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【あゆねぎ機材紹介】2024.05.25@横浜市港北公会堂 Bloom Wind Orchestra Opening Concert コンサート感想


あゆねぎ(E.Bass)使用楽器・機材紹介

~Black Smoker Standard Beta J5 3 Tone Sunburst~

あゆねぎのメイン機といえばこれとなってることだろう、ネックの白いバインディングが特徴的なBlack SmokerのBeta J5が今回メインとして使用されている。
当日乗った6+1の内、『ココン東西』『フォーチュンムービー』『Dream Believers』『夏めきペイン』『永遠のEuphoria』と実に5曲で使用された。
『フォーチュンムービー』ではフロント10、リア3という形で使われ、『夏めきペイン』ではスイッチを切り替え、シリーズで弾いていた。

光の加減で見えにくいが、ピックガードにスラップの傷がどんどんついていたりしてて、とてもかっこいい。好き。
ちなみにこのベースは2023年の2月に渋谷のグランディベースに遊びに行った時に運命的な出会いをし、金もない中で36回払いのローンで購入したもの。現在14回目をこの記事を書いている日に迎えました。当時は親にバカ怒られました。笑
ただ、このベースが無かったら、多分自分はこのBWOにも乗らなかったし、ここまで自信に溢れたベースを弾くことはできないと思う。
大切な1本です。

~Black Smoker Standard Beta P4 White(Open Pore Matte)~

残りの2つの楽曲『KNOT』『Dream Believers En.Ver.』はBeta J5とは打って変わり、木目が浮かび上がるマット塗装が施されたプレシジョンベースタイプであるBlack Smoker Beta P4だ。
このベースは、今年の5月5日にネットで購入したベースだったのだが、公演当日、終演までSNSに公開せず(BWO公式のツイートでネタバレされたが笑)、知り合いや友人で見に来てくださる予定だった方々には話さないという完全シークレットな状態で本番を迎えたベースだった。始まるまでステージには置かずに、本番、舞台に初めて上がる時にベーススタンドと共にこのベースを出すという、驚くべき登場の仕方をしたベースだった。
特に『KNOT』ではピック弾きで使用。そのアタック感、ゴリゴリ感は、あゆねぎ本人が言っていた、「吹奏楽の中で繰り広げられるロックンロール」を限りなく体現したベースと言っても過言ではない。このベースが奏でる音に衝撃を受けた観客も少なくないだろう。(と思う)

実は、元々自分はこの色をしてて黒いパーツが使われた同じメーカーの機種が欲しかったんですが、購入まであと少しのところで誰かに購入されてしまいまして。悲しみに明け暮れていて、他のメーカーにするのか、色や材質を変えて同じメーカーの別のやつを買うか、などと色々考えたんですが、ずっとゴールドパーツのこの子は残ってて。大阪に置いてあってとてもじゃないけど行けない中、やっぱり白いマットカラー、そしてアタック感がかっこよく鳴ってくれるアッシュ材と粘りのある音を出してくれるローズ指板の最高の組み合わせがマジで忘れられなくて、これを買いました。38万円をイベントスタッフのバイトで稼ぎまくって貯めたお金で一括で購入。もはや一種の徒町チャレンジだろうと思います(笑)。マジで死ぬ気で働いて、一回足大怪我寸前まで行くぐらいの大変な中でこうやって最強のベースを買えて本当に嬉しかった。これからこのベースは主軸のバンド活動でメインになると思うので、たくさん目にすることがあると思います。弾いてみたも随時撮影していくので、お楽しみに!

当日使用した二機の集合写真

そして、今回は舞台には乗らなかったが、アクティブ4弦ベースであるTUNETWB-4 Standard PD/Alder HYB-Ⅲも忘れてはならないあゆねぎを体現する大事なベースの一つ。

Beta P4が間に合わなかった場合、『KNOT』にてこのベースを使う予定だった。
アクティブのパワフルな出音、24フレットによるダークでタイトなサウンドは、これもまたロックンロールを体現をするには十分なベースだ。
そして、フロントリア両方ともスイッチでシングルコイル/ハムバッカーのシリーズ/パラレルを選択できる、アクティブとパッシブを切り替え可能など、この一機種でなんでもできてしまう万能ベース。
2022年の夏頃にTUNE本社にオーダーメイドし、同年冬に完成。それから当時所属していたラウドロックバンドにて使用されたりした。
最近の蓮ノ空の楽曲を弾いてみた動画だとスリーズブーケの『アオクハルカ』にてピック弾きにて使用している。

今後のBloomの公演、特に来年1月4日に金沢市の石川県立音楽堂コンサートホールにて開かれる~Bloom Wind Orcehstra Grateful Concert~では、どのベースが出てくるのか。乞うご期待。

アンプはYAMAHA製というとてつもなく珍しい組み合わせだった。本人も
初めて使う…音作り難しいよこれ…
ととても困惑した様子だった。
ヘッドはBBT500Hという2004年に発売されたフルデジタルベースアンプ。フルデジタルアンプだからか、アンプの中にサウンドタイプと呼ばれるノブが存在し、それぞれ11種類から音を選択可能。中にはDistotionやFUZZのような音もこのアンプで作ることができ、エフェクターを何も持っていない人にとってはとても良かったと思うが、もうすでにエフェクターを持っていて、音をエフェクターボードで完結してしまう人にとっては、邪魔以外の何者でも無かった。他にも5バンドのイコライザーがノブでついていたり、コンプやリミッター、ノイズゲートなど、なんなんだこのベースアンプは、と突っ込みたくなるほどてんこ盛りなベースアンプだった。
キャビネットは確認を忘れていたが、BBT410Sというこれも2004年に発売されたキャビネットだと思われる。10インチスピーカー×4基にツィーターが1基ついたスタイル。下に三つバズレフ穴がついている。低音感を増すのに使われる構造である。正直このキャビネットの特徴については何もわからない。ヘッドアンプの衝撃があまりにも凄すぎるのだ。

個人的にはこれを使ってさらにデジタル臭くならないか心配だったな…
あとこれ、BWO主催のるみえるさんがわざわざスタジオから手配してくれたアンプでして(本当にありがとうございます)。港北公会堂さんに備品としてあるのかと思ってました。よくこんなレアなもの(?)を持ってるなスタジオ…

エフェクターボードはこのような感じになっている。このボードは直列につながっており、つながっている順に紹介すると
(1)Vivie Fennecomp(コンプレッサー)
(2)Darkglass Microtubes B7K Ultra V2 W/ AUX IN(プリアンプ)
(3)Darkglass ALPHA・OMEGA Ultra V2 AUX IN(プリアンプ)
(4)Digitech Bass Whammy(ワーミーペダル)
(5)PROCO RAT2(ディストーション)
(6)Subdecay Proteus Mk-Ⅱ(フィルター)
(7)tc electronic Blood Moon Phaser(フェイザー)
(8)Zoom Multistomp MS-60B(マルチエフェクター)
(9)KORG Pitchblack Advance(チューナー)
そしてパワーサプライに
CAJ AC/DC Station VI
を使用している。
この中でも実際に使用されたのは(1)(2)(3)(8)(9)だけである。
(1)Vivie Fennecompはココン東西のスラップ部分の音を補正するためだけに使用され、(8)Zoom Multistomp MS-60Bは、『KNOT』のAメロのベースを刻むところにて、アンサンブルの編成上、ドラムとベースしか音が鳴らない場所であったため、ベースのフレーズを普段から1オクターブ上を弾き、そこにオクターバーを入れることにより、擬似的にギターとベースのユニゾンという原曲のスタイルにできる限り近づけるために使用され、『夏めきペイン』のサビに入る前のグリッサンドをより目立たせるためのブースターとしても使われた。
基本的に『KNOT』以外の指弾きの楽曲では(2)Darkglass Microtubes B7K Ultraが使われた。
そして(3)Darkglass ALPHA・OMEGA Ultraはピック弾きにて使われ、『KNOT』のゴリゴリ感を竿と共に作り上げた。そして例外的に『夏めきペイン』では、たびたび出てくるサビ入り前のグリッサンドのゴリゴリ感をもっと出したいと思ったため、ピック弾き専用にセッティングされてる音そのまま指弾きで使った。
なお『KNOT』では青く光り、中音域が特に強く出るブリブリとした歪みスタイルであるΩモード、『夏めきペイン』では本来のモードであるαとΩの歪み成分をミックスできる、赤く光るミックスモードで使用した。

Ωモードの時
ミックスモードの時
具体的な音作り(なおALPHA・OMEGA ULTRAはGROWLスイッチ、BITEスイッチ共にON。)
本番前の第1部のベースエリアの写真
練習時にとってもらったエフェクターボードの横の写真(イコライザーは変わっている。)
Photo by 鷹木遊さん


ヘッドアンプの上には、蓮ノ空のキャラクターのなかで唯一持っている寝そべり、AWOKEのすがたの夕霧綴理に、ピック弾きをする時、特に今回は半袖で演奏したため、摩擦で擦れることや弾きやすさを考慮して準備してあったNikeのリストバンド、ピック入れとして使っている虹ヶ咲の名札入れ、そこから取り出した、左二つがLakland製、あゆねぎが尊敬してやまない日向秀和、通称ひなっちのシグネチャーピック、右二つにESP製の1.0mmのおにぎり型ピックが用意されていた。今回はアタック感を強く出したかったため、ESP製のピックが使用されていた。
そして隣にある夏めきペインのジャケットが書いてあるクリアファイルには、当日演奏された全体合奏の楽譜が入っていた。

コンサート感想 ~個性の裏側には犠牲~

まさに夢のようだった。っていうのは結構あって。
多分自分以外の団員の皆さんはホール演奏は当たり前というか、今回の港北公会堂よりも大きな会場はたくさん経験されているだろうと思います。でも、皆さん同じ考えじゃなかったかな。って勝手に思ってるんですが。笑
自分はBloomのインタビュー形式のブログでも言ったんだけど、ロックバンドからここに来た、あのメンバーの中ではある意味異色の存在でして。僕らロックバンドが演奏する場所は、吹奏楽では全く考えられない、味気ない、小汚い密閉された箱。キャパシティも、最近行った下北沢のLIVEHOLICって場所を例にとると、座席を置かないオールスタンディングスタイルで約180人。今回の港北公会堂は、座席が置かれた状態で約600人入るので、ほぼ30%。会場の広さの差は、もう言わなくてもわかるでしょ?
そんな狭さで、真っ暗な場所で、僕らは音を全力で奏でて、すぐ近くの見てくれる人に向かってパフォーマンスをする。動きも含めて、一つの「ライブ」をするんだよね。それが会場の雰囲気含め最高に楽しいんだけどね。
なんでそんな奴がこんな吹奏楽っていうもはや真反対と言ってもいいぐらい違う環境に飛び込んだのって話から。

元々(とは言っても最近だが)自分はラブライブの楽曲が好きで、その中でも、特にベースラインがとてつもなく好きで。いやこれはベーシストだし当然かってなるんだけどね。笑
その中で、歌を聴かせつつ、楽曲を上手く支え、それでいてはっきり主張するところは主張するというベースラインの構図がとても美しいなと感じることがあって。勉強にもなるんですよね。ここにもキャスト、キャラクターにはあまり興味ないっていう自分のスタイルが出てるかな。
そんな感じで、インプットして色々弾いてみるってのは楽しいし、それを動画にして、これめっちゃいいベースラインじゃない!?って共有するのは良かったんだけど、なんかアウトプットがしたくて。それは弾いてみたとかじゃなくて、リアルタイムで、生で共有できるみたいな、そういう気持ちも芽生えてきて。それでなんかTwitterのタイムラインをぼけ〜っと眺めていたら、ラブオケと呼ばれる、有志のラブライブファンが、楽曲を演奏するコンサートってのを見つけて。めっちゃおもろそう。これ無料なん?って思って、多摩にあるパルテノン多摩という場所に行ったんですよ。当日までめっちゃ迷って。笑
みずいろさんって言う、ラブライブの弾いてみた界隈で、個人的にすごく推してるギタリストがいて。その人が出るってのが最終的に決定打になったんだけど。
実際見てみたらもうとてつもなくて。
どんな形でも、愛を持った人たちの演奏の力ってここまですごかったのかってなって。実際にその中のMCでも、動いてみたら世界が変わる(超絶意訳)って言ってて。やってみたい。動いてみたいってすごく大きな気持ちがここで芽生えたんですよ。ただ、動き出すきっかけになるものはそのタイミングではまだなくて。
8月になって、見つけたのが、Bloom Wind Orchestraの募集。実は一度保留してたんですよね。ロックバンド主軸の自分が、吹奏楽の中で浮かないか。邪魔にならないか。と言うかそもそも入ったところでしっかり心から楽しめるのか。色々考えたんですよね。
だけど、動き出さなきゃ何も始まんない。ってのをラブオケで学んだし、踏み出していくしかない、と思ってgoogleフォームに書き込み、応募しました。そこからが自分のBloomメンバーとしての始まり。
そこから11月まで、まだ顔も何も知らない人たちが集まって、自己紹介とかしながら、少しずつ知っていって、初顔合わせの11月の練習。正直全然顔馴染めるかわかんないな〜とか心配しながら行ったんだけど、みんな優しくて。安心したな。

そんなこんなで、5月の本番まで、みんなで練習して、団員の皆さんがあまりにも強すぎるなかで、自分もしっかりやっていきました。吹奏楽だし、ロックの部分は消して、周りの協調を第一にしよう、とは思ってたんですが、でもそれは本当に楽しい?って自分の中で考えて。自分の色を途中からしっかり出していこう、って気持ちが芽生えて。そこから、吹奏楽で繰り広げられるロックンロールってのが面白いんじゃないか、って考えたきっかけですね。

ただ。これはどうしても真反対のぶつかり合いだとも捉えることもできて、見た人にとって、動きがうるさい、音がうるさい、浮いている。そして単純に楽器があのメンバーの中で一番下手くそ。そんなことを多分見えてないところでは書かれているんだろうなと。嫌な気分をさせてしまった方々には申し訳ない。
それは見てくれた人も、関係してる人も。
完全に信用はできない。
嫌いなら嫌いだって目の前で言ってくれりゃいいのに。合わないなら合わないって言ってくれりゃ、諦めがつくって自分は思うわけだけど。
でも、目が着く所で言ってくれた好き、感動した、かっこいい、って言葉を自分は大切にしたいなと思う。その人たちのためにも音を鳴らしてるってのもあるからね。
自分のスタイルは揺るがないっていうか、嫌いって言われたからじゃあ大衆化させてじっと弾きます、じゃああまりにもダサすぎるよな。って思う。
俺らしさとは?アイデンティティは?と常に問い、俺らしい答えを見つけていきたいな。
まさにそれこそみらくらぱーく!の『アイデンティティ』にも
~注意して 誰かの決めた"らしさ"は 私じゃない~
って言ってるしな。

ただ、Bloomをパズルに例えてみて、自分ってピースが音楽的にも、動き的にもピッタリはまんなきゃ、それはただの邪魔にしかならないし、素晴らしい音楽は奏でられない。って俺は思うのね。

合わないって意見が出たら、自分から首を切ります。

~でもやっぱり音楽はたのしい~

まあこんな感想を書いていきましたが、今回のコンサートは個人的にとても楽しめました。
サイリウムなんて、自分も振らないし、振られることも無い中、今回のようなコンサートで見えたまさにサイリウムの海は、自分には有り余るぐらいに綺麗で。これはたしかに癖になるな。
本番一週間前に書いた、来年の1月の公演を持って辞める、っていう話は一旦考えさせてください。それぐらい楽しかったんです。今回。

よく友達と一緒にカラオケに行く時、ある演劇の広告が流れてて、そこにある言葉
音を楽しむと書いて「音楽」
見てる時は演技の強さもあって若干ネタになりつつはあったんですが、よく考えてみれば本当にその通りで。間違いじゃなかった。そんなのバンドやってる時から知ってるけど、今回改めて強く感じた、そんなコンサートでした。

最後に

ここまで長文の機材紹介や感想をご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
心の気持ちを頭に伝えず直接筆に伝達して書いたために、少々読みづらい文章になってしまったかも知れません。申し訳ないです。

来年の1月は、ついに蓮ノ空の聖地、石川県金沢市の石川県立音楽堂 コンサートホールにてコンサートを行います。
演者の自分たちも多分驚いてるぐらい、もはや普通のワンマンライブやんけってぐらいの数の音楽と、会場の素晴らしさ、熱の篭った演奏。そして、見に来てくれる皆様の期待の熱を全て合わせれば、対バン相手のμ'sにも余裕で戦えるぐらいの熱い演奏が出来ると思います。
ラブライブを愛し、楽器を愛し、音楽を愛する者たちの熱い演奏。
是非。生で味わって欲しいなと思います。
当日まで私は、バンドで場数を踏んで行きつつ、本番に向けた練習をガンガン積んで、当日はその日の俺にしか出せない最高のパフォーマンスをぶちかまします。
何卒よろしくお願いします。

今回のBloom Opening Concertは、配信のアーカイブがございます。そして、後日編集版も公開されるらしいです。色んなバックグラウンドを知れれば、見える景色もまた変わってくると思うので、是非このタイミングでもう一度ご覧ください。

ここまでの閲覧、ありがとうございました。

愛してるぜ横浜。

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