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社会人一年目を渋谷でコミュニティマネージャーとして過ごした話

これは社会人一年目を渋谷にある施設で"コミュニティマネージャー"として過ごした私の話です。

私について↓

笑うの苦手で、よく感情がわからないって言われます

コミュニティマネージャー(Community Manager)になって一年が経つので、振り返ってみる。私はもともと渋谷キューズという共創施設で2020年8月〜2022年9月までコミュニケーター(アルバイト)し、その後コミュニティマネージャー(正社員)になった。コミュニティの仕事を始めて早3年。その前のアルバイトはアパレルで、大学の専攻は国際社会学。コミュニティやスタートアップのことはほぼ無知で、好きなものはファッション、読書、特技はバトントワーリングで、資格という資格はTOEICぐらい(もう全然喋れなくなってしまったので秋から学び直します宣言)。

20歳、燃え尽き症候群の行き着いた先は"コミュニティ"だった

ハタチのとき、ずっと憧れていた大学に編入した。でも入学とほぼ同時に新型コロナが猛威を奮い、自宅待機を余儀なくされて。それまでアルバイトも扶養ギリギリになるぐらい頑張って、気づけば指示出しする立場を担うこともあったけど、こちらはお休みに。余白がないほど詰まっていたGoogleカレンダーは空白が目立つようになり「虚無ってこういうことか」と感じた2020年の春。

宝島社の20代を熱く生きる!特集の前書きがとても好き

「これからどうなるんだろう」。行き場のない不安と焦りを感じながら、とりあえず「オンライン就活」をやってみたものの、全然面白くなかった。憧れていたはずの業界、会社のサマーインターンに参加して感じたのは(とても生意気だけど)「なんか全部できちゃってる」感。もっと頑張りたいし、夢中になれる仕事がしたい。何かしらやっていないとダメなタイプで、忙しいのは何もしないより全然いい。あと、幼い頃からクリエイターとして働く叔母に憧れを抱いていたので、叔母のように名前が残る仕事をしたかった。そんな大学生モラトリアム期間に数年前、母が反抗期最中の自分に投げてきた言葉がフラッシュバック。「いまある仕事なんていつなくなるかわからないんだから、まだ名前がついてないことを職業にできるぐらいの人間になりなさい」。数多ある採用ページをくまなく探し、たまたまたどり着いた先に見つけたのが「コミュニケーター」の求人募集。それは初めて聞く、そして調べてもよくわからない謎めいた職業だった。

わからないことを面白がれる知的好奇心がある人はきっと、コミュニティの仕事と相性がいいと思う。

やらされ、ではないと思える会社員生活

たかがアルバイト、されどアルバイト。昨年、正社員になってまでコミュニティに向き合おう!と腹を括ったのは、サクラダ・ファミリアのように完成が見えない「コミュニティ」という生き物、生態系以上に夢中になれそうなものが、やっぱり見つからなかったから。そしてなにより「この人たちと、ここで働きたい」と思えたことが大きい。私は2019年ぐらいからずっと運が強くて、人とタイミングに恵まれている。ハッピー運とラッキー運がついている。

ところで「コミュニティマネージャー」は一体、何をするのか。一言で説明するのは難しいけど、私がコミュニティマネージャーとして行なっている業務の一部を書き出してみる。

よくやっていること
・見学案内(来訪者に施設の説明)
・コミュニティに属するメンバーと話す、聞く、聞く、話す(お悩み相談から壁打ちまで)
・施設で定期開催されるイベントの進行管理、運営
・施設のオペレーション整備
・施設のSNS管理、PR業務
・アルバイトの勤怠シフト管理
・アルバイトの採用〜入社対応、面談
・ミーティングへの出席、その他
など

あげたらキリがないけど、とにかく一日たりとも同じ日がないので「コミュニティは生き物」という言葉を、とても身に染みて感じている。また施設の特性上、人と話す(話を聞く)機会が圧倒的に多く、しかもその年代、属性が幅広いので、コミュニケーションの難しさ(もちろん楽しさも)を感じられるし、常に「最適解は何か」を問い続けられる。(某アニメ映画ではないけど)「君はどう思う?」と私としての答えを求められることも多いので、頭も使う。だから仕事ではあるものの日々働かされているというより、私は本当にコミュニティに対して夢中になれているんだなと感じる。じゃないと日誌をつけたり夜な夜な一人反省会など開かないと思うから……(笑)。

私が不定期につけている「反省日誌」。陸上部時代、日誌を課せられていたのがここで活きる

エッセイコンテストでコミュマネについて書いてみたら、優秀賞もらった

最近、特にSNSを見ていると「コミュニティマネージャー」を名乗る人が増えたと感じている。とはいえ、きっとまだまだ理解されにくい「コミュニティマネージャー」という職業。個人的な目標はPOPEYEの仕事特集で取り上げられることなので(POPEYE編集部の皆さん、お待ちしています)、私は畑違いのところにコミュマネの話をエッセイとして持っていったりもしてみた(自分の文章に対して他者からの客観的評価が欲しかったというのもある)。 自分の仕事を言語化すること、そしてそれを社外の、全く関係性のない他者にレビューしてもらえたのはとても良い経験だった。

建築・建設業界の学生が応募するエッセイコンテストで文系学生ながら「コミュニティマネジメント」について論じてみたエッセイは優秀賞をいただきまして。寛大な審査員に心から感謝。

作文で賞をもらったのはきっと小5の読書感想文ぶり

テーマが「マネジメント」だったので応募してみたエッセイ。5年後、同じテーマについて考えたとき、私は何を論じているんだろうか。

雑誌オタクなので家にはファッション誌からカルチャー誌まで雑誌がいっぱいある

コミュマネ2年目も私なりに、頑張ってみます

……と、ここまで長々と語ってみたけど、何度も言うようにコミュニティは生き物で、きっとコミュニティに永遠の正解なんてないと私は思っている。そのとき正解だったとしても、いつか正解じゃなくなるかもしれないし。だからとりあえず目の前の人たちを、半径5m以内の人たちの幸せを応援し続けるコミュマネでありたいと思えたのが一年目の大きな気づき。二年目はより知識と経験を蓄えて、私だからできるコミュニティやプロジェクトへの貢献ができるようになりたいと思っている。私みたいな人間と出会ってしまったからには、烏滸がましいけど私は最大限その人たちの成功とか幸せのために、私にできる精一杯で向き合いたい。

ということで、私と一緒にコミュニティマネージャーとして、あるいはコミュニケーターとして、コミュニティを盛り上げてくれる人を絶賛募集中ですので、ぜひご連絡ください↓(質問あれば私のSNSでもOKです)

X(旧Twitter): @_oqio_
Instagram: @mryauk

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