅵ<ダノンザキッド&ディープモンスター>

各馬評価⑩ ダノンザキッド 基礎スピード:E(マイル上位条件級) トップスピード:33.5秒(東スポ杯2歳S時) 持続力:A(良) 瞬発力:B(並) 寸評:上がり勝負は不向き、持続力勝負で勝機 新馬戦から東スポ杯、ホープフルSと重賞を連勝。最優秀2歳牡馬に選ばれました。そして連勝が期待された弥生賞ではまさかの3着に敗北。これにより、大きく人気は落とさないまでも、エフフォーリアの方が上と見られているようです。 ステラヴェローチェ同様、今後のことを考えれば、弥生賞での負けは

【連載】皐月賞(GⅠ)・各馬評価Ⅴ<ステラヴェローチェ&タイトルホルダー>

各馬評価⑧ ステラヴェローチェ 基礎スピード:D(中距離OP級) トップスピード:33.5秒(朝日杯FS時) 持続力:A(良) 瞬発力:B(並) 寸評:上がりに限界、スローより厳しい競馬向き 不良馬場の東京を1頭だけスイスイと走って重賞を制覇すると、次走朝日杯FSでは不安視されていた時計面でも対応を見せてきました。 が、人気を集めた共同通信杯では馬券外に吹っ飛んでの5着。皐月賞でのリベンジを賭けての参戦となります。 前走の負けは、却ってこの馬の弱点と適性範囲を見せる形

【連載】皐月賞(GⅠ)・各馬評価Ⅳ<グラティアス&シュヴァリエローズ>

各馬評価⑥ グラティアス 基礎スピード:G(中距離下位条件級) トップスピード:34.2秒(新馬戦時) 持続力:B(並) 瞬発力:B(並) 寸評:新馬戦並のペース経験のみでいきなり激流に巻き込まれて…? 京成杯勝ち馬。 例年京成杯はそこまでクラシックにつながってはいません。これはレースレベル云々の話もありますが、直近5年を見ると、、、 2016年 前半1,000m 61.8秒のスローペース 1着 プロフェット 先行 ⇒皐月賞 11着 2017年 前半1,000m 6

【連載】皐月賞(GⅠ)・各馬評価Ⅲ<イルーシヴパンサー&エフフォーリア>

各馬評価④ イルーシヴパンサー 基礎スピード:G(中距離下位条件級) トップスピード:35.0秒(フリージア賞時) 持続力:B(並) 瞬発力:A(良) 寸評:1,800以下が適距離、速いペースの2,000mは厳しい可能性 新馬、アスター賞とマイル路線を歩んだ後、中距離路線へ転向。フリージア賞では2着、スプリングSでは4着といずれもそこそこ戦えています。 距離適性がどこかはともかくとして、この馬の見どころは瞬発力。新潟なので計測が正確かは少々怪しいのですが、一応新馬戦の上

【連載】皐月賞(GⅠ)・各馬評価Ⅱ<アドマイヤハダル&ヴィクティファルス>

各馬評価② アドマイヤハダル 基礎スピード:F(中距離上位条件級) トップスピード:33.7秒(若葉S) 持続力:B(並) 瞬発力:B(並) 寸評:スロー得意で厳しいペース怪しい 重賞は未経験ながら、アイビーSでは後にホープフルSを2着するオーソクレース、きさらぎ賞を勝つラーゴムらと戦った経験もあり、その後、エリカ賞、若葉Sと連勝して皐月賞出走への権利を勝ち取ります。 アサマノイタズラと違い、比較的馬場の軽い競馬場で戦ってきているだけに、中山でどれだけ走れるかは未知数。

【連載】皐月賞(GⅠ)・傾向&各馬評価Ⅰ<アサマノイタズラ>

カオスなクラシック戦線【訂正】1,000m1分を切っていたレース、つばき賞がありました。訂正してお詫びいたします。(4/6 2:27更新) 今年のクラシックは異常事態。 私が本格的な予想・ラップ分析を始めたのが2017年秋頃からなのですが、過去イチ難しいなと感じています。 特に異常なのは、中距離の2~3歳重賞、特別戦すべてのレースを通じて、1,000m60秒を切ったのはつばき賞と毎日杯のみということ。ただ、どちらのレースも馬場差が-1.6とかなり馬場が軽いですし、特に後者