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ドアを開けると

どこのドアかというと。
職場から帰ってきた時の、
自宅の玄関のドア。


それは不定期で。


ある日は見たこともない木の実が。
またある日はチラシで折られた容れ物の中に巨大なグミの実が数粒。
また別の日にはドライ猫じゃらしのブーケが置かれていたり。
そのまた別の日にはいい香りのするなにかの葉っぱ。
最近では水色の紫陽花のお花が、訳あって使い道を失っていたガラスのポットに涼やかに生けてあった。

私の周りでこんなことをする人は、
ひとりしかいない。

ごんぎつねを思い出す。
それにしてもレベルが高すぎる。
すべて見透されているかのよう。

幼少期、学校帰りや外に遊びに行った帰り道に母に木の実を採って帰ったり、ノビルや可愛い野花を摘んで帰った日のことを思い出したけれど、気づけばいつの間にかそれが逆転していて。
疲れて帰ってきても思わずほっこりしてしまうし、

「玄関に置いてあったものは何?!」
「これ、どうしたの…?」

と、連絡してしまう。笑


早退をした今日は、
採りたてのヤマモモと枇杷が籠ごと置かれていた。

「ヤマモモが色づいてきたよ」
「枇杷を採りに行きたい(食べたい)」

ってお話をしたばかり。


母のネットワークとフットワーク、
どうなっているのでしょう。

無農薬の枇杷は皮ごといただく


父の日だったけど、
やっぱり母には誰も敵わない。


感謝です。


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