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駐車場で遊んでいた

新居に引っ越してもうすぐ1ヶ月、工事や業者の人の立ち会い検査シリーズも終わりを迎えて、今はいろんな契約の書類集めだったり、荷解きして部屋を整頓したりしている。平日休みを取った今日は、同居人と役所巡りをしてから、わたしの幼馴染が働いている料理屋さんでお昼を食べた。

本当に偶然、わたしと料理屋で働く幼馴染の男の子の他に、もうひとり幼馴染の女の子がお子と一緒に来店していて、十数年ぶりに3人が揃った。ちょっと浮き足立った。

家が近所で年も一個差のわたしたちは、広場が近くにあるというのに、よく集まる遊び場は大抵駐車場だった。通っていた幼稚園も一緒だった。
男の子が多かったから、ゴーゴーファイブ、仮面ライダー、ウルトラマンあたりのごっこ遊びが定番で、その影響でニチアサキッズな幼少期だった。わたしはわりと気弱というか、言い返したりすることが得意ではなかったので、唯一の一個上のおねえさんであったにも関わらずその頃から年下の彼らに引っ張ってもらっていた。
幼少期は眩しい彼らのことを、羨ましく思ったり、苦手だったりした頃もあった。小学校に入学し、学年という枠に入ってからは自動的に距離感が発生して、そういった感情は少しずつ和らいでいった。高学年になってからのクラブ活動では、3人揃ってトロンボーンを吹いたりもした。

性格も趣味もバラバラで、ずーっと一緒に過ごしている訳ではないけど、物心ついたばかりの小さな頃の思い出を根っことして、今でもそっと繋がっている。SNSでお互いの近況を覗くし、会えば話すし、適度な距離感もあるし、気楽だ。変身グッズの取り合いで喧嘩はしないし、お互いの人生の節目をお祝いし合える。みんな日々頑張って生きて、大人になってきている。

興味あることにまっしぐらで、わりとチャレンジャーで、でも時たまナイーブで、友達や周りの人を大事にする幼馴染たちの姿は素敵だと思う。わたしを今でもあだ名で呼んでくれるの、嬉しい。

そんな幼馴染たちに、また会いたい、と思ってもらえるように在りたい。みお、みひ、今日はありがとうね。

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