見出し画像

2020.07.28 心斎橋SlowBird

今年の4月に入ってからのことでした、
「SlowBirdが7月末で閉店する」という知らせが入ったのは。

まだまだあのお店でやりたいことを考えていた最中だったので、何と言っていいのか、ショックというのが正しいのか、悲しい、悔しい、寂しい……どのような形容詞がそのときの感情に当てはまるのか、正直わかりません。

5月末のツーマンライブの記事でも書きましたが、とにかくあの場所は私にとって重要な大切な場所でした。


思えばSlowBirdの前身であるENTERのオープンイベントで、shihoさんのサポートピアニストとして出演したのが最初でした。そこから何かと節目節目でお世話になりました。

しかしやっていたバンドもユニットも全て解散だったり休止だったりでとうとうライブ活動もしばらくできないなと思っていた矢先、店長の菊谷さんからソロでのライブの機会をいただきました。ENTERの周年月間のイベントでした。

それまで正直ソロ活動なんて全く視野になかったのですが、なぜかあのとき「菊さんのこのお誘いは受けなければ」と思ったんですよね。

そして最初のソロライブは散々な出来でした。笑(申し訳なさすぎる)
これでは終われないな……と感じ、試行錯誤しながら現在に至ります。
まあ全然まだまだなんですけれども。

あのお誘いがなかったら私の“いま”は全く違ったものになっていたでしょう。いまからでは想像もつきません。


そんなこんなでENTERがSlowBirdとして生まれ変わってからは完全にソロで、“古田愛弓”として、たくさんライブをさせていただきました。それはもうたくさんの方と出会いました。

いいお店にはいい人たちが集まります。
それを実感した日々でした。


好きな人たちを集めた初めての自主企画レコ発イベント。

画像1

KENGさんと最初のツーマンライブ。

画像2

そして先日のツーマン第二弾。

画像3

画像4


ライブイベントはもちろん、アーティストがただただ集まるだけの日も何度も作ってくださってそれはもう愉快な時間をたくさん過ごしました。

あのお店に関わる人の多くがそうかもしれませんが、私にとってもあのお店はひとつの「帰る場所」でした。「ホーム」でした。

それまで“自立”とは「依存する先を多数持つこと」だとぼんやり考えていた私でしたが、そこから先、“大人になる”とは「誰かの帰る場所を作ること」なんだなとこのお店に来て気づきました。


そんなだいじなだいじな想いがたくさん詰まったお店 SlowBirdの、最後の主催イベントがこの『一曲入魂』でした。

いかにこのお店が愛されているか、改めて感じた日でした。愛しかなかった。

なんだかんだでKENGさんとのデュオとソロで2回も歌わせてもらってしまった(すみませんでした)。でもどっちもだいじな歌だったので、最後にこの場所で歌えて幸せでした。『SlowBird』と『けせらせら』。どちらの歌もこの場所のおかげで生まれた歌です。

これで終わりじゃない、だけど一旦一区切り。また絶対すぐにみんなに会えるんだけど、ここで一旦お疲れさまでした。

ここで過ごした全ての時間が愛おしいです。
たくさんの愛をありがとう。たくさんの幸福な時間を空間をありがとう。

またね。

この記事が参加している募集

いただいたサポートはすべてライブやレコーディングなどの音楽活動費に使わせていただきます。