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映画感想文

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2012年から続けている手書きの映画ノートの内容を、一部編集・アップデートして載せています。当時見た新作〜旧作まで様々。洋画が多め。レビューや批評というよりは、感想です。出演して…
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#アニメーション

1ページに満たない映画感想2015年②<ヨーロッパのシュールなアニメーション>

ムーミン谷の彗星(2010年/マリア・リンドバーグ/フィンランドほか) 豪華ムーミン。 北欧俳優陣の声の出演が最高です。 まず、ナレーションのマックス・フォン・シドーが、冒頭から北欧の澄んだ空気感を作り出してくれます。ムーミン親子は、スカルスガルド親子がそれぞれ演じているのも良い。声もなんだか似ているように聞こえました。特に息子アレックスの声はとても特徴的なので(と言うか好きなので)、ムーミンというよりアレクサンダー・スカルスガルド様の冒険に思えてきてしまいます…。 スニフ

映画感想#20 『ふしぎな庭「広がる霧」』他チェコアニメーションたち

渋谷ユーロスペースにて開催されていた、「映画祭 チェコアニメのすべて」にて。 短編アニメーションが複数まとめて見れるプログラムになっていまして、ポエム編、ファンタジー編の2つのプログラムを見ました。 ①ポエム編 「動物たちと山賊」(1946年/イジー・トルンカ) 「飲みすぎた一杯」(1953年/ブジェチスラフ・ポヤル) 「もぐらくんとズボン」(1957年/ズデニェック・ミレル) 「ベツレヘムのほし」(1969年/ヘルミーナ・ティールロヴァー) 「郵便屋さんの話」(1964年

1ページに満たない映画感想<2013年編③>

終戦のエンペラー(2013年/ピーター・ウェーバー) 日本はなぜ戦争に参加し、なぜ、戦争は終わったのか。誰にその責任があるのか。それを、アメリカ側の視点から、政治、軍事、天皇の存在といったキーワードをもとに紐解いていくような内容でした。 「物事を白黒はっきりさせない」という日本の特徴。日本はアメリカや諸外国のように、何かを勝ち取って作られた国ではない。白黒はっきりさせる必要性も薄かったのでしょう。天皇の存在が確立されず曖昧だったことも、その延長線上にあるように思います。