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原点•漫画遍歴と交換漫画と今


気合いを入れすぎると描けなくなる。
じょうずにしようと思うとおかしくなる。

日常のほんとうに些細なことに目を向けた時に
ふわっ!ぶわっ!という感じで描きたくなる。

文章も同じで。
というわけで、今はふっとした状況で書いている。

最近、もしかしたら私は絵を描くのが好きとか言っちゃってるけれど、別に好きではないのかも
しれないということに気付いた。
"好き"とはちがう感情というのかな。

だけど、描きたいなにかがあって
それをそんなにガムシャラに頑張らなくても
表現できる素地みたいなものがあるならば、
(あるとすれば)使いこなしたいという気持ちは
ずっとある。


これは昨年、なぜか祖母宅に眠っていた
小学五年生の頃愛用していた下敷きである。

他にも絵を描いたものは出てきたのだけど
処分した。

だけどこれは取っておきたい何かがあった。

5-3って書いてあったから、5年生の時のだ。

流行りだったのかなぁ。
クリア下敷き。
多分だけど、本当は透明のが欲しかったんだと思うな。

ここに描いてあるのはすべて
雑誌に下敷きをあててトレースしたものだ。

私はかなり少数派だと思う
【ぴょんぴょん】から漫画人生をスタートした。
多分小学1.2年生対象くらいの雑誌で
あさりちゃんとかやっていた。

それが、【ちゃお】に吸収合併されてからは
ちゃお一筋。
仲良しの友人が【りぼん】派だったので
貸し借りしていた記憶。

さらに5年生以降になると
中学生くらいのお姉さんから
【マーガレット】などをもらうようになり
ちょっと大人な雰囲気に憧れることに。

しばらくして漫画雑誌を買わなくなった。
たしか興味がファッションにうつったのだ。
そう考えるとものすごく瞬間的で密な期間だ。

分厚い漫画雑誌たちに、
角度を変えながら下敷きをあてて
横一列4人ずつ描いているけれど、
これ結構大変だったんじゃないかなあ、、

すごい執念だな!
けど、羨ましい。
この情熱が。

お気に入りの絵柄だけじゃなくて
いろんなテイストのを真似てみようとしている
感じがするし、確かそうだったと思う。

5年生の頃は確かだけど(たしかばかり)
友人たちと交換日記ならぬ交換漫画をしていた
時期がある。

みんなそれぞれ好きな漫画雑誌があって
好きな漫画家さんがいて、好きなお話のテイストがあったみたいで、そこから着想を得てオリジナルストーリーを展開していた。

だけど、小学5年生くらいの人生経験だと
あまり深掘りできないのか、ただ飽きるのか
みんな途中で連載中止したり、
急に新作展開したりめちゃくちゃだった。

それでも、一生懸命コマ割って
表情研究して、ストーリーもそれなりに
練って、めちゃくちゃ楽しかった。

基本的に連載だから、次のノートが回ってくるまでわくわくして待っていた。
自分の作品の感想をもらうのも嬉しかった。

なんとなくノートが回らなくなって
自然消滅した交換漫画。

あれはまだこの世に存在しているのか?

ちなみにわたしは思いっきり
青春恋愛漫画を描いていて
とにかく女の子の画力をあげたかった。
そして男の子は苦手だった。

それで多分、あの下敷きも出来上がったので
ないかなと予想する。

ただ、純粋に楽しかった。

今でも交換漫画をしていた自分には
拍手を送りたい。

あの頃は純粋にじょうずになりたかった。

今はちょっと違って
愛おしいもの、愛おしいことを描きたい
それだけになってきた。

だけど、それができるのは
こうやって小さい頃に純粋に
画力を上げていくことに対して
努力していたことが土台として
あったからかもしれないなと思う。

好きだという気持ちで行くと
絶対あの頃がピーク。

だけど、好きじゃなくても
なにかに突き動かされて自然と描ける今も
良いなと思う。

そして、だからなのか
今でも可愛い女の子描くのは
わくわくしてついつい描いちゃいます。

昨日ふと赤ちゃん描いてみたいと思い
生後2ヶ月の娘を参考にして初赤ちゃん絵。
ちょっと顔を変えて。
名前と誕生花制作のひとつとしてやりたいことがあったので、こうなって
もともと在った#名前と誕生花でつむぐストーリーのラフ画に花帽子の女の子つけた。

好きかどうかなんて確認せずとも
一旦手を動かしだしたら止まらないのです。
それを意識で止めないことも大事。

展開はこれからもつづく!

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