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支援の検討会

梅雨明けまでもう少し。少し晴れ間も増えてきた今日この頃。
上の写真は、前日社会福祉士の有志で企画し、少人数の勉強会を行なったときの資料。心理師から学ぶことは大きい。有意義な学びの場を企画するのはワクワクする時間。今度は何を学ぼうか。

さて、タイトルにある支援検討の話。私は現在、数ヶ所の市町の支援検討会に参加している。ほぼ権利擁護関連の会議であり、定期開催。成年後見制度等の制度利用が適切かどうか、後見人の候補者はどうするかなどを検討するのだが、中には支援者が対応に悩むケースもあり、専門職としての意見を求められる。

事例検討の難しさ

 一般的には、事例検討といえば事例提供者が最初に概要を説明し、その後参加者が質問をして、対象者像イメージを肉付けしていく。その後、事例提供者の悩みも考慮しながら、ケースで必要とされる視点など、事例提供者自身が気づきを得られるように意見を述べていく。 
 私が出席している事例検討会は、ケース検討のテーマがはっきりしていることが多いため、1ケースの検討時間は短め。例えば、『市長申立が適当かどうか』という一点の判断など。しかし、時には支援者が『今後どうするべきか』という悩みを抱えている場合もあるのだが、そのような事例の紐解きには時間が不足する。加えて、会議で進行を司る役割の方がソーシャルワークの理解度がそれほど高くない(法律家だったり)と、やはり若干もやっとした結論になることもある。かくいう私も人のことが言えるほど、事例検討の導き手として優れているわけではないのだが。

事例検討に必要な要素


 私が先週参加した会議においては、会議の論点をもう少し事例提供者の悩みに沿ったものにしたかったのだが、そのような方向に今一歩ならなかったように思う。私の未熟さは一旦棚上げする(笑)として、事例検討の大切な要素の一つは、上にも少し述べているが、会議進行者の腕かなと考えている。社会福祉系の学識者が進行を担ってくれると、事例提供者の満足度が違う。私も適切な意見を述べることができ(あくまで私の勝手な自己評価笑)、すっきりと検討会を終えることができる。

 私は現状では会議を仕切ることはないのだが、どうすれば理想の進行ができるのだろう。通常の会議をファシリテートをするのはそこそこ自信があるのだが、事例検討会を上手く回すことについてはそれほど自信がない。この辺りを学べば、もっと会議に貢献ができるかも知れない。


今回のおすすめ本
 「自閉スペクトラム症」 著者 岡田尊司  幻冬舎新書
 
 精神科医の著者が、ASDについての基礎を詳細に記している。ASDの方々の支援を行うことになるSWには、ぜひご一読いただきたい。新書だが、支援に必要な知識をわかりやすくかつ漏れなく書かれており、小回りがきく一書。私はASDの方の支援計画を考える際、この書籍に立ち戻って知識を確認することがある。
他に、「境界性パーソナリティ障害」等多数あるが、この著者の書籍はどれもわかりやすく、支援を考えるにあたり大変参考になる。




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