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Aさんと私は、友人だ。
Bさんと私も、友人だ。
AさんとBさんは、友人であったが、今は疎遠である。
私を介して、同じ空間にいることがあったとしても、2人は決して交わらない。
Aさんと仲良くすることを、Bさんは快く思っていないかもしれない。Aさんは、どうだろう。
時折、お互いが、相手への不満を話すことがある。
ほう、そうなの。
そうかあ、そう思うのか。
などと、適当に相槌を打つ。あくまでも、相槌であって、同意ではない。
なぜなら、私にはどうでもいいことだからだ。
私はAさんが好きだけど、Aさんの全てが好きなわけではない。もちろん、Bさんに対してもそうだ。相手の全てを受容するのと、全てが好きであることは、イコールでなくていい。
八方美人と言うのは、あっちにもこっちにもいい顔をすることであるが、それとは少し違う。
Aさんとの付き合いと、Bさんとの付き合いを、どちらかに加担するのではなく、各々の関係を独立したものとして、扱うだけである。
集団の中での人間関係となれば、また違ってくるであろうが、個人的な人間関係であれば、いくつもの1対1の関係を築けば良いのだ。
私のAさんへの不満は、Aさんと私との間だけのものであって、Bさんにはなんの関係もないことなので、Bさんに話す必要もない。Aさんと、直接解決すればいいだけだ。
もし、なんの関係もない他者へぶちまけるなら、それは本人へ働きかけが出来ないからなのだろう。
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