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本が本棚に入りきらなくなってる。なので整理中、21。 「KYOKOの軌跡」

「新しい感動の形というのは、「自意識をとばす」こととも関係がある。
自意識っていうのは自分のことを意識したり自分と人との関係性を考えたりする意識でしょ。
そういう自意識を忘れさせてくれることに僕らはお金を使う。いい音楽とかコンサートとかスポーツとか、オートバイに乗ったり。恋愛をするとか。その間、自分のことを考えないですむ。

自意識を忘れさせてくれるもの、それがファースト・プライオリティ、最優先事項ってことだと思う。皆そういうものを必死で探さなきゃいけないのに、情報だけを受け取るでしょ。コンサート行っても漠然と聴いてるだけとか。最低なのはしゃべるを買うとかさ、似合いもしないのに。そうじゃなくてもっともフィジカルで根本的で、自分の肉体が輝いているときが好きだという女の子がKYOKOな訳で。そこまでのものを持っていない、進化の遅れている女の子ーとりあえずなんとなく嫌なものにNOと言うために、自意識から逃れるためにあがいていたのが「トパーズ」の女の子たちだった。」

KYOKOの軌跡より


村上 龍の中で、1番と言っていいくらい好きな作品「KYOKO」  久しぶりに、映像も観たくなった。

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