卵巣がんステージ3B⁉　#26 抗がん剤4クール目

ここらで一度がん保険を請求しようと先生に診断書を書いてもらった。
そしたら診断は卵巣がん　腹膜播種　ステージは3B　と書いてあった。
最初のころにステージ4と聞いてたからそう思い込んでいたけどどうやら3らしい。。。
という事で今回からタイトルもステージ3Bに変えました！

そして抗がん剤４クール目。。。

抗がん剤治療については特に書くことはなく。
今までの３回と同じ感じ。
副作用にも慣れてきた。
とにかくマーカー値が下がるよう、栄養をいっぱい取って免疫力を高めようとしていた。
と言っても、取り立てて特別なことはしていなかった。
バランスよく食事すること、よく寝ること、等。。。
（いつもと変わらないかも。。。）

４回目の抗がん剤が終わって２週間後の外来の日。
CTと血液検査を終えて診察室に入る。
まず気になっていたマーカー値（CA125）。
１か月前衝撃の1100。
それが今回は…
256！！
（よっしゃ！！）
心の中でガッツポーズ。
（すごくない⁉）
自分では500くらいまで減ってたらいいなと勝手に予想していた。　
良い感じで減ってる！

先生からは
「ガンも少しは小さくなっているし、マーカー値もだいぶ下がりました。
ここで一度これからの治療方針について手術するかどうかも含めてカンファレンスにかけようと思います。」
と言われた。

先月手術はほぼ無理的な話で足取り重く帰ったのに今月はウキウキ。
やった！手術の可能性が見えてきた。
カンファの結果を聞くために１週間後にまた来る事になった。

1週間後、診察室に入ると先生から
「カンファの結果、ayumixさんには維持療法を勧めます。」
と言われた。

「…？　維持療法…？？？」
ちょっとポカーンとしてしまった。
その後先生から丁寧な説明があったけど、要約するとこんな感じ。

今のままでは手術は不可能。
特に腹膜播種が厄介で全部を取り切れない。
取り切れない手術はするべきではない。
今行っているTC療法にプラスして「アバスチン」という薬を足して
維持療法に入るのが今の私には効果的である。

ちょっと、待って。。。
これで根治は無理ということ？？？
維持療法って再発の可能性高くない？？？
色々と疑問をぶつけてみる。

先生のお話はこんな感じ

確かに病巣を取らないので再発の可能性は高い。
が、卵巣がんはもともと再発の可能性が高い病気でもある。
今抗がん剤がかなり効いているのでこれにアバスチン（分子標的薬）を追加すればかなり高い効果が見込める。
ガンはかなり抑え込めるのではないか。

しかし私はすぐには納得ができない。

「ではアバスチンを追加して、あと２回抗がん剤をやった後に手術をしたらどうでしょう？」
とか抵抗を試みる。
が、撃沈。
アバスチンは副作用はさほどひどくないが、傷が治りにくくなるという作用があるのでアバスチンを使ったら手術はできないとのこと。
でもそこを何とか…みたいに食い下がっていたら
「アバスチンを使ったら手術はしません。
手術をするなら使いません。」

どうしたものか…
手術できるかもとか浮かれている場合ではなかった。
もっといろいろ調べておくべきだった。。。

先生はどう思いますか？
と聞いたら、
「アバスチンを使って維持療法に入った方が寿命は延びると思う」
と言われた。
寿命？？？
またまた衝撃的！！！
よくガンでは5年生存率を指標に使ってるけど、
確かに卵巣ガンって5年生存率低かったけど、私そこはあえて目をつぶって
根治を目指してますから！！！
5年生きられればいいとは思っていませんから！！！（注：心の声）

手術の可能性を残すにはアバスチンは入れられない。
治療は2回セットみたいな感じで行ってるから
あと2回アバスチンを入れてやればかなりの効果が見込めるのに
TC療法のみで6回までやったけど結果手術ができなければその2回はもったいない。
TC療法は8回がマックス。
なのでアバスチンをプラスするなら早くやった方が良い。

結論が出ずに時間がすぎてしまう。。。
次の抗がん剤の予定は1週間後だった。
が、やはり今のままで「はいわかりました、では維持療法で」とは
言えなかった。
だから「次回はアバスチンは入れないで下さい。」
「手術の可能性は残したいです。」
と言った。

先生は
「わかりました。では次回は入院で会いましょう。」
とカンファの結果を受け入れなかった私に対して嫌な顔は見せずに対応してくれた。
そして、
「ではあと2回（5回・6回）はアバスチンを入れずに今のままTC療法を続けて、またそのあとCTと血液検査をしてからカンファレンスにかけます。
その結果全員一致で手術は無理ってなったら維持療法に入りましょう」
と。。。

わがまま言ってごめんなさい。
きっとまたカンファにかけたら周りの先生から面倒くさがられるんだろうな。
だけどどうして良いかわからなかったし、まだすぐには納得できなかったから。。。

この時はもう落ち込まなかった。
手術ができるできないでいったり来たりしてるけど、
一度落ち込んでるからもう意外と冷静。
とにかく家に帰って色々と調べたかった。