見出し画像

詩の後ろにあるもの

2011年7月30日mixiの投稿から。

昔はまじめな投稿してたんだなって思いました(笑)
詩人・入沢康夫氏の講演会「詩の後ろにあるもの」に行ってきました。
宮沢賢治の研究者としても有名な方です。
場所は神田神保町の古書店街でした。

行きはJRの御茶ノ水駅から歩いてみました。
学生さんでいっぱい。
明治の学生さんなのか…
予備校もあるかな…

駿河台下の交差点からすずらん通り(古書店街)に入る。
久しぶりだけど、何かきれいになっちゃってるね。

入沢氏の詩は、さらっと読み進めることができるような詩ではありません。(さらっと進んでいける詩もあるんですけど、やっぱり後から考えることになります。)
少し読んでは考え、また少し読んでは考え…です。

高潔な感じの、穏やかな物腰の紳士でした。
ですが、語り口は、
砂に、硬く鋭い長い長い針を刺すような、
刺された針は閊えることなく、
するすると核心に向かって自ら進んで行くような…
静かで、鋭いからといって誰かを傷つけるわけではない…
そんな感じでした。
内容は、また機会があったら書きます。

ひとつだけ紹介します。
私が興味を持ったのは、蹴鞠の神様(精霊)の話です。
(中沢新一氏の著書にある話だそうです)。
蹴鞠の神様はふつう地面の中にいるのだが、
ある時地面から出てするすると木を上り、
頭の上から、その人(蹴鞠の達人)に宿り、
宿れば決して鞠を落とすことなく蹴り続けることができるのだという。
芸事にはこのような神様の存在を思わせる、
「憑かれた」ような瞬間があるのではないか。

詩を書くときにも、そのような瞬間があり、
その時できる詩には素晴らしいものが多々ある…
と、話は繋がっていくのでした。


写真は、急に新しいボールペンが欲しくなって、いいボールペンを買ったからといっていい詩が書けるわけではないのだが、
何事も形、かたち、カタチ。


本は岡本太郎の“書”の本。
太陽の爆発文字とでもいえばいいのか…
太陽の光を表わすのであろう線でいろいろな文字を描き、
太郎氏の「言葉」が添えられています。
帯の『字は絵だろ。』がいいでしょ!?

帰りは地下鉄の神保町まで歩き帰ってきました。
読みたい本は、題名がわかっていればAmazonでも買えるけど、
専門書の中を専門家でもないのにぶらぶらして、
面白そうだと思えば手にとってひらひら斜め読みして、
お気に入りの一冊を見つけるのも楽しいですね。

また近いうちにゆっくり行って来ます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?