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私が一番死に近かった時

皆さんどうもこんばんは。

うつ病とパニック障害の治療をしながらフリーのライターをしている亜雪です。
生きてます。生きてます。
大事なことなので二度言いました。

すっかりnoteの更新をサボってしまいましたが、ちょっとずつ復帰できればと思います…!

さて、今回は私が一番死に近かった時のことを語りたいと思います。
芸能界での悲しいニュースを受けて自分の事をふと思い出しただけなので、あくまで一例として考えてください。

私は新卒で小さな広告代理店に勤めました。
学生時代から憧れていた職業とあって、激務でも頑張ろうと意気込んで新しい生活を始めました。
しかし、残念ながらそんな甘い考えは一年目で粉々に砕かれることとなります。

超過勤務にパワハラセクハラ。
人格を否定される毎日に完全に参ってしまったのです。

その時は「死にたい」と思っていたわけではありません、ただその時の価値観として『突然ハワイに逃亡して会社を休むこと』と『死んで会社を休むこと』が同等の魅力を持っていたのがゾッとします。
今思えば仮病でもなんでも使って休めばよかったんですが、その時はただ間違っているのは自分の方だと思い込んでいたんですね。
そしてハワイに行くより死んだ方がめんどくさ臭くない。これに尽きたんです。

誓って言うんですが、私は高所恐怖症でおんぶされるのもいやなタイプなんですが、その日はもうプッツリと思考が停止して、アパートの柵を乗り越えて下を覗き込んだんです。

ここから落ちたら会社休める。
そのことしか頭にありませんでした。

しかし、ふと死んだ後のことを考えたんです…私が死んだら…私が死んだら…二十代女性が住んでいたとは思えないほど汚い部屋を傷心の家族に片付けさせることになる…!
そのことに気づいた瞬間慌てて身を起こしました。

片付けてから死ななくては…いや、死ぬべきなのは会社では???ようやく思考回路が開通した瞬間でもあります。
そこから何やかんやあって無事転職するのですが、これはまた別の話。

私がもし几帳面に部屋を整理整頓するタイプだったら今ここにいないかもしれないです。
そう考えると今でもゾッとします。
残念ながらこの世の中、死を後押しするものはたくさんあれど、結局死に直面してそれを引き止めるのは自分自身しかいません。

忘れた方がいいと思っても、あの頃のことは時々思い出します。
カレーが好きだけど、慢性胃腸炎でうどんしか食べられない副部長とか、理不尽の塊みたいな上司とか、無力で無知だった昔の私を。


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