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私を構成する5つの漫画 才能/知/誇り/正義/縁

note主催のオンラインイベント『noteお茶会』(毎週木曜20:00開催)にて「noteではこんなお題を提示しているのでやってみてくださいね!」というお話がありました。

やったろうじゃん!!

やっていきます。
本日のテーマは『私を構成する5つのマンガ』。
大変なのが来てしまいましたね。
面白かったマンガじゃなくて、構成するマンガ。
さて、俺の血肉になったのはなんじゃろか。

部屋の本棚とAmazonのマンガ本棚を眺めたところ、30タイトル近くピックアップされたので泣いています。

スゥー…(深呼吸)

それでもお題は5タイトル。
やっていきましょう。

BLUE GIANT

才能よ、見上げさせてくれ。僕たちの手の届かないところで青く輝いてくれ

仙台の高校生、宮本大(ダイ)が世界一のジャズプレイヤーになる話。
独学での練習、師匠との日々、東京への旅立ち、仲間とのバンド結成…と着々とキャリアを積んでいくんですが、全編を通じてとにかく練習量がエグい。
才能を見出されるシーンもあるんですが、とにかく練習量がエグい。
努力しすぎて人を泣かす主人公。

大の生活は世界一のジャズプレイヤーになることに捧げられており、ほとんどサイコパスです。
ちゃんと人間性のあるいいヤツなんですが、ジャズに関してはサイコパスです。
東京に旅立って初めての年末、実家に帰らずに東京で練習を続けることを選ぶ場面があるんですが、ひとりで練習して、財布落として、金がないなか練習を続けて、神社にお参りに行って

「もっと いい音が出るように。」

って祈るんですよ。
初見時はウワ!狂人!?!??って声が出ました。
狂人でしょ…。
読めば狂人ということがわかります。
私はなぜかそのお参りのシーンが一番好きなんですけど、単行本1冊に10回くらいいいシーンがあります。
あとマンガなのに(?)演奏シーンがめっちゃいいのでおすすめです。

とにもかくにも努力努力努力と才能。
やり続けることの力、やり抜くことの力、信じることの力を与えてくれる作品。
メンタルを上げたいときに読み返すと最高になれます。

そして暴力的なまでの才能の世界と、そこにいることがどういうことかを教えてくれるマンガです。それに関わる凡才も含めて。
見上げた先にこういう世界があるんだなと思えると、ちょっと頑張ろうという気持ちになれる。なろう。見上げて生きよう。

せんせいのお人形

人のつながり、知のつながり、その中で生きること

教師が女の子を引き取って教育するお話。comicoで連載しており、完結済み。
ネグレクトを受けていた女の子が、教育を受けて少しずつ生きることを取り戻していく。序盤は主人公2人(教師と女の子)がいずれも悪戦苦闘するので読んでいて苦しいけれど、もがきながらふらつきながら着実に進んでいく。
学ぶことについて気付くシーンが世界で一番美しい。そのシーンのためだけに読む価値がある。
学ぶということのその意味の、ひとつの答えがあると思います。
マンガだけど普通に教養が高まる良書なので、20話まで読んでください。頼む。

自分が知のつながりの中で生きていること、生きていくことを教えてくれたマンガ。
人のつながり、人の営み、それらが続いてきたことと、自分が紡いでいくこと。
人生、なんだよね。

ジョジョの奇妙な冒険 第7部 STEEL BALL RUN

本当に、本当に、なんて遠い回り道…

ジョジョシリーズで最も美しく最も気高い第7部。(諸説あり)
主人公ジョニィと相棒ジャイロが望む、北米大陸縦断レース。
その裏には、手に入れたものに力を与えると言われる『聖人の遺体』が隠されていた!
遺体をめぐる争いに否応なく巻き込まれていく2人は、レースの中で、自らの魂と向き合うことになる。
シリーズおなじみのスタンドを駆使しながらレース優勝を目指すんですが、レース、決闘、受け継ぐ者と、少年心を掴んでブチ砕く要素が詰め込まれすぎています。
主人公の成長×最高の相棒×最高の敵というのは少年漫画の黄金方程式であり、その意味で大統領には万雷の喝采を贈りたい。
最終盤の展開はジョジョファンとして「よくぞやってくれた…!」と涙が出るもの。
とにかく気高さがぶっちぎっているので少しでも興味があれば読んでください。
ようこそ、男の世界へ…。

気高さ、美しさ、信念を教えてくれたマンガ。
誇りを取り戻したいときに。

僕のヒーローアカデミア

正義とは何か、志すとは何か、

ジャンプで連載が始まったとき、1話の完成度が高すぎてびっくりしてしまったのが思い出される連載シリーズ。
今やジャンプの看板マンガですね。俺は信じていたよ。
キャラ数が多いのにきちんと個性を立たせており、特に各キャラのオリジン(原点)に触れる回の盛り上がり方がすごい
轟くんのオリジン、マジで完成度が高すぎて引く。タイトル芸も相まって絶頂に達する達する!
(タイトル芸は同じジャンプマンガのハイキュー!!も最高に上手いですね。)
最近は本誌連載も盛り上がっており、脇役かと思っていたミルコさんが最高の活躍を見せています。俺は青少年の性癖が歪まないか心配だよ。

ストーリーのパワーでグイグイ読んでしまいますが、『正義は誰にとっての正義なのか』とか、地味に取り扱っているテーマが重く、考えさせられます
正義とは何かがわからなくなる現代社会だからこそ、読むべきマンガです。(諸説あり)
あれだけ個性の豊かな世界でだって、何者かであるというのは大変なことなんだぜ。いわんや。

スピリットサークル

善と悪、愛と憎しみ、出会い別れて生き死にて!
輪廻転生、人の縁、巡り巡るは魂環なり!

ハイ出た。水上悟志のド名作。
6巻で完結という短さながら、完璧すぎる完成度を誇るド名作。
あらゆる要素が最高のバランスで組み上げられており、これ以上どうしようもなく名作。
もっと長編で読みたい気持ちがあるけど、しかしこの作品はこの冊数だからこの完成度とも言えて、とにもかくにもド名作。
転生を軸にしながら、因縁あるふたつの魂の出会いと別れと戦いと救済を描く俺の俺たちのド名作。
主軸になるのは主人公2人なんだけど、その周りの人々まで完璧に描き出しており、どうしようもなく名作。
水上悟志さんは短編集も長編もいいんですけど、この中編のバランス感覚は特筆に値します。
ちょっとこれを書いているだけで感極まって泣けてきちゃった…。
本当に名作なので頼むから読んでください。頼んでばっかりだな。頼むよ。

なんだろうな…人生というか…人生です。
6冊の中に7つの人生。
その循環、輪廻、転生、命と出会い、感謝と愛。
人生と、その中で出会う全てと、そして救済と。
このマンガで命と出会いと感謝を学びました。
ありがとう…それしか言葉が見つからない…。

中編として本当に完璧なので頼むから読んでください。
これだけ頼んで読まないことある???
ほんと頼むよ。
頼む。

涙をのんで諦めたコーナー

これでもかなり絞ったんで、タイトルのみ列挙。
もっと時間かけたら、いくらでも出てきそう。
ブルーピリオド、ダンジョン飯、重版出来、ワールドトリガー、スラムダンク、リアル、ハチミツとクローバー、ほしとんで、聲の形、路地恋花、やがて君になる、星川銀座四丁目、げんしけん、映画大好きポンポさん、きのう何食べた?、戦国妖狐、惑星のさみだれ。

いい本ばっかりだよ世の中。読みきれない。


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イベントを見ているとnoteに投稿したくなるので、ぜひ見てみましょう。

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