エルガーって威風堂々だけじゃなくて人としてすごいんだなって話

大学生の時は、勉強と言いつつクラシックのコンサートに行ってはグーグー寝ることも多かった私ですが、アラフォーになってようやく知能が追いついたのか、クラシック音楽そのものに浸って楽しむことが日常的にできるようになったと感じます。

それでも大きい音や大きな集団にあまり惹かれず、専ら室内楽大好きで実際のコンサートも小編成に行くことが多い私。

お知り合いのコンサートでエルガーを聴いてきて、それがまた素敵でした。
お聞きしたのはピアノ五重奏。

2楽章の最初がとてつもなくカヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲に聞こえてしまったのは気のせいでしょうか。

それはさておき、エルガーといえば代表作は「威風堂々」や「愛の挨拶」ですよね。
特に、愛の挨拶は、ほぼ駆け落ち状態で結婚した奥様へ送られた熱烈な作品です。

若い頃はそこまで惹かれなかったんですが、「木星」で有名なホルストやその他イギリスの同時期の音楽に比べ、民謡的な色合いが薄く、すっきりした明瞭なメロディーが通りゆきながらも、時々淡い絵の具が混ざって広がるように、心地良い和音が聞こえます。

コンツェルトの優美な音も大好きです。

一気に好きな曲をご紹介してしまいましたが、ほぼ独学で作曲を学んだとは思えない重厚さと豊かさです。
環境も自身の生い立ちも乗り越えて、むしろその独自の道の拓き方でもってオリジナリティを殺さず、今なお語られる音楽を作った才能は歴史的偉人として称えられて然るべきですね。

また、エルガーは1904年、47歳の折りにはナイトを、1931年、74歳で準男爵の称号を与えられています。

上の動画を見た時に「エルガーは平民から準男爵かぁ・・すごい・・」とつい思いを馳せたものでした。

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