多世代で生きる野田村に必要なコミュニティナースについて学ぶ(1)COTEN RADIO編

「まちの人々とつながり、すぐそばで長く付き合いながら、専門性を地域で生かし、地域の健康に貢献していく人---それが、コミュニティナース!」

木楽舎 矢田明子著「コミュニティナース」

家族または擬似家族と生活を共に多世代で暮らす野田村を実現したい私としては、私自身がコミュニティナース化したいなと思って、まとめようと思ったのですが、膨大すぎてまとまらないので、少しづつnoteに書きだします。

(1)客員研究員の同期に紹介してもらったCOTEN RADIOの内容から
(2)矢田明子著「コミュニティナース」の内容から
(3)動画等事例詳細から

まとめ

  • コミュニティナースになれるんか問題:資格がなくてもおせっかいおばさんなら出来るのであれば、私でもできるかもしれない。

  • 利益を追求する方法を見いだせるのか問題:コミュニティナース付住宅など参考になりそう。

  • 自分の事業ではないが、今の派遣先の企業でもコミュニティーナースを取り入れる事を提案する事を考えていた。どうしても企業としては利益を出す方に重きを置きがちがだ、これからは生活コスト部分への投資を行う事が、人材を市場から獲得するための企業としての在り方として提案できると良いのでは?と思った。


前編

  • コミュニティナースは、世話焼きなおばさん。おせっかいを積極的にしている。お仕事として成り立たせている。

  • 拠点「みんなのおうち」

    • 1階

      • 公民館的な場所だが、公民館との違いはミッションを明確にしている所。

      • 参加者の1/3ぐらいは高齢者。子育て世代の人がバブとなる。

      • 例:88歳の女子会。ランチ会。音楽会。

    • 2階

      • シェアオフィス

      • 助産院

    • 繋がりを作る例

      • 子供とおもちゃ作りを教えたいおじいちゃんを繋げたりしている。

  • 郵便局の例

    • 配達員:家に郵便物がたまっていないかを見る。

    • 郵便局:郵便局を集いの場にしている事で来局した人とコミュニケーションを取れるようにしている。

    • 郵便局員:来客の異変に気付く。みつけたらコミュニティナースに連絡する。

      • 例:数字が読めなくて1日何回も来るなど。

    • 高齢の顧客:「自分から助けて」って言えない。病院に自分から行けないが、いつも行く郵便局で相談できるようになる。

  • 分断された社会が再度接続されている。コミュニティナースは特殊スキルとして5人で2000人見れる状態になっている。スーパーに行くと全員知り合い。

  • コミュニティナースのなり方

    • 情報を正確にインプットする。入り込み方は千差万別。マンション内で相互扶助できるようになっている。

    • フードコートにずっといたり、話しかけたり、話しかけてもらったりする。暮らしの導線を探す。地縁。ターゲットと会える場所を探す。
      フードコード、ガソリンスタンド、ヤクルトの導線。
      どうやったら自然に顔見知りになるのか実験を開始する。

    • コミュニティ嫌いでもなれる。べたべたしていない。本能的にできるようになっている。

    • コミュニティナーシングは、コミュニティナース以外もやっている。
      おせっかいな人を巻き込む。偏屈爺はまきこまれている事実も理解していない。それはデスクで戦略を立てている。

    • 1億総コミュニティナースを目指している。

中編

  • コミュニティナースのスキルについて

  • 子育て世代を応援している助産院の例

    • 水鉄砲好きなおじいちゃんと繋げて、子供が喜ぶ。お母さんも楽。おじいちゃんも嬉しい。

    • 高齢者側の状況(1回目)

      • 一人暮らしの人。

      • 他の人とも接点を作る。

      • モチベーションの原欲求に到達するようにする。

      • アクティブリスニングを行う

      • 喋る事と思う事違う。本音を話さないし、そもそも自分の本音に言語として到着する人いない。「いい顔したけど好きですか?」顕在化させる。

      • 丁寧に理解する事が大切

    • お母さんの状況

      • 子育てイベントとかにいる

      • まずは挨拶をする

      • 顔がわれてきたら家の場所とか聞く

      • 本人の意識が言葉になっていないものもある。

    • 高齢者側の状況(2回目)

      • 支援される=弱者だと思うのが嫌

      • 要介護認定いや。

      • 高齢者側のおせっかいやきたい所を探す。出番を探す。

      • ベースとして相互扶助

      • 福祉は助ける側と助けられる側に分けられる。

      • ホモサピエンスは相互扶助でモチベーションがあがる動物だからそれをやっている。

      • その人の特性、欲求、困っている事が何か?

      • 普通に話をしているのに懐柔しだす。

      • スキルをつかっているというよりは、自然にできる。

    • コミュニティナースの状況

      • 偏屈爺さんがいけるなら、人類大体できる。

      • 仕事としてコミュニティナースをしている。

      • その人に対してトレーニングをしている会社がコミュニティーナース株式会社

      • 行政も境界線に入れる人が限られている。

  • コミュニティナースを始めたきっかけ

    • 矢田さんのお父様が亡くなった

    • 症状がでていたのに気づけなかった。

    • 看護や公衆衛生の資格を取りに行ったが、介入は資格や免許を持っていなくてもできる事がわかった。

    • 1億総コミュニティナース状態になるように、日常生活に実装していく。

    • 矢田さんは看護師の資格をとったが、町に機能を持たすために行ったので病院には行かなかった。

  • 矢田さんがコミュニティナースになった経緯

    • 出雲高校を出て働いていた。

    • 経理の事務方、税金の仕事。

    • 民間企業の企画と運営をした。

    • ヤクルトレディで看護部になるためのお金をためた。

    • デイサービスの経理をやっていた。

    • 福祉の収入で福祉にとらわれている

    • 道路工事費に投下したら、老人があるくのが面白かった。

    • 町の仲良くしている人に「げんきなあきちゃん」になって
      頑張っているらしい。ってなると、応援したり声かけてもらう事。沢山関わったら沢山ヤクルトを買ってもらった。

    • 挨拶からで良いんだと思った。ノウハウとして

  • コミュニティナースを株式会社にした経緯

    • 学生サークルでやっていたが、仲間が、お金にならないから、コミュニティナースを辞めて病院の看護師になっていった。

    • 創業支援塾の運営をしていた。

    • 行政が予算をつけて課題解決をビジネスにしていた。

    • 相手が価値と感じてもらう事で、自分の認知を動かす。

    • 元気なうちから関係構築をするのがポイント。

    • 医療保険と介護保険で点数になっている

    • 95%訪問看護。10%多世代交流の拠点になっている

    • 飲食業、観光、団地の方が関与。導線。はっきり見えた。

  • ビジネスモデル

    • コミュニティナース付団地を不動産と作っている。賃貸マンションのビジネスモデルとして、賃貸料の中にコミュニティナースを配置している。

    • ビールを入れて1週に1回バドガールをする。隣のスペースをシェアキッチンにして、シェアキッチンの受付にしている。

    • 飲みにいきませんか?と言う。個別訪問はうざい。

    • あまり来ない時に話を聞く。その後に必要な所につなげる。

  • 相互扶助

    • 与えないと受け取れないと思われる。

    • おじいちゃんが先に与えないと、受け取ってもらえない。

    • 助けてから助けてもらえる

    • 子育ても同じ

    • やり方は場所によって人によって違うので、情報収集するしかできない。

  • その他の例

    • パチンコ屋のコンシェルジュ

    • ガソリンスタンド

  • 深井さんの感想

    • コスパが良いのが良い。

    • 使えていないリソースを使っている。生活コストが下がっている。

    • 現在は、子育てというホモサピエンスとしての普通の事にお金をかけている。(コスパが悪い)

後編

  • なぜコミュニティナースが広がったか

    • コミュニティナースを見に来る人が多い

    • 共感して、やりたい人が来る。

    • 来月にも始められる。

    • 今1100人ぐらいの人が実験を開始していける。

    • 食べていけるビジネスモデル作りを始めている。

    • 自治体や企業も始めようとしている。

    • 個人で頑張らなくても、よくなる。

  • 自治体や企業での取り組みの現状

    • 自治体や企業やりたいけどやるべきだけど社内を通せない。止まる。

    • 今までとは違うルールを発明する。

    • そういう団体になりたい。行けるところまでに行ってみよう。

  • 企業参加

    • 企業が使える費用は広告宣伝費

    • 費用対効果=ユーザー像。そんなお金当てて良くない。

    • 人間関係の何も図っていない。創造的動きを阻害している。

    • 通している事例を見せながら突破してもらっている。

    • OTEN CREW と同じ。

  • コミュニティナースは株式会社が払うべき

    • 育休をとるより、コミュニティナースを作った方が良い。

    • 自分たちの子供だけに払っている状態から解放される

    • 生活コストを払いたい人が払っている(得意な事)

    • 今まではNPOや公的機関やボランティアがやっていた=事業として利潤を追求する事をできなくする認知

    • 株式会社は利益の定義はできる。株式会社の利の定義が拡張する。

  • 今までの株式会社の役割

    • 企業は利益を追求していればよかった。

    • 状況が変われば最適解ではなくなる。

    • 専業主婦や年金 人口動態、主要インダストリー、複合的な結果論。

    • 社会人の8割ぐらいは、株式会社にいる。

  • これからの株式会社のあるべき姿

    • 社会の変化に投資しない=首を絞める

    • 投資をしていくのが当たり前の合理性

    • 集団的コンセンサスを取るのがホモサピエンスが一番コストがかかるる。

    • コストの転換点が時代の常識が転換される。今、その時代。

    • 過去の慣習を踏襲して未来に対して意思決定する事にどれだけ価値がでるのか?

    • 優秀な人が、会社の利潤を追求する事だけこれから何年間続けるのか?

    • コンセンサスコストが低いからと言って、続けるのですか?

    • 利潤が出る=税金払う。再配分されていて成り立っていた。年金も福祉も、それではままらなくなってきた。

    • それでは良くないという人がソーシャルベンチャーを立ち上げている。

    • ままならない制度に対して新しい制度が立ち上がるのは、今までの歴史が証明している。

    • 国民国家の時代から変わってきている。

    • 経営者。社会問題に言及する経営者は最近増えて来た。

    • 自分の利潤を追求する時代は終わる。

    • 倫理はロジック無用のルール。

    • 企業倫理は50年以上変わってない。

    • 労働と生活コストを負担する

    • 生活コストを負担できる企業でないと株式会社として成立しない。

    • 理念的に社会善をしましょう。社会善の新しい基準が必要。利益も追及しないといけない。

    • 人を採用できないので、経営できないですよ。

    • 投資対効果を利益ではかっていた。コミュニティナース活動は自社のB/S、P/Lに反映されない。新基準を作る。

    • 環境問題。労働力確保問題。

    • 育休は、クリティカルではない。解決できない。

    • 企業がコミュニティナースを30人雇ったとする。12000人見れる。そのエリアにいる社員の生活コストが下がる。社会にも払っている。社会全体にもかえっている。社員だけでなく、社会にも返す。

    • 人と人との関係性で言うと、自分へのリターンだけに自分のリソースを割かないというのはありえないのと同じ。

  • これからの株式会社への転換方法

    • 生活は、不可分。新しい基準と哲学が必要。

    • 社会善と利益の追求(一定以上の価値とそれ以上の価値の違い)ある程度のレベルを超えると効用が下がる。そんな風にも判断できる。

    • 社会善の定義をして投資ポートフォリオを作る。

    • 利益のうちの〇%は投資をする。

    • AIにできない事は、人を引っ張るとか誰もやっていない事をやる事

    • これからは意味を伝えないといけない。公用性の原理。

    • 個人は1000万円の価値ある仕事をやる人の方が1500万円もらってくそみたいな仕事をやる人より増えている

    • 個人・会社・行政 コンセンサスコストが高い方に流れる

    • 行政は応援しないにせよ邪魔しないで欲しい。


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