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次に進もう。

2018年から始まった軽井沢での生活が終わった。
少しでも忘れないために軽井沢での2年間を振り返ることにしよう。

[2015、軽井沢との出会い]

2015年の夏、大学4年生だった頃に軽井沢の別荘管理会社と出会った。2016年から軽井沢に通う生活が始まり、大学を卒業してから大学院に入学した後も軽井沢へは定期的に足を運んだ。社会経験もない僕には軽井沢での出会いや経験はとても刺激的だった。

2017年4月から正式に始まったインターン。軽井沢にいない時間は遠隔で採用に関わらせていただいた。主にはWantedlyでの求人記事作成、新卒採用のサポートに取り組み、月に一回程度は軽井沢へ足を運んで現場やスタッフへの理解を深めていったのだ。

大学在学中、空き家の活用を研究していた僕にとっては別荘が刺さった。別荘管理というサービス、軽井沢という土地のポテンシャル、スタッフの人柄に惹かれ、大学院卒業後は正社員として働くことを決めたのだ。

社員としての働いた2年間で本当に様々な経験をさせていただいた。入社まもなかった僕に貴重な機会を与えてくださったことに感謝したい。正社員として関わった業務は以下の通りだ。

1)役員サポート、ゲスト対応
2)ゲスト用貸別荘の運営管理
3)採用全般
4)総務、社内整備サポート
5)現場サポート

1)役員サポート、ゲスト対応
送迎、食事の手配、資料準備・作成、会議準備、出張同行などの業務

2)ゲスト用貸別荘の運営管理
敷地整備や設備・備品の管理、利用前のセッティング、ゲストとのやりとり、当日の受け入れ、トラブル対応、利用後清掃などの業務

3)採用全般
パート・アルバイト、新卒、中途の採用、入社書類の作成と準備、高卒採用や障害者や外国人の雇用推進、派遣会社管理、入社後の受け入れサポートなどの業務

4)総務、社内整備サポート
オフィスレイアウト、駐車場の運用ルール策定、ユニフォーム管理など

5)現場サポート
別荘の清掃、敷地内の整備、ホテル客室清掃、ケータリングなどのサポート

次にこれら5つの仕事から得た能力や経験を整理する。

1)想像力
2)調整力
3)対応力
4)完璧を求めず、仕事を終わらせる
5)体験の演出
6)面談力
7)現場と社内コミュニケーションの重要性
8)とにかく足を動かし、情報を集める
9)イベント運営・準備
10)軽井沢の魅力と富裕層文化

1)想像力
相手が何を求めているのかを考え、先回りする。これができると相手の印象に残りやすい。無駄なく、ストレスなく要望を叶えることができればファンになってもらえ、次のご依頼につながる可能性が高くなる。

2)調整力
調整は簡単なようで難しいタスクだ。不特定多数の関係者の妥協点をみつけなければならないし、ミスしないのが最低限だ。急なリスケも即座に対応し、リマインドも欠かず完璧にこなしていれば大きな信頼を得られる。

3)対応力
1日のスケジュールを組んで日々業務に取り組むが、急なタスクの発生や優先度の変更がどうしても起こりうる。余白を確保しておいたり、すぐ終わるタスクをその場で終わらせるなど
を心がけれれば随分違うことを知った。

4)完璧を求めず、仕事を終わらせる
最終的に決定権を持つ人からフィードバックをこまめにもらうことが重要だと知った。自分では満足できなくても時間内に一通りまとめ、確認してもらう方が結果的に無駄も少ない。

5)体験の演出
誕生日、記念日、休暇など非日常をどのように演出すれば思い出に残るのか、感動や喜びを生むことができるのかを体験できたことは大きい。空間だけでも、サービスだけでも足りない。どちらも揃っている必要がある。

6)面談力
パート・アルバイト、新卒、中途の候補者との多数の面接や面談をこなした。履歴書からは様々な人生を覗くことができ、話した印象で会社との相性も測れるようになった。コミュニケーション能力も鍛えることができた。

7)現場の重要性
全ては現場にある、とは本当にその通りだ。現場がなければ、会社は回らない。すぐ改善できることはすぐ改善し、時間がかかることも少しずつ良くしていく。そうして良いサービスができていくのだ。

8)とにかく足を動かし、情報を集める
オフィスでパソコンを触っているだけでは息詰まる。採用であればその地域の求職者が何を求めているのか、他社はどのようにやっているかを探る必要がある。動いているとアイデアやチャンスが巡ってくる。

9)イベント企画・運営
社内イベントの企画を多数担当した。詰まるところ準備に全てがかかっている。他の業務と同時進行なので自分で全て抱え込まないことも重要だ。苦手なことは他のスタッフに思い切って任せる。

10)軽井沢の魅力と富裕層文化
軽井沢は長野であって長野ではない。別荘文化が根付く洗練された田舎だ。富裕層が好むモノやサービス、お金の使い方からどのように経済が回るのか、知見を広げることができた。

仕事を通じて軽井沢でなければ出会えなかった方々とも知り合うことができた。この出会いが今後の僕の人生にどう生きてくるのか楽しみだ。また、個人的に軽井沢がとても好きになった。これからは定期的に足を運びたい。


明日死ぬとしたらどちらを選ぶのか、という究極の選択

軽井沢の仕事を辞めるにあたり、とても悩んだ。有難いことに引き止めていただいたし、沢山のアドバイスもいただいた。それでも諦めきれないやりたいことがあり、今回の決断に至った。必ずや結果を出し、快く送り出してくれた方々の想いに応えたい。

[2020、東京へ]

次なる拠点は東京に決まった。2,3年前はあれだけ嫌がっていた東京で生活するとは夢にも思わなかった。今の東京に向かうのは怖いが、今や日本のどこにいても感染のリスクがある。

2020年、オリンピックイヤーになるはずだった今年のテーマは「定める」だが、それ以外は特に定めていない。大学生活の6年間、軽井沢での2年間を経て、僕はどこに向かうのだろうか。

しばらくは発酵と建築に携わる予定にしたのだが、それについてはまた明日にしよう。


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