グローバルフィールドスタディinタンザニア・アフリカ
私が通うビジネス・ブレークスルー大学(以下BBT大学)の人気科目には「グローバルフィールドスタディ」がある。ある特定の国にターゲットを絞った経営学の授業である。目玉は教授や同級生と行く現地視察で、渡航の上、現地企業訪問や現地大学との交流もあり、履修した学生が100%お勧めする授業である。場所は、中国の深セン、上海、シンガポール等で実施されてきた。
私は、その授業はまだ履修していないが、先日BBT大学の椿先生が経営されるコーヒー農園の開所式に訪れる機会があり、場所が東アフリカのタンザニアであった事から、「グローバルフィールドスタディ」のアフリカ版を特別に実行したような形となった。
概要
期間:2023年7月20日〜28日
場所:タンザニア、アルーシャ・カラツ
同行者:BBT大学の友人2名
きっかけ:今後友人が始めるコーヒービジネスのお手伝い(ただ知的好奇心を満たしているだけとも言う)をしている関係で「アフリカ行く?」と聞かれた。こんな誘われ方は一生無いと思い、100%ノリで行くことにした。
学んだこと
1.リアル超加速アフリカ体験
椿先生の著書「超加速アフリカ」を読んだ事がある。現地でビジネスをしている椿先生のリアルなアフリカの解説は、今後アフリカを軸にビジネスを行う事の可能性に満ちていた。私が実際に訪れたアフリカでは、本では感じられない若い人が多い事で感じられるパワー、学生の未来に対する高い希望を実感した。まるで日本の高度成長期時代の様なアフリカで何かビジネスを始めたいと思う気持ちが自然と沸く体験であった。
特別だったのはアフリカ人だけではない。アフリカで働く日本人も前向きな気持ちであふれていた。「アフリカで働きたい」という夢を叶えている事も大きいと思うが、とにかく前向きで、愚痴が出そうな事が日々起こり続ける中、誰一人不平不満を言わず、疲れた顔をせずに元気だった。生き方の見本になると思った。
2.道なき道を切り拓く人のご縁
道なき道を作るアフリカビジネスの特徴かもしれないが、マニュアルなどはなく、ビジネスのターニングポイントが偶然な人と人の出会いである事が多い。椿先生がアフリカビジネスを始めるきっかけは、BBT大学での講義の収録で一緒になられた佐藤さんとの出会いだったし、今回椿先生が引き継がれたコーヒー農園の前オーナーとの出会いも「たまたま」の接点があり、化学反応が起こる事で道が開かれていた。
私もそういえば、コーヒービジネスを始めるきっかけが、「たまたま」お釣りの400円をもらいに椿先生が来られる場所に行った事がきっかけでアフリカに訪問するまでのご縁が繋がった。
接点を作るための意思や行動は必要だが、ご縁を大事にする事で、自然と道が開かれる体験を共有させてもらう事ができた。
3.野田村のタンザニア構想を妄想開始
今回宿泊したAirbandbが素敵で、私が老後を過ごすために日々妄想している野田村を日本で作るのではなく、タンザニアに作れると最高なのではないかと、妄想を始める事ができた。
椿先生に話をすると、日本とタンザニアと両方で作れば良いと言っていただいた。「大事なのは、帰国のルートと医療関係を整えて置く事」とのアドバイスも頂けた。カラツは標高1,300~1,700mと高い事から日本より涼しかったので暑さに弱い高齢者にはピッタリではないだろうか。また日本の年金額で過ごせてしまうのも大きな魅力だ(現在の物価であれば)。他事例などを参考にしながら検討したいと思った。
4.役目がなくても楽しく過ごす体験
今回、残念な事に、私は特に役目がなかった。
私以外の友人2人は農園での役目がそれぞれあった。1人目はコーヒービジネスの経営者として。それから、農園の広報素材用の写真撮影をするカメラマンとして。もう一人は敷地内のWifiをひくために現在の通信環境を調査するというリサーチを担当していた。
しかし、私にはこれと言ってなかった。
手持ちのGoproとスマホで、せっせと働く2人の様子などを撮影するぐらいだった。(しかも、使い道は特に決まってない!)
しかし、誰からも後ろ指をさされない、嫌われないという体験ができた。(裏では何かあったかもだけど、目の前で舌打ちとかもされてないのでゼロカウントとする)当たり前だが、滞在中の自己効力感は下がるしかなく、自他の境界線が引けていない私は不安定になって、毎日落とし物をして、スマホの電源が切れて借りたりと更に友人2人に迷惑をかけていたものの、無事元気に帰ってこれた。世間は思った以上に暖かい。
これは高齢者になった時に、役目がなくても自己効力感を上げるために焦らなくても良いという良い経験かもしれないと思った。
まとめ
成果物が少なすぎて、どこがグローバルフィールドスタディやねん!って突っ込まれそうですが、椿先生という素晴らしい経営者のリアルなアフリカビジネスの現場や、山本真梨子さんが立ち上げるコーヒービジネスの最初のフェーズに立ち会え得た事実を何とか残したいなと思ってまとめた次第です。
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