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今日ダメだったけど、次は頑張ろうがない世界

アメリカに来て、約2週間。
初先発の仕事があったりと神経を張り巡らせていた期間があったので更新が滞りました。

ようやく登板を終えて、一軍登録の状態まま今日を迎えられているのでnoteをかけています(笑)

今回のタイトルにある通り、本当にこの現実を生々しく体感しています。
チームに合流して10日ほどですが、すでに6人ほど解雇や移籍で選手が入れ替わっています。(1人はMLBのブルージェイズに移籍)

次の日に「あれ?昨日投げた彼は今日は休みなのか?」と聞いたら
「ああ昨日彼は(首を横切る仕草※解雇)…と」
ベースボールの新陳代謝を肌で感じています。

しかしながらMLBのパートナーリーグなので良ければすぐにでもMLBの球団からコールアップされ、引き抜かれたり、AAレベルのアメリカンアソシエーションリーグにトレードされたりします。
ちなみにフロンティアリーグはA+で、最高峰にはアトランティックリーグというAAAのほぼメジャーリーグのレベルに値する、元メジャー経験者が多数いるリーグがあります。

少しレベルの位置関係に多少のズレがありますが、わかりやすい画像をたまたま見つけました⬇️
画像をタップすると拡大して見れます。

https://epf.jp/en/about-major-league-baseball/ 様のサイトより引用

すでに登板を重ねて信頼を積み重ねている選手や、元MLB経験者、元MiLB(マイナーリーグ)の一部の年間契約の選手には、調子や状態が悪くても猶予やもう一度、二度の機会を与えられますが、アメリカでのプロキャリアが1年目の選手はほとんど月契約でチームに入るので、最初の登板や出場機会が最重要です。

今まで日本の独立リーグで2年在籍しましたが、1日1度の機会で契約が変わるこの現実にだいぶカルチャーショックを受けましたね。

契約も月契約といった点もそうですが、日本のようにアメリカのプロ野球では1年というスパンで選手を見ていないです。

それには野球人口の多さも考え方に影響しているとのことで、「探せば同じような代替選手はいくらでも用意できる」というスタンスが常にあるということです。

データもアメリカ全土のプロの球場にトラックマンという選手の能力をデータが収集できる精密機会が導入されており、データと能力が悪ければすぐに代替をするのです。

アメリカの監督やオーナーにとって解雇はただの作業に過ぎないのです。

日本だとTBSで年末に放送されるプロ野球戦力外通告の番組が放送されたり、1年という節目の中で人生を取り巻く何かが変わることに対しての意識が強くあると思います。

そういった考え方と180度違った環境でプレーをするのもまた面白いです。

あくまでもここまでの話は、日本が遅れているとかといった話ではありません。
こういった世界もあるということを綴っているだけです。
年間を通して育成する、組織作りをするからこそベースボールではなく繊細で緻密な野球ができるというとても誇らしい側面があります。

こんなにも契約や機会に対する考え方や捉え方に違いがあるんだ〜
といった話でした。

本日はここまで
皆さんGood luck👋

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