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2024.2.18

2024年2月18日の夜、現地から離れた映画館のひとつの席でわたしはアメーバの中のひとつになった。

オードリーのオールナイトニッポンを聴き始めたのは、春日さんの金曜日騒動きっかけなので、リトルトゥース歴は5年ほど。元々ラジオは好きで、小学生の頃から親しんでいた。所謂お昼や夕方のFM、学生時代はSOLをよく聴いていた。今まで耳にしてきた番組とは毛色の違う、芸人さんの深夜ラジオ。聴き続けていくうちに若林さんのエッセイを読んでみたり、さよならたりふたを観たり、若林さんの発信している言葉の中身や温度感に惹かれていった。
かと思えば、あちこちオードリーでの春日さんの仕事のスタンスの話に、『あれ?私もその状態なってる時あるな?あれ?』と己の中身にカスミン要素があるかもと焦りつつ、ニヤリとしたり。

自分の中の歪なもの、と思いながら抱えている中身を切り離すべきか迷っていた部分を、否定も肯定もされてはいないが、そのまま装備しててもいいかもと思わせてくれた存在が、わたしにとってのオードリーだ。
職場の朝礼で若林さんのエッセイが好きなことを話したら、同い年の同僚がリトルトゥースなことが分かった日、運命的なものを感じてしまったり。大人になってからのお友達になりたい気持ちを持ったわたしは、星と若の関係性にも夢中だ。

東京ドームでの公演が発表された昨年のラジオは、胸がブワっと高鳴った。発表を皮切りに、あちこちオードリーのグッズ販売に毎夏のオンラインライブ、東京03×Creepy Nutsの武道館公演のゲスト出演、だが情、初めての聖地巡礼もしてみたり、2023年はリトルトゥースになってから1番オードリーをよく観て、よく聴いたと思う。シンプルに楽しかった。

チケットは残念ながら取れなかったので、当日はライブビューイングで参戦した。現地の空気も吸っておきたくて、早起きして会場に向かった。

ドームに着くなり、ラスタカラーで溢れる景色が目に飛び込んできた。チーム付け焼き刃も含めたのぼりの数々、物販に並んでいる間に聴こえてきたチャットモンチーの楽曲、『写真撮りましょうか?』と声を掛けてくださったグッドトゥースなお兄さん、お姉さん。とても心踊る時間だった。

舟崎さん〜〜!

お目当てのランダムキーホルダーの他にも、会場に向かうまでの電車で読んだサトミツさんの本が思っていたより胸に深く沈み込んでおり、サトミツさんタオルも買ってしまった。後悔のない衝動買いだ。若林さんの言っていた通り、ひとりで行っても全然楽しかった。

開始時間も近づき、ライブビューイングのチケットを握り締め映画館へ向かった。普段そんなに混まない映画館が、ラスタカラーやユニフォームを身につけたリトルトゥースでいっぱいだった。みんな普段どこに潜んでるの?
ラバーバンドを受け取り、座席に着いて暫くすると、サトミツさんと青銅さんのオール前座ニッポンやオードリーからの前説映像が流れてきた。トゥースもババアもしっかり発声した。両隣の方もおひとり参戦の様だったが、よく笑って楽しんでいる様子で自然と自分も気分良かった。

テーマソングのおともだちに合わせて進むワカヤス君と春男の物語でじんわり感動したのも束の間、とうもろこし畑の若林さんにメジャーリーガー風の春日さん。2人ともかっこよかったけど、わたしは1番かっこいい〜〜となったのは、春日さんの登場シーンで付け焼き刃が交互に避けていくあのシーン。あそこ何度でも観たい。

あんなに大きい東京ドームが、ライブビューイング会場の映画館が、ラジオの空間になっていた。ライブとは違う、一対一の関係性がぎゅっと詰まった、特殊だけれど安心する空間だった。


↑ここまで書いて、いざ感想を文にしようとして早1ヶ月。結局言葉にできないまま3月末になってしまった。無理に形にしなくてもいっか、という気持ちでいるので、とりあえず公開しよう。
ひとつ言えるのは、ライブから数週間、憑き物が落ちた様にスッキリして、ここ数年で一番クリアな元気で過ごせた自分がいるということだ。


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