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ありふれた毎日にときめきを

「ときめくこと」

一見きらきらしているように見えるこの言葉も、実は非日常なきらきらではなく日常にあふれたちょっとの「好き」の集合体だと気づいたのは最近のことだった。
そう思うと、がさつでずぼらな私には無縁だと思っていた「ときめき」も自分事としてすっとわたしの中に落ちていく。

わたしにとってときめくものってなんだろう。
ちょっとだけ、わたしがときめくものを因数分解してみる。

 

海と空

どこまでも広がる青は、定期的に見たくなる景色。
波の音を聴くことも好きだし、時間によって表情を変える空も好き。
広く広く遠くまでも続く海や空を見ていると、ありふれた言葉だけれども自分がちっぽけに思えてくる。
大きな存在がわたしの背中を押してくれるような感覚に包まれる。

 

寄せては返る波の音は不規則ながら、どこか整ったリズムに感じられて、その音を聞いていると知らず知らずのうちに時間が立ってしまう。

いつか、海の見える家で猫と一緒に暮らしたいな。

 

花と光

昔は実は花なんてあんまり興味がなかった。
ずぼらなわたしは水を変えることを忘れてしまうし、すぐに枯らしてしまう。かわいそうだし飾っていても見ないし…。そんな風に思っていた。
ても緑がある生活って素敵だなと、最近思うようになってきた。

花にさす光や、その光をうけていきいきと輝く花はすごくすごくまぶしくて、見ていると元気になる。
まだまだずぼらなわたしだけれども、いつかどこかに定住する時が来たら、部屋を緑でたくさんにしてみたいと思う。

 

窓からさす陽差し

朝少し遅く目が覚めたとき、窓を開けたまま寝ると風に揺れるカーテンの気配とその隙間から差す陽差しで目が覚めることがある。
わたしは朝がすごく苦手で、できることなら目覚ましなんてかけずに自分が寝たいだけ寝たい人間なのだけれど、朝の起き抜けに窓からさす陽の光とまどろむ時間はなぜか好き。

それだけじゃない。
窓というガラスがはめ込まれた枠からは大好きな空も、窓辺で風に揺れる花も、そして部屋の中を明るく照らす陽差しも全部味わえる。

 

こうやってわたしがときめくものを集めてみて感じたことは、いつだって日常を楽しくするのは自分自身だということ。
生活のストレスも、仕事への不満も、人間関係への悩みも…、きっと抱えていない人なんて一人もいない。
それでもいかに毎日を自分らしく、丁寧に過ごしていくかは、自分のご機嫌をいかにとるかにかかっている気がしている。

「自分の機嫌をきちんと自分でとれる人が大人だよ」

なんで言葉を聞いた事がある。
そんな自分を”ごきげん”にしてくれるたくさんのものがきっとあなたに「ときめき」をもたらしてくれるに違いない。

「ときめき」はなにも恋をするような、大きく感情を揺さぶるものじゃなくていい。
女の子だけのきらきらとしたものじゃなくていい。
きっと誰にでも心の中にある、ぽっと心があたたかくなるかけらをきっと「ときめき」と呼ぶのかなと思っている。

日常のふとした場所に落ちているときめきのかけらたちを集めることで、だんだんと疲れてきた日常ももしかしたら少しだけ、ぽっと明るくなるのかもしれない。

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