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映画「ELVIS」
エルヴィスがむちゃくちゃカッコいい!
この映画を見るまでは、エルヴィスの姿を脳内でイメージすると、いつの間にやら安岡力也になってしまっていた。最初はあのエルヴィスを脳内スクリーンに再生できるのだが、しばらく経つとグラデーション変化し力也に収斂されている。
エルヴィスのあの歌声ももちろん認識しているが
「ユエンナシバナ ハーンドッグ クライオーザタ!
ユエンナシバナ ホタテをなめるなよ GO!GO!」
と曲が変わってしまう。
もうそのくらいエルヴィスにはなんの思い入れもない。基礎知識としてどんな曲を歌っているかとか、映画も出てたなとか、ラスベガスで太って死んだなは知っていても、エルヴィスと私の距離は、私とVシネマと同じくらい離れていた。
そんなワタシでさえ、今作のオースティン・バトラー演じるエルヴィスにはジュン♥とできる。
かつて私は更年期に備えて推し活を始めようと、推しを探しをしたことがある。前のめり気味に推し候補(アイドルやらタレントやら格闘家やら宝塚やら)を探したが、誰一人として心が動かなかった。鉄壁の枯山水。
そんな私でもエルヴィスを見てジュン♥としたのだ。若い頃(10代)アイドルに夢中になった気持ちはこんなだったわ、
実際のエルヴィスってもっと野太い野性味溢れる男くさいキャラだったのではないだろうか。でもオースティン・バトラー演じるエルヴィスは、不安そうで繊細でシャイで守ってあげたくなる感じ。ジェームス・ディーンとかリバー・フェニックスが持っていた儚い系だと思う。
このfragileな美しい生き物を繁殖させねば、という危うさがものすごい魅力的なので見てほしい。
さらにエルヴィスが成功してからは、華奢だった体系に筋肉がつき、服装も薄いペラペラのスーツだったのが、デザイン性のある良い仕立てのものに変わる。自信をそなえたスターとしてのオーラをまとっている姿がまた色っぽい。実際のエルヴィスは知らないが、オースティン・バトラー演じるエルヴィスの魅力は非常に稀有で「こりゃ滅多におがめるもんじゃないぜ」感ある。
悪ハンクス
良い人役ばかり演じていたトム・ハンクスが今回、めっちゃ悪役を演じている。デブっちょ特殊メイクをして、うさん臭さしかない笑顔。現実感がないほどに欲深で、卑劣に描かれている。もはやおとぎ話に出てくるような悪役だ。この悪ハンクスをノリノリで演じているのも面白い。で、結局、ちゃんとピリリと効いたスパイスになっていて、さすがトム!
音楽は エルヴィス以外も マーベラス
今作はエルヴィスの曲だけじゃなく、エルヴィスに影響を与えた曲なんかもばんばん使っているんだけど、ブルースとかゴスペルとかラップとか良かったなあ。
ガチャガチャは 映画館で 見ると良い?
私は今作のバズ・ラーマン監督が好きってわけじゃないんだけど、意外と多くの作品を見ちゃっている。「華麗なるギャツビー」「ムーランルージュ」「ロミオとジュリエット」。で、いつも思ってたんだ。なんかガチャガチャ落ち着きない画面だなー。でも今回、エルヴィスを映画館で見たら、そんなにごちゃごちゃしてなかった。やっぱり大画面で見るために作ったものだからなのかな。それとも見やすいガチャガチャになったのかな。
そういうわけで、とても面白かったです。ロックンロールの起源や当時の規制とかも興味深く見れたし。個人的にはボヘミアンラプソディより好きかな!オースティン・バトラー演じるエルヴィスのカッコよさはとにかくおススメでした。
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