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自然を敬い、自然と共に生きる日本人の言葉


日本では、太陽の事を 

「お日様」「お天道様」「日輪」「火輪」

などと呼んできました。

「お天道様に誓って・・・・」なんて、
誓いを立てるときにも口にしてきましたよね。

それほど、心身共に、大きな支えであり、
絶大な存在として、太陽の存在を
みてきたわけですなのですが。

新潟や、四国の一部の地方では、太陽の事を、
「こんにちさん」と呼んでいるそうです。


そして、昔は「こんにちさん、お元気ですか?」
とあいさつをしていたそうです。

その意味するところは。。。
太陽のように明るくすべてを照らす存在である貴方様は、
元気でしょうか?という気持ち、

人はみな太陽の分身である!
という風に見ているからこそ、
出逢った人に。

「こんにちさん」だったのですね。


日本の人たちは、素晴らしい感性をもち、
それを表す言葉も、自然と共にあるということを
感じさせてくれるものだったのです。
そして、かえってくる言葉は、

「おかげさまで!」でした。


お陰様という言葉には、目では見えない対象、
人のココロや、自然界の恵み、月の満ち欠け、
季節の移り変わりなど。。。

見えないけれど感じられる
すべての気に宿る力に対する感謝や
尊敬も含まれていたのでしょう。


このように、日本人のDNAには、
もともと自然を敬い、共に生きる
ココロが宿っていたのですね。

日本という言葉も、「日の本」と呼んだりしますが、
日が本であるということ。。。


私たちの生命は太陽という日が元になっているという
意味も含まれていて、太陽のように丸く明るく、
豊かな存在でありたいとの願いもあったのではないかと思うのです。

そして、太陽は、自然界の火の性質の象徴でもあります。
地球上のあらゆる生命の源であり、生態系の全体を支えている力です。


たとえば、、、私たちの食糧となる農作物、
植物の栽培と成長にもその熱と光は不可欠であり、
人間の生理的な安定にも少なからずかかわっています。


雨の日が、数日間続くと、気持ちも沈んでしまったりしますが、
太陽がまぶしく輝く朝は、気持ちまではれ渡ってスッキリ
するのではないでしょうか?



太陽の日照時間が少ない国では、夏の間にできるだけ
太陽の光をあびようとします。

それほど、人は自然に太陽を吸収することを
求めているんですね。



このように、人は太古の昔から、

ずっと自然を敬い、自然と共に生きてきました。
その自然の恵みや巡りからの限りない恩恵を受け、
命をつないできたのですね。



私が目指すアーユルヴェーダ的生き方というのは、
ただアーユルヴェーダ的な手法(オイルトリートメント)を
使っていくことではないんです。



自然を観じ、愛で、時に畏れ敬いながら、
自分も自然の存在として生きていくこと。

どんなに文明が発展して便利になっても、
変わらない自然に聴きながら、幸せになっていく
生き方を目指していきたいと思っているんです。



自然の恵みに感謝しながら、
その性質や働きを知るとき、
その全てが人の生命に直結した
メッセージであることを実感するのです。



その生きた自然から学ぶ、
アーユルヴェーダ的な生き方をしていくとき、
一人一人の個性の才能が豊かに開き、
尊重しあう世界が実現していきます。




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