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昨今のPC事情

息子が無事(?)予備校生になって、中学高校ではスマホ禁止だったのが、突如としてタブレット必須という状況になった。もちろんスマホもOKで板書の写メもOKなんである。わたしが学生のころと言えば万年筆でノートを書き書き、試験前にはコピー機が繁盛したものだ(コピー機があるだけましか)。今なら、板書の写メを送ってというところか。あるいはみなで共有ということも考えられる。時代は変わったものだ。



タブレット

今まではタブレットのことなど視界の外であったものが急遽考えざるを得なくなった。息子はiPadが所望だったかもしれないが、私はApple製品はあまり好きではないのである。選択したのはこれになった。

DELL(デル)Latitude 5290 2-in-1(中古)

「2-in-1」というのは、キーボードが取り外しできて、

  • キーボードをつければノートパソコン

  • キーボードを外せばタブレット

という、二刀流である。
便利なものだ。

OSはWindows10。
Microsoft365は契約中なので、デスクトップパソコンとタブレットの両方にインストールできる。さらにOneドライブを使えば共有も簡単である。
便利じゃないか。


アクティブペン

と、母親は勝手に満足していたんだが、ペンが欲しいという。
ペン?
その辺の100均でタッチペンなんぞゴロゴロしているだろうと思ったが、タッチペンではダメなんである。
アクティブペンとやらが必要であるらしい。
大きな違いは、アクティブペンは電池で動くという点である。どこがどう違うんだか手にするまではよく分からなかったが、アクティブペンとパソコンが通信して入力するようだ。最近ではキーボードやマウスでも無線が多いが、アクティブペンもそういうことだ。そして、ただ無線で通信するというだけではない。入力をタッチで識別するのとは、反応が断然違うんである。手書きソフトなどを手やタッチペンで入力したことはあるだろうか。書いた絵や字は、どうにも汚い。シャーペンでノートに書くのだってたいして綺麗でもないのに、輪をかけてみっともない有り様になる。ところが、アクティブペンであればシャーペン&ノートの場合とほとんど遜色がない。イラストレータなどのクリエーターの方々からすると「今さら何を」と思われるかもしれないが、これには全く驚いた。

アクティブペンはSurfaceやiPadでも必須かもしれないが、パソコン本体と通信するとなると規格が統一されているのかどうかがわからない。Microsoft製のアクティブペンや、Apple製のアクティブペンがDELLのLatitudeで使えるのかどうかがわからないのである。サードパーティー製もよくわからん。なので、DELL純正のアクティブペンを購入した。


単6問題

それでもってアクティブペンは電池で動くわけであるが、その電池というのが「単6」と「米粒のようなコイン電池」なんである。調べてみるとこの「単6」。日本では規格がない。海外からお取り寄せみたいな記事もある。とにかくググってみた。どのみち通販しかダメかもしれない。ところが、ラッキーにもヨドバシカメラで取り扱っていたんである。

単6(AAAA)電池

「Energizer」ってなんぞ?という感じだが、アメリカのメーカーであるようだ。「単6」はそもそも日本の規格にないので、正式には「単6」はない。アメリカとの規格を対応すると次のようになるそうだ。

日本  アメリカ
単1  D
単2  C
単3  AA
単4  AAA
単5  N
単6  AAAA

このため、「単6」で検索すると、よく「AAAA」という表記とも出会う。これらは同じものだ。というよりも、本来「単6」という規格はないので、「AAAA」というのが正しい。
いずれにしても海外お取り寄せの必要はなく、ヨドバシカメラ梅田店に行けばいつでも購入できる。これは助かる。

ちなみに、コイン電池はこれ。

コイン電池319

もう、小さくて小さくて、手で摘まもうとしても難しい。ピンセットがいるんじゃないか?的な小ささである。手で摘みましたが。

結局のところ、AAAA電池が1本と、319のコイン電池が2個必要というわけである。


バッテリー

アクティブペンの出来がよかったものだからほとんどノート代わりに使うようになって、さらに予備校で講義動画を見ることもあるらしく、そうなると中古パソコンの辛いところはバッテリーである。中古なので、既にバッテリーは少なからず消耗している。その上にフル稼働となると、当然のことながら1日が持たない。モバイルバッテリーが必要である。

まずは家にあるモバイルバッテリーで試してみた。
ダメである。

そもそも、このタブレットというかノートパソコンというかは、45W出力のACアダプターで充電しているのである。スマホ用のモバイルバッテリーでは出力が足りないようだ。そして再びヨドバシカメラである。

あることはある。モバイルバッテリーがゴロゴロと。しかしどのくらいの容量出力がいるのかよくわからない。上を見れば上がいるが、値段も上がっていく。不必要に値段の高いものを買いたくもない。店員さんが親切に教えてくださった。結果、これ。

大容量モバイルバッテリー

パソコンの付属がACアダプターだったのでちょっと気にはなったんだが、「Type-Cを使えば大丈夫」とのこと。
「Type-C」?

「Type-Cって、最近のスマホの充電口の規格ですよね?」
「そうです、Type-C~Type-Cのケーブルで充電してください」
「Type-C~Type-C? パソコンによくある端子ではなくて?」
「それは、Type-Aです」
「その、Type-A~Type-Cではダメなんですか?」
「Type-Aは電力の出力が小さいんですよ」

・・・。
なるほど!
そういうことか。

モバイルバッテリーの容量もさることながら、Type-Aからだと出力も小さいのだ。

「ですから、Type-C~Type-Cのケーブルもご用意くださいね」

うん。わかりました。

次はケーブルコーナーである。
本当だ。Type-C~Type-Cケーブルがある(当たり前か)。
これでよし、と。

「これって、Type-C~Type-Cケーブルが付いてるんちゃうん?」

うん?

購入しようとしているモバイルバッテリーの裏書きを読むと次のようにある。

付属品:取扱説明書 兼 保証書、Type-CーType-Cケーブル(50cm)、Type-AーType-Cケーブル(30cm)

ケーブルは付属されてました。

ちなみに、モバイルバッテリーの製品仕様には次のように記載されています。

定格出力:
Type-C 5V3A,9V3A,12V3A,15V3A,20V3A[PD60W]
Type-A 5V3A,9V2A,12V1.5A

ほんとうに、Type-CとType-Aで出力が違うんだなぁ。
「PD」については後述する。


モバイルバッテリーの充電

これで終わりかと思ったが、終わりではないんである。今度はモバイルバッテリーの充電に時間がかかりすぎるのだ。一晩充電し続けてもまだ100%にならない。これはさすがにすぐに見当がついた。

Type-A~Type-Cケーブルで充電しているからだ。
とは言え、Type-C出力の充電器は、ない。

ふーむ。
近所の徒歩5分の100均に行ってみた。
あったんである。Type-C出力の充電器が。100円じゃなかったけどね。

Type-C出力 5V3A 9V2.22A 12V1.66A 定格:20W(MAX)

ちなみに、このようなType-C出力対応の充電器によく見られるのが「PD」という略称である。これは「USB Power Delivery」を意味するそうで、Type-Cに対応した大電力の給電規格なのだそうだ。

買って帰って試してみた。
一晩もかからずにモバイルバッテリーの充電は完了しました。


感想

いや、もう、タブレットに対応するだけで、ここ数年の技術をまとめて知ったような状況である。近年べらぼうに高額のタブレットも見受けられるが、なるほど、プロのクリエーターであれば高額であっても必要であるかもしれない。使い勝手も性能も、格段に向上しているのだろうと思われる。数日間お試しで使ってみたいものだ。



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