見出し画像

私が悲しい理由

マッチングアプリで知り合って付き合ってすぐに別れた
人はそんな人ただの他人だよと言う
感情を抱くならば怒りで
けどそこにさえも至らないと言う
それでも私が悲しいのは
私が選んだ人だったから
話を聞いてもくれないのかとか
勝手に解釈して勝手に終わらせるのかとか
こんなに思い入れがなかったなら覚悟なんて言うなよとか
何をいろいろ考えたのか教えてほしいとか
決断が早すぎるとか
本当にたくさん話したいことも話すべきこともあったのに
何も伝えられず分からずに終わったこと
たかがアプリだとしても
付き合うって決めたのは私だから
覚悟をしたのはあなただから
あっけなさすぎてついていけない
終わりはあっけないものだととっくの昔に知ってはいるのに
全然ついていけてない
私だけが上手に現実をのみこめなくて
それが私の悲しい理由

銃弾に倒れたあの人に
世界が涙する
その日の夜にはもう
「この死を無駄にしないために」って
「彼の意志を引き継いで」って
そんな声が聞こえて来る
私はやっぱり混乱する
ねぇ早くないですか
まだ私
こんなことってある?って
何がどうなったの?って
全然うまく飲み込めてない
全然受け入れられてない
絶対信じたくないってところで
まだ私の気持ちは止まってる
ぐるぐるぐるぐる
その先になんて進めないのに
ねぇみんなもう次に進んだの
もうこの衝撃を受け入れたの
ねぇどうやって
ねぇ早くない
それが私の悲しい理由

伝わる人がいるといいな

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?