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周りからの期待に苦しむアスリートと「オーバートレーニング症候群」


オーバートレーニング症候群とは

スポーツなどによって生じた生理的な疲労が十分に回復しないまま積み重なって引き起こされる慢性疲労状態です。

症状としては、
睡眠障害、抑うつ、易疲労性、脈拍数の変化、食欲不振、集中力の欠如、不安などがあります。

症状はうつと同様な症状が多いです。

しかし、うつ病とは異なる特徴があり、
疲労症状が高まるにつれて起床時の心拍数が増加するといわれており、
それがオーバートレーニング症候群を早期発見する目安となります。

発症要因には「心理的・社会的ストレス」が大きく関与していると考えられています。

オリンピック、コロナ禍でのスポーツ大会の延期や中止などによる心理的・精神的ストレスは、アスリートにとって大きなストレスとなります。

さらに、本来は周りからのサポートにより軽減されるストレスが、
周囲から期待などによる影響でアスリートにはより大きなストレスが発生します。

また、オーバートレーニング症候群はトップアスリート以外に学生スポーツでも生じる事が報告されています。

原因は肉体的・精神的ストレスにより、視床下部や脳下垂体から分泌されるホルモンのバランスが崩れるためと考えられています。

重症になるほどトレーニングの減量・中止期間が延び、競技復帰が不可能になることもありますので早期に発見し対応することが必要です。

応援してくれる人の期待に応えようと自分を追い込み、また追い込んでしまう環境があるからストレスが途絶えることがない。

アスリートにはメンタルヘルスの悩みを抱えている人が多いです。

女子テニス界最高峰の大坂なおみさんもうつ病に悩まされています。

「それがアスリートの道を選んだ人の使命だ!」

そういう指導者も聞いたことがありますが、

根性論の話ではないです。

医学的・心理的・脳科学的に人体に悪影響がある話です。

あなたの周りに理解者が増えることを僕は望みます。

ではまた。

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