教員という仕事。

本日はお休みをいただいています。
授業がなかったし、今週も頑張ったので、早めのご褒美です。

この仕事をして、今年で11年目。
他の仕事はここまで続かなかったので、自分に合っているのかなぁと最近思うようになりました。

教員という仕事、いろんなところでブラックだと言われています。
私もそうだなぁと思っています。
ここに挙げればキリがないくらい、いろいろ思うところはあります。
だけど、この仕事、私はとても好きです。

今はとても好きだと言えるけれど、実は昨年病気になりました。
鬱病と診断され、2ヶ月ほど入院もしていました。
現在は復帰していますが、あの頃は復帰できないんじゃないかと思うこともありました。

今日はそのことについて、少し触れたいと思います。

私がうつ病になったのは、保護者とのトラブルがきっかけでした。
この仕事、子どもたけ見ていればいいわけではなく、毎日同僚の先生やベテラン先生、保護者などと、日々いろんな人と関わる仕事です。
私自身、コミュ力が高いわけではないですが、それなりにやってきたつもりでした。


今回、鬱病になったことをきっかけに、自分なりにこれまでを振り返ってみました。

まず思ったことは、一生懸命になりすぎていたこと。
これまで、手を抜いたり力を抜くことが悪だとずっと思ってきました。
仕事が生きがいのようなものだった私は、とにかく何事にも全力投球。
熱い思いでここまできたような感じでした。

だけど、そのやり方では、今の教育には合わない。
そう考えるようになりました。
もちろん熱い思いだけではなく、自分なりにあれこれ考えて仕事をしていました。
でも、それが良くなかったのかな。

現在は、仕事一筋にならないようにしています。
簡単に言うと、手を抜いたり力を抜くことをよしとすることです。
何でも100でやろうとせず、基本70%くらいかな。
頑張る場面でも、80%です。

こうすることで、随分と自分のことが見えてくるようになりました。
あ、今私しんどいな とか
今日の授業は楽しかったな とか
小さい気持ちの変化に気付けるようになりました。

これまでは、家に帰ると倒れるように眠っていたし、夫との会話もあまりなかった。
いかに自分や家族を大切にしていなかったか、とても痛感しました。

そして、周りの目を気にしすぎないこと。
休みを取ったら周りの先生からどう思われるかなとか、自分の思いを発言することで空気を悪くするんじゃないかとか、とにかく気を遣っていました。
しかも、ほとんどの人が気付かないくらいの小さな気遣い。

だから、めちゃくちゃ疲れるんですよね。
自分1人だけ。
周りには何の影響もない。

じゃあ今はどう思っているかというと。
全く気にしないっていうことは無理ですが、ある程度は仕方ないと諦めることです。
休みを取っても、それは自分にある権利です。
急に休んで迷惑をかけるより、1歩手前で短い休みをいただく。
そしてプチリフレッシュをして、次の日からまたぼちぼち頑張る。

空気を悪くしてしまわないよう、汚い言葉で心の中でたくさん呟いて、表情に出さないようにやり過ごす。
そして、家に帰って夫に話す。
いやいや、仕事で暴言を吐いたりとかそういうことはしてないですよ!
思うことがあっても、絶対に言わない。
分かってもらおうと頑張らない。そういうことです。

分かってくれる人って、必ずいます。
現在の職場にも、話を聞いてくれる同僚の先生が1人だけいます。
それだけで十分だし、本当にありがたい。


いろんなことを割り切って、いい意味で仕方ないと諦めるって大事だと痛感しました。
分かり合いたいって思える人には、どこまでも全力を尽くしますが、それを全員にはしない。
みんなとうまくやろうとか、みんなのことを分かりたいとか、そう思わないことにしました。
以前の私はそう思ってたんです。でも、それはできないことにようやく気付きました。


仕事の内容は、もちろん子どものためにやっていますが、
仕事というのは誰のためでもなく自分と家族のためにやっています。
だから、周りに振り回されないこと。これがとても大事だなって思います。


どんな仕事にも言える事かなと思います。
今はまだ、月曜日が来るのが少しだけ怖いですが、気楽に明るく考えるようになったことで、以前よりも仕事に対して前向きに頑張ることができています。


仕事と自分と家庭とバランス、本当に難しいですね。
自分に子どもが産まれたら、また変わって行くんだろうなと思うけど、その時はまた夫と相談しながら、自分にできるスタイルを見つけて、ぼちぼちやっていこうと思っています。

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