猫の恩返し？

昨日、私はお散歩中に子猫を見つけました。

発見した時は
その子はただただ怯えていて
息が上がっている。
後ろ足は引きずっていて
目ヤニだらけ。

排泄物の上に
身を潜めている状態でした。

どうしよう
この子、何をしてあげたら良い？
自宅はひどい猫アレルギーのため、
飼うことは困難。
無知な私は救い方も知らず

だけど、
動物が好きな私は
良く動物の番組を観ており

今の目の前にいる猫ちゃんは大丈夫。
手当をしてあげたら治る、と思いました。

とりあえず、近くの動物病院へお電話させていただきました。

お忙しい中、優しく、対応方法を教えてくださった先生。
飼えないのであれば、保護団体へ連絡を、と。

ネットで早速検索しお電話。
その団体様は、発見場所から遠く離れているところに位置しているのですが、
かくかくしかじかで、状況をご説明したら
即連携をとってくださり
たまたま、ご担当の方が近くにいてくださったため寄ります、と。

予想していた時間より
早く来て下さりそう。

この蒸し暑いなか
息も上がってバテている子猫

とりあえず何か水分と口に入れないと・・・

たまたま目の前にスーパーがあり
買いに行ける！

が、目を離したらこの子はどうなるかわからない。

電話で家族に来てもらい
見てもらっている間に
子猫用ミルクと
水と
どんな猫ちゃんでも食べてくれるという大絶賛なちゅーる（年齢の制限なしを確認）と購入。

紙皿も買ったけど、そこへのせても予想通り食べても飲んでもくれない。

そりゃそうだよな。こんな警戒心丸出しで。。。
テレビでも、何度も何度もトライ＆エラーしてようやく口に入れてくれてる。
最初は、嫌がりながらも哺乳瓶で飲ませたりしないと口には入れてくれない。

うーむ。
保護団体が来てくれるのは早くてもあと1時間ほど？の状態。
距離をとりつつも、縮めながら、与えてみる。
ずっと鳴いているけど、口にはしない。。。

なんだか、昔の祖母の介護を思い出した。
母は、毎日食事時間に自分で食べられない祖母に食事を食べさていた。

目が見えない、認知症となって家族の顔もわからない、祖母に食事をスプーンで与えていた。

警戒心が強まると、なかなか口は開けてくれない。
でも母は見事コツを掴んでおり

祖母に安心感を与えながら合図のように
スプーンを少しだけ
優しく下唇に当てる。

その瞬間、口が開く。
それを思い出した。

【これだ】と思って
ちゅーるの封を切る。
切り口でケガをしないようにたっぷりと出し
そこに子猫用ミルクを少しつけて
口にチョンと付ける。

無理やり餌をつけられた口を舐める猫。
よし。
と何回か繰り返す。
少し口が開いたその瞬間にちゅーるを入れてみる。
少しだけど、食べた！！
良かった。。。

それから
保護団体の方をひたすら待つ。

？！と、なんと！子猫が歩き出した！！
っというよりも、小走りで逃げようとしている。
回復？！
でも、このまま自由にしてあげても
きっと良い結果にはならない気がする。

車が通っていても、かまわず渡り、逃げようとする猫。
【怖がらせてごめん！でも。。】と思い抱きかかえる私。
暴れる子猫。
絶対、手を離さないよ。

家族に、急ぎタオルと段ボールを用意してもらい
そこに無事保護。

もう少し、怖いかもしれないけど待って。

段ボールとタオルに包まれた子猫は
安心したのか
鳴かずに落ち着いた様子。
飼ってあげられたらいいんやけど、本当にごめん。

出来る限りのことはするからね。

そこへ、無事到着してくださった
保護団体の方。

団体の方へ
今後の詳細をお伺いした。

Instagramのストーリーズをアップしていた私は、引き取り先を確認できた場合の対応を伺った。

①まずは、専門の獣医さんに診ていただけるとのこと。

②短期間で引き取り先が見つかった場合は
私から保護団体へお電話し、名乗れば特別で【この子】をお渡しできる。

③長期間で見つかった場合は
一般と同じ、手続きが必要となる。

どちらにしても
飼い主様の状況や環境を精査して
飼える状況なのか判断してからお渡しするとのこと。

よっぽどのことが無い限り
【最悪の結果】は無いとのこと。
安心した。

団体の方は、
保護団体には
たくさんの犬猫ちゃんがいて
この子に限らず一件でも
安心してお預けできる
ご縁が見つかることを願っている、と。

そうだよね。
動物も本当に大切な命で
ファミリーと一緒で話を聞き、癒し、支えてくれることがたくさんある。
と、その反面、色々な事がある。

ワンちゃんも猫ちゃんも、飼ってきたから良くわかる。

だからこそ、安易に飼えない。
無責任に飼えない。
自分にできることはここまでだ。

ちゃんと手当したら、元気になれる子だよ。
きれいになる。足も歩ける。
どうか良いご縁が見つかりますように。

そんなこんなで
自分の非力さを感じつつ
無事、着いたかな～？怖がってないかな・・・などと想像を膨らましながら夜を過ごしていた。

そこに
不思議なことが。

以前から上手くいくかいかないかわからない
ちょっと難しいかも？？という案件があった。
結果が出るまでかなり時間を要すると返事を頂いていた。
更にすることがたくさん出てくるかもしれない、とも言われていた。

出来るところまでやってみて
あとはどうなろうと仕方無いな～。
と、半ば返答も忘れているくらいだった。

そこに、返答。
しかも予想以上に早い返答。。。
なぜ、今日？
しかも
結果
とてもスムーズに【上手く】いった。

びっくり。
家族から言われた言葉は

【猫の恩返しだね～】。

そういえば、以前
ジョーティッシュ【インド占星術】のインドの先生に
【与えなさい】と言われていた。
【人や、物乞いや・・・】と。

先生に、日本は物乞いの方があまりいないとお伝えすると
【なければ何でもよい。動物でもなんでも、植物でも。】と教えてくださったのを思い出した。

【貧者の一灯】という言葉があるように
自分のできる範囲で良いから。
出来る限りで良いから。
でも心を込めてやってみる。

お金がなければ【顔施】【心施】でも良い。
【和顔施】。笑顔。
【心施】人の話を聞いてあげるだけでも良い。

タマスな私は、ほんと気を付けなければなあ。

見返りを求めてする訳では無いのだけれども
不思議なことってあるものです。

なんだか、あの子がちゃんと保護されて
安心して眠れていることを
知らせてくれているような気がしました。

せっかく生まれてきたんだから
元気でね。