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友を訪ねて三千里

この週末は友人を訪ねて、オランダの右隣ドイツはフランクフルトから程近いマインツという街に行って来ました。

ブリュッセルの時にもちょっと移動手段として触れたバスについて。
ヨーロッパを縦横無尽に走るFlix Busという長距離バスの会社があるのだけど、これが本当に破格で、今回も交通費をケチってこのバスを利用させていただきました。
アムステルダムーフランクフルトまでの旅は6ー7時間前後という感じで、片道€20弱(3000円くらい)。
電車で行けばもっと早く着くのもあるのだけど、高かったり、乗り換えが多かったり、あとドイツは本当に電車のダイヤが信用できない(遅延、キャンセル、そしてストが日常です)ので、寝てれば着くバスは意外と便利だったりもするのです。

マインツはライン川に面した国内でも非常に気候のよい場所で、住みたい街としてドイツ人に人気のエリアなのだそう。
私はサッカーには全く詳しくないですが、有名なチームがあるのでそれで聞き覚えがある人もいるかもしれませんね。
シャガール・ブルーを全身で体感できる、彼の手がけたステンドグラスが美しいザンクトシュテファン教会もこの街にあって、ここは本当に素晴らしく訪ねる価値のある場所だと私は思っております。

これは数年前のクリスマスの時に撮った写真

前回ポケットティッシュの話で登場した日独カップルを訪ねたのだけど、彼女は高校からの20年来の友人。月日は流れ、今は可愛い二人のお子の親となっていて、本当に感慨深いものです。
このお子達がそれはそれは可愛くて。
仲良くなるまでに時間かかるかな、泣かれるかな、と一応心の準備をして向かいましたが、想像以上に懐いてくれて、おばちゃんは終始デレデレでした。
子供の脳みその吸収力は本当に素晴らしいですね。大人にはない目線も面白いし、ほんの些細な事もかなり明確に覚えていたり。
それと、上の子(2歳半)はすでに日本語とドイツ語を使い分けていて、お父さんの日本語のアクセントが変だったり、お母さんのドイツ語のアクセントがあっていない時、先生となって訂正(結構厳しめに)してあげていたのには本当に感心してしまいました。
ただその一方で、保育園や日常生活はもちろんほとんどがドイツ語なので、家族での時間でしっかりと日本語をインプットしてあげている両親の努力もすごく感じました。
バイリンガルって、スタートは本人というよりは親の努力や頑張りからくるものでもあるのだと最近とても思います。(もちろん覚える本人も偉い)

このカップルを訪ねるときはまるでフラットメイトかのようにそのまま日常にスルッと参加させてもらう形が定番化していて、というか何よりも喋り倒してお互いのいろんなことをキャッチアップというのがメインイベントでもあるのだけど、私は密かにここでもドイツの食事を楽しみにしています。
一緒にスーパーにも行ったのだけど、さすがドイツ。加工肉への意識の高さを感じる品揃えは見ているだけでもワクワク。

自宅のベランダでこのようにソーセージを焼いてもらい、
こんな感じの付け合わせと共に。

ソーセージはすでに塩味がかなり強いのだけど、この写真の真ん中にあるバターを更に塗って食べるというのがドイツ流。う〜んカロリーボム( ◠‿◠ )
ポテトの存在意義をここで強く体感します。
ただ関東生まれ味噌汁も濃い味派の私にとってはこれはとても美味しくて、食文化の低い国と揶揄されがちなドイツですが、オランダよりは特色を持った美味しいものが結構あるなというのが個人的な印象。

ところで、この飲み物を知っている方いますか?

ひょんな事から好きな飲み物の話になった時に、友人旦那さんはよくSpezi(シュペッツィ)を飲んでるよと言われ、しゅぺっつぃ????何それとなり説明を聞くと、何やらファンタオレンジとコーラをミックスした飲み物があると。
写真左のmezzo mixは、コカコーラ社が作ったまさにその二つをミックスしたもので、左がシュペッツィというオリジナルのブランドによってつくられた似たテイストの飲み物。
ドイツではかなり定番のフィジードリンクだそうで友人にも知ってるでしょ?と当たり前のように言われましたが、少なくともロンドンでは一度も目にしていないし、多分オランダでも見ていない気がする。。
というわけで調べてみると、どうやらこれはドイツ発祥、主にドイツ語圏で流通しているとWikipediaが言っているので、そりゃ見た事ないわけだ。
爽やかなシトラスフレーバーのコーラといった感じで、ドクターペッパーやチェリーコークみたいなものよりもずっと飲みやすいという感想です。
二つのブランドを飲み比べた結果個人的には、私はコカコーラクラシックがジュース界ではナンバーワンに好きなので、そのオリジナルのテイストを感じられるmezzo mixに軍配が上がりました。
ちなみにファンタはドイツ生まれなんだそうですよ。WWⅡによるアメリカとの対立でコーラの原液を入手できなくなってしまって独自に開発したのがファンタなんですって!(誰得情報)

と、そのようなとりとめのない週末の楽しい記録として、今日はこれでおしまいです。wunderbar!!

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