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【読書記録】“三千円の使いかたで人生が決まるよ”

こんばんは。あゆ美です🐶
今日は読書記録をしていきます📖


『三千円の使いかた』

著者:原田ひ香 出版社:中央公論新社

節約のお話かい?て正直思ったこのタイトル。
いや、侮ることなかれ。深いんだ…

あらすじ

結婚、子育て、入院、離婚、老後…..
明るく、賢く、勇ましく生きていくために。
御厨(みくりや)家をめぐる『節約』ストーリー

24歳、社会人2年目の美帆。貯金に目覚める。
29歳、子育て中の専業主婦、真帆。プチ稼ぎに夢中。
55歳、美帆・真帆の母親、智子。体調不良に悩む。
73歳、美帆・真帆の祖母、琴子。パートを始める。
御ぼうけの人々が直面する、将来への不安や人生のピンチ。前向きに乗り越えたいからこそ、一円単位で大事に考えたい。
これは、一生懸命に生きるあなたのための家族小説。

総評

それぞれのライフステージでの立場で出てくるであろう、皆が葛藤する悩み。
この小説はノンフィクションだけど、御厨家の日々はキラキラした日常じゃなくて、とてもリアル。だからこそ、私は共感ができました。
そして、「この子はどうやって乗り越えていくのかな…」と次が気になって、
スイスイと読み進められました📖

みな一生懸命生きている…
自分や大切な人との生活をどうやって生き抜いていくのか、いきたいのか…
だからこそ、お金にも一円単位にこだわって大切に考え抜こう。
タイトルにもある
“三千円の使いかたで人生が決まるよ”
という祖母:琴子の言葉がまた心に響いてくるのです。

マニアック感想(※ネタバレあり)

最後の章がとても印象深かったです。

〜大まかな概要〜
美帆が結婚を考えている相手(翔平)が、利子付きの多額の奨学金を抱えていることが発覚。翔平の両親が翔平に告げずに、大学の学費代に奨学金を借りていた。翔平自身、最近になって親から「あなたも社会人になったのだから、返済しなさい」と奨学金の存在を告げられ、驚いた。翔平自身は自分が世話をかけたのだから、自分できちんと返していきたいと美帆に頭を下げる。美帆は翔平の家族に対しても違和感を覚え始める…
そこから美帆の母親の反対や、翔平家族の関係性など、様々な場面から物語が展開していく。

人それぞれの家族の形はあるけれど、
子供に内緒で借金をして、あとは子どもに任せた!
という翔平の家族の形には、私も正直納得がいかなかった。
(美帆が翔平のご家族に挨拶をしに行くところがあるんだけど、「え😦」て思っちゃった)
でもね、翔平がいいやつなんだよ🥺(←誰やねん)
そして、美帆の母親の気持ちも、祖母の気持ちも、美帆の葛藤もとても心に響きます。普段無口な父もしっかりと娘に向き合います。
そして最後は「そうしてくれるのか〜😭」と、家族が必死に考え抜いた言葉に感動。まさにお金に真剣に向き合い出した提案に、とても心が温まる…
家族小説でした。

気になった方は、ぜひ読んでみてください📖

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