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さよならはいつも、寂しさ9割、悲しさ1割。

"It's time to say goodbye."
この言葉がこんなに寂しいと思ったのは初めてかもしれない。


5日間の旅も終わりを迎えようとしていて、3日間一緒にいた友達とさよならしなければならなかった。

バス停まで見送ってもらったのに、私は寂しくて、しっかり顔を見て「ありがとう」を言うと、その場で涙が止まらなくなりそうで、
バックパックを荷物入れに預けてバスに乗るとき、「ありがとう」の言葉と、ひとつ、ぎゅっとハグをした。


出発の時間になりバスの扉が閉まったとたん、それまで我慢していた涙が止まらなくなった。真っ暗なバスの車内で一人、頭が痛くなるまで泣いた。


出会いあれば別れがある。
別れあれば再会がある。

さようならが悲しい言葉ではないと歌った歌もあったっけ。

それでもやっぱりさよならは寂しくて、悲しい。
さよならの瞬間だけは、どうしてもさよならに前向きになれない自分がいた。
そしてその瞬間は無理に前向きにならなくてもいいんだと思った。


涙の理由がさよならへの寂しさだけではないことは自分が一番よくわかっているけれども、今はちょっと目を閉じて、明日からまたしっかり歩いていくんだよ。と背中を押す声に身をゆだねようと思う。

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