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【6作品目】家主を殺したのは誰?犯人探しの中で明かされる女たちの秘密

こんにちは!
映画鑑賞が趣味で2022年は120作品を観ていましたAyumiです。

今年は観た作品の概要を整理するためにも簡単な記事に起こそうと決意いたしました。2023年6作品目は「7人の女たち」です。

7人の女たちはどんな作品?

この映画のあらすじは以下です。

一家の長が何者かに殺害された。屋敷の中に閉じ込められ、疑心暗鬼に陥った7人の女たちが犯人探しを始める。彼女たち全員に家長を殺す動機があり・・。Xmasを舞台にしたミステリー。

Netflix限定作品。

2002年のフランス映画である「8人の女たち」のイタリア版です。

一家の長が殺害されるところから物語は始まりますが、コメディチックに描かれているので重くはありません。むしろ楽しく観ることができます。

フランス版よりコメディ色が強く面白く鑑賞できます。

7人の女性が互いに疑い出す

殺人事件が起きた時、まずは第三者の存在を疑いますが、彼女たちは「ここにいる誰かが犯人ではないか」と互いに疑いの念を抱きます。

それのきっかけは何か?

それは、飼っている犬が吠えなかったから。

他人が侵入すると犬はかならず吠える。あの日、犬の鳴き声を聞いた者はいないから・・・そんな考察から始まります。

マルチェロの殺害が確認された後、外が大吹雪のため外出することができませんでした。また、警察に通報しようと試みますが電話回線が切断され連絡さえできない状況に。

車での脱出を考えた人もいますが、いつの間にか車が改良されており使用不可に。メイドのマリアは徒歩での脱出を試みますが、誰かによって正門がボルトで閉められていました。

このような状況により、自分たちの中に殺人者がいるのではないかと確信し始めるのです。

7人の女たちの素性

互いに非難し合う中で、各々秘密が明らかになっていきます。そこがこの物語の面白さですが、登場人物が多いので簡単にまとめました。

*以下続柄はスザンナ起点です。

スザンナ:マルチェロの娘。後に、マルチェロの実娘ではないことを母から知らされる。事件の前日極秘でマルチェロと会い妊娠の報告をしていた。

マリア:邸宅メイド、マルチェロの愛人。最後にマルチェロと会った人。

ラケーレ:(母方の)祖母、車椅子。債券をマットレスの下に隠し持っていた。資金難のマルチェロに資金援助の相談を受けるが債券譲渡を拒否する。

マルゲリータ:母。マルチェロとは夫婦でありながら寝室は別。愛情はなく離婚を提示した。

アゴスティーナ:叔母、母親の妹。マルチェロに好意を抱いていたが姉の夫であるため隠していた。独身。

カテリーナ:妹、家族内で最年少。

ベロニカ:親戚、マルチェロの愛人。マルチェロ死亡の連絡を受け邸宅にかけつけた7人目の女性。パリに戻るためのお金をマルチェロに嘆願するが断られる。

一家の長を殺害した犯人は誰か

結局犯人は誰なのか。

互いに非難し合い、疑惑を巡らせながらも、最後まで確信的な説明には至りません。

女たちの秘密暴露大会はもういい・・・。
早く確信に迫ってくれ・・・。

きっとモヤモヤした人も多いでしょう。視聴者のこの心情こそ、この映画最大の功績とも言えます。

マルチェロを追い詰めたもの

この映画の中で、一家の長マルチェロは2回死にます。

1度目は、最年少の娘カテリーナと構想した偽装の死。そして2度目は自死です。

「死んだら楽だろうな」と言った父親マルチェロを救うため、カテリーナは家族の本性を暴くため偽装の死を企てます。

しかし、次々と明らかになる秘密にマルチェロ自身が辟易してしまい、生きる気力さえも失わせました。

結果として、マルチェロは本当に死んでしまいます。

総評

*日本版の予告編がなく海外版を載せています。

マルチェロを殺したのは誰か。

常にこう考えながら映画を観ていたのではないでしょうか。
まさかの展開に落胆した人も多いかと思いますが、これこそコメディミステリーです。またこの映画の功績とも言えます。

批評家からの評価は低いようですが私は好きですよ。7人の女性のやり取りも、明らかになっていくダークな秘密も、女性ならではな感じがします。

作品自体90分と観やすいので、面白いミステリーを軽く観たい!という人におすすめです!

以上。

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