見出し画像

花粉症治療(舌下免疫療法)を5年間続けてみた結果

こんにちは、渡辺です。
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズというコンサルティング会社で経理と人事の仕事をしています。

2019年から「舌下免疫療法」という花粉症治療を始め、治療5年目の今年が最終年になりました。

治療を始める前の症状

「花粉症かもしれない」と感じ始めたのは高校1年の時。それからずっと、花粉症の症状には苦しめられてきました。

とは言っても決して重度ではなく、マスクと目薬が手放せない・シーズンが始まる前に薬を服用する・頭がぼーっとする、という一般的な症状の範囲です。

毎年、春一番が吹く前に耳鼻科に行き、5月の連休まで花粉症薬を飲み続けるサイクルでした。

2019年6月に「舌下免疫療法」を始める

今から5年前、会社近くの耳鼻咽喉科で舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)を始めました。
これと言ったきっかけはないのですが、なんとなく。

「舌下免疫療法とは何か?」については、ググってもらった方が正確かと思いますが、すごーくざっくり言うと、スギ花粉の錠剤(シダキュア)を毎日1回ベロの下に入れて、少しずつ花粉に体を慣らしていく治療法です。

こんなに小さい錠剤。ベロの下に入れるとすぐ溶けます。
  • 1日1回の錠剤摂取を3~5年間続ける、根気のいる治療法である

  • 効果の出ない人も1~2割は存在する

  • 中には根治する人もいるが、治療終了後8年程度で効果が切れるという話もある

という感じ。
(保険診療なので、怪しい治療法ではないです。)

毎日、淡々と続けるだけ

前述のとおり、錠剤の接種は毎日です。
花粉症シーズンの春に限らず、夏も秋も冬も、1日1回ベロの下に錠剤を置く。

また、処方を受けるための耳鼻咽喉科通いも必要です。
始めた当初は1か月分の処方。現在は例外措置として2か月分を処方してもらっています。

ちょっと手間だなと感じるのは、旅行などで長期間家を空けるとき。
この間も忘れず錠剤を持参します。

特にこれといった継続の工夫はないのですが‥。

かかった費用

保険診療なので自己負担割合は3割です。
自己負担のみで年間約3万円。5年間の治療で15万円かかったことになります。

舌下免疫療法の効果のほどは?

時々、Twitterで「シダキュアで花粉症めっちゃラクになりました!」というバズっている投稿を目にします。
ここでは、私の実感を記載します。

(治療開始前のつらさを100とした場合)
1年目の花粉症シーズン(2020年春):80
2年目の花粉症シーズン(2021年春):60
3年目の花粉症シーズン(2022年春):40
4年目の花粉症シーズン(2023年春):20
5年目の花粉症シーズン(2024年春):20

治療開始後初めての花粉症シーズンは「ほとんど変わらないじゃん!」と感じて、とてもガッカリしたのを覚えています。
ですが、年を追うごとに徐々に症状が緩和されていくのを感じました。

治療最終年の現在の状態は、

  • 花粉症シーズンでもマスクなしで外を歩ける

  • くしゃみや鼻孔のかゆみは、全くなくなった。

  • ちょっと目がかゆいかな?と感じることがある。1日に2回くらい。

というのがリアルな治療結果です。

余談

私の子ども2人(小学生)もスギ花粉症です。
自宅近くのアレルギー科に連れて行き、血液検査をしてもらったところ、私と同様にスギ花粉アレルギーという診断が出ました。

その際、子どものかかりつけ医の先生と、こんな会話をしました。

わたし:(自分が舌下免疫療法を受けていることを言わずに)「舌下免疫療法っていうのがあるらしいですけど、あれってどうなんですかね」
先生「あー、あれね!あんなコスパの悪い治療法はおすすめしないです!(大声)」
わたし「な、なるほどー。そうですよねー、あはは(引きつった笑顔)」

15万円という費用・5年間続ける根気・治療後の効果持続期間を踏まえると、「コスパが悪い」という考えも一理あるなと感じます。

余談その2

詳細は把握していないのですが、シダキュアに出荷制限がかかっているという情報もあるみたいです。もしかしたら初診を受けられる病院に限りがある可能性があります。

おわりに

今年の6月で舌下免疫療法を終えるため、記念に書いてみました。
効果が何年続くか分からないので、本当の治療効果は10年後にでも報告したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?