焚き火の前で友だちになる
それはそれは満足した1日だった。
先日、とあるワークショップに参加した時に「焚き火」というワードを目にした。
「いいなぁ、焚き火かぁ」とほのかに思っていたものの、夜に弱いのでまぁいいかと流していた。
そんなある日。
声をかけてもらったロケについていくと、焚き火が!
その日は2月らしくとても寒い日で、ロケのメインの1つであろうその焚き火にとても助けられた。
ロケではあまり役割がなかったため、幾分フラフラしていたら焚き火係のおじいさんと仲良くなった。
とっても笑顔がすてきなおじいさんだ。
今回のロケは、お米と竹筒を鉄鍋で炊いてその年の豊作を占うっていう神事の撮影。
寒い中、焚き火を囲ってみんなでお米が炊けるのを待っていた。タイパ、タイパなこの時代になんだか贅沢な時間だった。(むしろこういう時間のためにタイパするのかもしれない)
お米がたけて、みんなで焚き火の前でおかゆをいただいた。あの瞬間でしか味わえない、とても美味しいおかゆだった。
焚き火係りのおじいさんは、みんなが食べていた時も火をくべてくれていたのだろう。みんなより食べるタイミングが後だった。
手持ち無沙汰でGoPro(小さいカメラ)をポケットにしのばせていた私は「おかゆ美味しかったですか?」とおじいさんのもとへいった。
さりげなく(さりげないつもり)カメラを向けながら、喋っているおじいさんにカメラを向けた。
にこやかに今日の感想を話してくれている。
「いい感じだ。(映像)使えたらいいな」と思っていたら突然画面が暗くなり電池切れになってしまった。
😱😱😱
😱😱
😱
そんなことを知らないおじいさんは話を続けてくれていて、私は画面が落ちた動揺を隠しながらその後は普通に話を聞いていた。
・
1日の終わり。
私は満足感を感じていた。
きっとあのシーンは使われないけど「最高のスマイルハントしたなー。私のカメラに収めとけばよかったなー」なんて満たされていた。
おしまい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?