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【8作品目】8人の女たち

こんにちは!
映画鑑賞が趣味で2022年は120作品を観ていましたAyumiです。

今年は観た作品の概要を整理するためにも簡単な記事に起こそうと決意いたしました。2023年8作品目は「8人の女たち」です。

8人の女たちはどんな作品?

この映画のあらすじは以下です。

ある冬の朝、とある屋敷の主人が死体で発見される。その場に集まった8人の女性たちは互いに疑いを抱きながら犯人探しをする。

1950年代フランス、片田舎の女系家族の屋敷が舞台です。

Netflix限定ドラマ「7人の女たち」の元になった作品です。

Netflix版よりもミュージカル風に演出されているため、お茶目な女性たちという印象を受けます。

1950年代のタブーに触れる

不倫、貪欲、同性愛、差別などこの時代にはタブー視されていたことを偽装密室殺人の中で暴いていきます。

ストーリーの間に入る、歌と踊りによってこのような価値観をシニカルに伝えているように思います。

8人の女たちの素性

ストーリーは「7人の女たち」と同じです。メイドがひとり増えました。簡単に登場人物の素性をまとめます。

*以下続き柄はシュゾン起点です。

シュゾン:マルセルの娘。後に母から父親は別であることを告られる。事件前夜マルセルの部屋を極秘で訪れ妊娠の報告をした。

シャネル(メイド①):小太りなメイド。ピエレットに好意を抱いていた。同性愛者。

ルイーズ(メイド②):新人のメイド、マルセルの愛人。マルセルに最後に会った人。

ギャビー:母。マルセルと夫婦でありながら寝室は別。マルセルに離婚を提示した。

マミー:(母方の)祖母。お金のために夫を毒殺した過去を持つ。枕の下に株券を隠し持っている。破産したマルセルにお金の相談されるが嘘をつき株券をあげなかった。

オーギュスティーヌ:叔母、母の妹。マルセルに好意を抱いていたが、姉の夫であるがゆえ想いを隠していた。

カトリーヌ:最年少の妹。

ピエレット:親戚、マルセルの妹。事件前夜マルセルの部屋を訪れお金をせがんでいた。

総評

*日本版の予告編がなく海外版を載せています。

「知らぬが仏」ということわざが日本にありますが、まさにこのことだなと。

人間の強さも弱さも真心も・・幸せを掴もうとして押し潰してしまう。人生は不条理、苦しい別れ、幸せな愛はない。

最後に祖母・マミーがカトリーヌに歌った詩は、8人の女性たちの哀れさそのものです。

愛する人を守るために正義を気取って秘密を暴いたことは、結果として自分含め誰も幸せにならないものとなりました。

以上。

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