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一流の定義

一流とは。
プロとは。
プロになったら一流か。
一流になったらプロか。
お金をもらったらプロか?
経験と実績を得たら一流か。

この世界に、河童はいるか??



1.一流の定義

先にに断りを入れておくと、申し訳ないが
このノートに、答えはない。
今現在の私の思考を書き留めてるだけだ。

だから、本当に一流とは何かを知りたければ、
情熱大陸なり、プロフェッショナルの流儀なりを
観た方がタメになると思う。

ここからは、私が経験してきた、
 ◯4年半のサラリーマン経験。
 ◯様々な職種のアルバイトの経験。
 ◯モデルとしての現在までの経験。

これらを基に、
はて、モデルとしての、一流ってなんだ?
ってところを、考えてみた。

金もらったら一流か?

立派な大手事務所に所属したら、一流か?

大なり小なり、事務所に入ったら、一流か?

models.com(モデルの検索サイト)に掲載
されたら、一流か?
↑実はこれ、models.comにお金を払って
 掲載を依頼する事務所がいないとダメらしく
 なかなか難しいこと、だと思います。

モデルで飯食えてたら一流か?

広義的な意味で言えば、全て一流とも言えるし
プロであるとも言える。
事務所に入っていなくても、
フリーランスのプロも存在すると思う。

私が思う、どんなモデルが一流であるか。

コンスタントに何年も取り続けるモデル。

これが一流なんじゃないかな、と思った。

なぜこれを一流と思ったか。

最近実感したことがある。

ま、じ、で!
一つでも仕事を取ることって、簡単じゃないし
しかもそれを、コンスタントにって、、、!!
どんだけ難しいんだよ!!!!

ってこと。

本当に簡単じゃないと思う。
まず、コンスタントにキャスティング
(オーディションみたいなもん)を貰い続け、
それを高確率で仕事に繋げる。

それを何年も継続できた時、
それが一流なのではないか?と思った。

一見、ハイファッションのショーに出ているモデル
あれが1番すごいと思われがちだが、
そんなことはない。
チンパンジーとオランウータン、どっちがすごい?
って話をしないでしょ?
同じサル系ではあるが、どっちも、違う分野ですごいんです。
つまりはそういうこと。

広告やCMに出続けているモデルもすごい。
ハイファッションのショーに出れるモデルもすごい。

ただ、ハイファッションの仕事を取り続けること
これは圧倒的に難しいんじゃないか?と予想する。

供給過多。
身長が高い人は、いないようでザラにいる。
ショーを目指すモデルもザラにいる。
その中で、誰がクライアントに好かれるか、
そんなのは誰も知らない。

そして出れるのは、ひと握りであって、
更にキャンペーン広告となると、
さらにさらに、ひと握りであるわけだ。

広告やCMであっても、状況はあまり変わらないのではないだろうか。
そのキャスティングには、役者も入る。
当たり前の供給過多。
当たり前の、何が当たるかわからない。
ルックスがいい人は、いないようでザラにいる。

これほどに難しいことを、コンスタントに。
一流と言わざるを得ない。
今月は、私がモデルを始めて1周年。

知れば知るほどに、一流が遠ざかる。
それは、何も知らなかった今までと比べて、
多少、かじってしまった私は、遠く感じた。
実際の距離自体は、さして変わらないはずなのに。
変わらないのもいかがなものかと思うが、笑。


2.現在地

先月で、初めて海外挑戦をしてから1年が経ってしまった。
正直、功を出そうと焦っていた。
途中でその気持ちは落ち着いたものの、
やはりふとした時に思い出して、
やっぱり焦っていたんだなぁとまた気がつく。

ミラノの事務所に入ってから取った仕事は3つ。
そのうち1つは流れてしまい、今となっては伝説になってしまった。
1番、大きい仕事だった。
こうなってしまえば、嘘だか本当だか分からないから、なんとでも言えるが、
本当に、有名なブランドの仕事を手に入れたんです。本当です。

それから、日本に帰って、フリーランスとして
東京コレクションの仕事に応募して、
4つも仕事をした!!
なのに、事務所に入ってからは、全くの0だった。
フリーランスの時は、お金を貰わなかったり、
少ないお金で請け負ったりしていたので、
他のモデルたちと並ぶと、私は、
お金を払うほどの価値はないモデルなんだな、
と思い知らされた。

そして、ミラノでした仕事、2つ。
そして今決まっているショーの仕事、1つ。
全て、ファッションスクールの、仕事なのだ。

仕事を取ったことは喜ばしい。
世の中には仕事を取れないで帰るモデルもたくさんいる。
それを三流とした時、
私はさしずめ、ニ流の下、くらいだろうな。

何かが、何なのかはわからない、何かが、
きっと足りないのだろう。

何だろう、何かの決定打が足りない気がする。

ここで私はまた、焦ってしまっていた。

モデルの先輩の方々にも、少し相談してみたけれども、
答えはやはり、「何だろうね〜笑」くらい。

誰もわからない、答えのない、方程式のない問題に直面している。

試行錯誤を繰り返すしかない。

そして共通して言われたのが、
「まだ1年でしょ?!
 モデルの1年なんて、まだまだだよ!」


3.モデルとは哲学者かも

もう一度、ゆるりと考える。
焦りの原因は、年齢だ。
もう今年で25歳になってしまう。
モデルを始めるのには、早くはないが、
遅くはない、らしい。

でも年齢的なせいで、実らなかったら、、
と考えてしまうと焦ってしまう。

そしてこのどうしようもない問題が
ちょいちょい降りかかってくる。

ネガティブなように聞こえるかもしれないが、
実は私は、この作業を嫌いではない。

新しい自分を見つけられるかもしれない。

誰もが思い付かなかった方法が出てくるかもしれない。

なんだか古代の哲学者になったようで、
少し楽しい。悩むことだらけだし、
時間のかかることだらけだけども、
何だか楽しい。悪くない。

スキルアップにかかる時間の費やし方も、
かなり長いと思う。体を作るにしろ、
写真を作るにしろ、英語を勉強するにしろ。
一朝一夕では身につかないし、手に入れられない。

ある種の放置育成ゲームのようだ。

自由な発想で、でも理にかなっている、新しい理を見つけたら楽しいのかも。

ただ違うところは、哲学者は死後、有名になることが多い。
存命の時は、異端者だと思われていた。
ただモデルは存命時に評価される。

評価を感じることができる。

そしてたくさんの先駆者がいて、
たくさんのすでに見つけられた式がある。

なーんだ!哲学者より簡単じゃねえか!!


4.一流、、ね〜、、。

所詮は一流とか二流とか、他人が勝手に決めた線引きで
明確な何かがあるわけではない。
つまり妄想で、自己満足なのさ。

私が思うトップモデルは、トップだと思ってないかもしれない。
すんごい謙虚なのかもしれない。
中には、とんでもない天狗もいるかもしれないけど。

一流かどうかなんて、自分で考えてる時点で、
成れないのかもしれない。

やーめた!考えるのやめた!!!

でも、足りない何かについては、
ずっと考え続けていかなければならないとは思う。

でも、一流かどうかとか、自分が何流とかなんて
考える前に、とりあえず、もがいてみるべきなのかも。

だからこのタイミングで思ったこと、それは、

一流とか、二流とか、知らん!!
ただ、仕事をする以上プロであるという意識で
仕事に臨むべきだと思った。

何だかスッキリした!!

そしてこれを書いている今、
明日に今シーズン2本目、
通算でミラノ3本目のお仕事を控えている。

場所はフィレンツェ!!
初めて、イタリアでミラノ以外の場所に来た。

このすっきりしたところ一杯に、
違う空気と、違う街をみて、胸張って仕事して
そしてミラノにまた帰ろうと思う。

フィレンツェ、どんなところかな〜

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