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人生は一度きりという呪い

最近、年を取ることが怖くなってきました。

今までは、年を取っていろんな手段を捨てて身軽になりたい、色んな経験をして説得力を持ちたいと、前途洋々気分高揚YOYOチェケラッチョな心持ちでしたので、こんな気持ちを抱き始めた自分をどうしたメーン?と気に掛ける日々であります。

その原因を考えてみると、おそらく「インプットしたいこととアウトプットしたいことが多すぎる」からだという結論にたどり着きました。

読みたい本、見たい映画、行きたい場所、食べたいもの、会いたい人

書きたい思い、話したい言葉、作りたい音楽、試したいレシピ

今、感じられ得るものが、数年後には感じられなくなっているかもしれない。

今、表現でき得るものが、数年後には表現できなくなっているかもしれない。

でも、それは逆も然りです。

今、感じられないものが、数年後には感じられるようになっているかもしれない。

今、表現できないものが、数年後には表現できるようになっているかもしれない。

しかしどうしたって、でき(得)ることができなくなってしまうことの方がとてつもなく怖いのです。

世の中には「人生は一度きりだから思いっきり楽しもう」という風潮があります。

本当にその通りなのです。来世はもう自分を生きられないのです。

だからこそ、気付かないうちにいろいろな素敵なことを素通りしている気がして、そしてもうそれを取りには戻れない気がして、気が遠くなるようなそんな5月です。

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