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ラーケーションと思うこと

3月下旬、桜が咲いたと思ったら、あれよあれよと散り始め、あっと言う間にもう4月。
そしてあっと言わないうちに6日目を迎えた。

子ども時代よりも大人になるにつれ時間が早く過ぎると感じるのは、「頭を全力で働かせることが少なくなっているから」と聞いたことがあるが、本当にそうだったら少し哀しい。

と思っていたら、昨日娘が
「あーもう春休み終わりか、ホントあっという間だったなー!」
と言っていた。

誰にとっても楽しい(休める)時間はあっという間なのだろう。
と思って、歳のせいではないと自分に言い聞かせた。

新しい環境に飛び込む人も、そうでない人も、この春いかがお過ごしだろうか。

私はと言えば、3月中旬に無事中学・高校の英語教員免許を取得出来た。
来週以降の授業開始に向け、少しずつ心と身体の準備を進めつつある。
(因みに、10月入学だったので、まだ日大通信には在籍している。いつ退学届を出そうか…。)

そんな最近、「ラーケーション」という言葉を初めて知った。
愛知県で2023年度より導入する方向のようだ。


トヨタカレンダーで勤務する保護者が多くいる同県として、この施策は「休み方改革」を狙いにしているという。

ラーケーションに対しては、批判的な声もあるらしい。
学校の教員の立場からは、「現場の負担増」に繋がるという声がSNS上で散見される。
ただでさえ、やるべきことが盛り沢山の学校現場。
「校外学習」という名目の「旅行」で休んだ生徒のために仕事が増えるなど、教員としては御免と思うのは当然のことであろう。

私自身この施策に現時点で賛否を述べたい訳ではないのだが、ふと思ったのは

誰かが生活にゆとりを作ろうとすると、誰かが搾取される。

結局、社会全体に余裕がないんだなぁと感じる。
この国に長いこと根付いていたであろう「お互い様」の精神も、現代の社会構造や経済環境によって崩壊しつつあるように思ってしまう。
少し大袈裟かもしれないけれど。

コロナの時も思ったけれど、少子化対策や働き方改革等の政策が健全に運用されるようになるためには、まずそれを支える人たちに対して、(経済的だけでなく社会的にも)報酬や見返りをきちんとしていかないといけない。

ラーケーション自体からは少し話が逸れてしまったが、個人的にはこの施策によって、「学校を休むこと」への世間の意識が少しでも変わればなと期待したりもしている。

とりとめもない投稿になってしまったけれど、
一人の教師として、心にゆとりを持って生徒たちや同僚の先生方と関わって行きたいと思ったこの春。

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