見出し画像

「なのに」じゃなくて「だし」にしたい

頭がやっと起きました。
朝からずっと起きてはいたのに全然頭が回らず、ほとんど座って過ごしていたのですが、ここにきてやっと覚醒してくれたようです。
各部屋の窓を開けて少し換気をして(寒かった)、それだけでも気分さっぱり。温かい麦茶を飲みつつ、張り切って絶賛リラックス中です。

ケーキでも買いに行こうかなって一瞬思いましたが、換気した時の風が冷たすぎてやめました。明日貪ろう、明日。

わたしは一人暮らし、そしてクリスマス感ZERO。ツリーもないし、飾る靴下もないです。

だけど、小さい頃のワクワク感は覚えているし、接客業で働いていた時の季節感丸出しなクリスマスもしっかり思い出になっています。
なんなら10代の頃は、サンタコスで接客したこともあります。その時は小さい男の子に、
「サンタさん・・・!」
って足に抱きつかれて、20歳前なのに母性本能がダダ漏れになったわたしはそのまま家に連れて帰ろうかと思いました。かわいかったよー、あの男の子は!

周りをきれいに飾り付けしている家を見つけたり、駅前に申し訳なさげにちょこっとイルミネーションが登場したり、お店のBGMがずっとクリスマスソングだったり、ケンタッキーが忙しそうだったり、ラブホ街にあふれていくカップル達の背中を見たり(おっと生々しい)、とにかくみんな楽しそうで、それだけでわたしも楽しい。だから毎年好きな二日間なのです。

昔、フレンチで働いているときに(もちろんサンタコスではない)、クリスマスイブの日、女性二人の予約が入ったことがあります。
コース限定だったので、もちろんそのお二人もクリスマスコース。

料理を出すタイミングを伺ったり、ワインのおかわりをついだりと、みんなでいつものようにいそいそと接客していたわけですが、後日、お店宛にクレームが来たんですよね。
「クリスマスなのに女二人という目でいろんな店員が見てきた。気分が悪かった」
というような内容のクレーム。
みんな誰も思い当たらないんですよね。わたしもそうだったし、店長ですらも?マーク。
しばらくしてから「あ!あのお客さんだ!」って気づいたくらいだったのです。

それくらい誰も気に留めていなかったのに、あの二人はそんな気持ちだったのかと驚きでした。
周りがカップルだらけってこともあったのかもしれないですが、そう思わせてしまったのは事実で、そのことにすら気づかなかったこっちの不手際。店長が謝罪に行って一件落着しました。

それから十数年たった今、ただひとつだけ思うのは「クリスマスなのに」という考え方は、ちょっとさみしいかなぁということ。

クリスマスなんてただのイベントであって、楽しみ方は人それぞれ。
恋人同士や家族でいることが普通みたいな感じになってますけど、そうではなくて、友達同士でいたっていいし、一人で家で過ごしたっていいし、普段と変わらない1日でももちろんいいわけで。
わたしは「クリスマスなのに」、じゃなくて「クリスマスだし」がいいな。

ということで、また少しボーッとしてきたわたしは、ちゃっちゃと夕飯を済ませて、また温かい麦茶を飲んで、リラックスの波に浮かびながら早めに寝ようと思います。
クリスマスだし、早めに寝ればサンタチャンス増えるもんね。

来い来いサンタチャンス。ティファールのフライパンセット、お願い!!もう餃子が焼けないの。お皿に盛る頃には中身だけになってるんだ。そろそろ普通の餃子が食べたい!お願い!