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マシュマロお返事 短歌のつくりかたの話

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こちら、Twitterスペース「#生きるための短歌部屋」で答えるべきかなと思ったのですが、短歌部屋すこしお休み中なので一旦個人で回答させていただきますね。

わたしも普通に、最初から31文字で定型通りにいくことなんて全然ないんですよ!!!!!困るよね!!わかる

でも多分、「短歌をつくる」というのは「一回ガタガタでも31文字前後でつくってみる」ところからはじまるのかもしれないなと最近思いました

ここからやることは大体はパターン化されていて、「意味性と韻律どちらをどのくらい重要視するか」「定型を死守するかあえてはずすか」あたりを考えながら、言葉を差し替えたり入れ替えたり足したり削ったりしていくだけみたいです。どこまで粘るかも自分次第。

ちなみに偉そうに言ってますがわたしも最近気づいたことです。毎回やるたびに「これが短歌……って、こと?」って思っています

サイン本を買ってくださってありがとうございます!

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歌集読んでくださりありがとうございます!

まず前提として、短歌って芸術だから別に人に褒められなくても楽しくやれればそれでいいとは思うのですが、どうやったら「(人から見て)いい歌」がつくれるかということを考えてみます。

いい歌の要素

これは完全にわたしの持論なので賛否両論あるかもしれないけど、わたしは「短歌の良さ」というものは、以下3つの要素によって決まる気がしています。

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なんとなく悩むよりは、要素を細分化した方がどこに課題があるかわかるかなと思って紹介します。

もし質問者さんが言う通り、感覚=「解釈」の部分が人と違っているんだとするならば、それは強烈な個性になりうる素敵なことです!

だけど、解釈が変わっている人の場合は「表現」の技術をかなり磨かないと、人にはその解釈の良さが伝わらないということがよくあるな~と思っています。その方法は「解釈が変わっている分、表現はできるだけ平たくわかりやすくする」ことかもしれないし、「意味性は伝わらなくてもとにかく韻律を重視した歌にする」とか、もはや「全く新しい表現を生み出す」ことかもしれません。

「表現」の磨き方

「上手い!と思うことが少なくて」ということは、少ないとしてもいいなって思う歌はあるんですよね??だとすると、誰か好きな歌人の歌集をすべて読み、徹底的に真似をしてみるのもいいかもしれないです。木下龍也さんも、「天才による凡人のための短歌教室」で"まずは歌人をふたりインストールせよ"と言っていたので、これは自信あります!!

あと、やっぱりプラットフォームによって「ウケる歌」っていうのは固定化してくる傾向にあると思うんですよね。新聞歌壇なら選者の好みが多分に反映されているし、Twitterでもウケやすい短歌ってあるし、「うたの日」はわたしあまり詳しくないんですけど、多分評価されやすい歌の傾向があるのだと思います。ということは、あなたが見ているプラットフォームがたまたま好みに合わないだけの可能性も全然あるから、まずは、あらゆる歌人の名歌にもっともっと触れてみるのもいいかもしれません。

現代歌人でいうと、左右社さんの「桜前線開架宣言」、「はつなつみずうみ分光器」の二冊は、解説つきで歌にたくさんたくさん出会えるのでおすすめです。

自分なりに一生懸命答えたけど、わたしなんかマジでポッと出の新人なので、短歌の質問答えるの緊張します。。。


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