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動物のウンコからできる?! 日本で飲んだら1杯5,000円のバリ島ジャコウネココーヒーをお得に飲もう!

「バリ島観光中ほっと一息つきたい!」「どうせ飲むなら現地ならではのコーヒーが飲みたい!」そんな方にはジャコウネココーヒーがおすすめです。

この記事ではバリ島に滞在中の私が、実際に訪れたことのあるジャコウネココーヒーカフェも紹介します。


1. 「ジャコウネココーヒー」とは?

コピ・ルアクとも呼ばれるこちらのコーヒーは「ジャコウネコ」という動物の、何とウンコから生成された高級コーヒーです。
日本で飲もうとすると1杯3,000〜5,000円もしますが、バリ島ではなんと400〜600円程で飲めてしまいます。

ネコ?ジャコウ?なんだか耳馴染みのないことばですが、どんなネコなんでしょうか。

お店の看板ジャコウネコ Jickくん

ネコというよりもイタチの見た目に近いこの動物は、生物学的にはジャコウネコ科に属します。
ジャコウネコの一部の種の性器の周辺から分泌される液は、香水の効果を長持ちさせる持続剤として利用されているそうです。

ちなみにジャコウは漢字で書くと「麝香」。
こちらはジャコウジカの腹部にある腺から排出される分泌物を乾燥させた香料、生薬の一種で、別名ムスク(英: musk)とも呼ばれます。ジャコウ=ムスクなんですね。

2. どこでジャコウネココーヒーが飲めるの?

バリ島中部に位置するウブドにある「Warung Buana Coffee and cocktail」がおすすめ。
有名な観光スポットのウブド王宮と目と鼻の先なので、ウブド観光中にほっと一息つくのにぴったりの場所です。

Warung Buana Coffee and cocktail

ここでは実際にジャコウネコのJickくんがお出迎えしてくれます。
さすがお店の看板ジャコウネコなだけあって人懐っこく、とってもかわいいです。
この日は特にご機嫌だったのか快く触らせてくれました。
また、お店の方も彼に劣らずフレンドリーで、コーヒーの生成の方法やJickくんのことなど親切に教えてくれます。

「動物は好きだけど、ウンコのコーヒーは飲みたくない」「Jickくん見れたから満足、コーヒーは飲まなくてもいいや~」そんな方にも安心。普通のコーヒーやカクテルのメニューもありますよ。

ジャコウネココーヒー

3. 肝心のお味は?

まろやかで、苦みが少なく飲みやすいです。動物の糞のにおいや味は全くしません。何より、このコーヒーを作ってくれたジャコウネコさんが目の前にいるので、より一層おいしく感じられます。

4. ジャコウネココーヒーはどうやってつくられるの?

「ジャコウネコの糞からつくられたコーヒーです、どうぞ。」と差し出されても、普通のコーヒーのように素直に喉を通りませんよね。このユニークな高級コーヒーがどのように作られているのか、製造工程をご紹介します。

  1. ジャコウネコにコーヒーの実を与える

ジャコウネコは美食家で、与えられたコーヒーの実の中から美味しいものだけを選んで食べます。

2.ジャコウネコが糞をするのを12時間待つ

腸内の消化酵素によりコーヒー内のアミノ酸が分解され、苦みが消え、独特な香りを生み出します。12時間ほど体内で自然発酵をした後、糞として体外へ出てきます。

3.糞を洗って、生豆を採取する

糞を洗って、生豆を採取するジャコウネコが糞をしてから2時間以内に糞を収集し、綺麗に洗います。脱穀機を使用し生豆だけを取り出します。

4.乾燥させる

数日間日光を当て乾燥させます。

5.焙煎する

最後に焙煎させて完成です。

5. 最後に

製造工程の複雑さと、その希少さから日本ではなかなか手が届きにくいジャコウネココーヒーですが、バリ島では約10分の1の値段で飲むことができます。
気に入った方は、コーヒー好きのお友達へジャコウネコドリップコーヒーをお土産に購入することをおすすめします。

旅の思い出やお土産話にもなるので、ジャコウネココーヒーにぜひ挑戦してみてくださいね。



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